インフィニット・ストラトス 最凶の少年   作:しぃー

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死神

グリム・リーパー

 

 

黒をメインとしたカラーに大鎌。

 

そして打鉄などと見比べても若干小さな機体は特徴的だった。

 

一夏は小さいながらも大きな存在感に引き込まれていく。

 

こいつとなら俺はどこまでも、何よりもやれそうだ。

 

最近昔と違い大人っぽい雰囲気を醸し出していた一夏であったが、このときだけは年齢相応、プレゼントを喜ぶ子供の様だった。

 

 

「いっくん、早く搭乗してみてよ」

 

「あ…あぁ」

 

束の言葉にようやく我に返る一夏。

 

 

 

ゆっくり近づき、グリムリーパーに触れてみる。

 

ぐわっ

 

そのときグリム・リーパーが一夏の体を突然覆った。

 

予期せぬ動き…しかし不思議と安心感が生まれる。

 

そうだ…こいつは俺を待っていた。

 

そのまま抵抗もせず流れに身を任せるとみるみる一夏の体に合わせボディを形成していく。

 

そうしてついに完全に形を成した。

 

「かんぺき!だね」

 

自慢げ両手を腰に当てている。

 

その姿は先程の機体に新たに頭まで覆うマント。

 

そして顔は正面から見ると髑髏のマスクがかぶらされていた。

 

「束さん…この見た目はいささかやりすぎでは…」

 

自分の姿を見て苦笑いの一夏。

 

「いやーマントにはちゃんと機能が備わってるんだよ。顔はただの対策」

 

にしし、といたずらっ子のような顔をする束。

 

「だっていっくん、今このIS試したくてたまらないでしょ。しかも対IS戦でね」

 

しばらく沈黙していたが観念したように答えた。

 

「やっぱり分かりますか」

 

「ふふーん、なんせ私はいっくん検定免許皆伝だからね!どこか外行って試すなら男性操縦者って分からないほうが後々楽でしょ。まあしばらくはマスクつけといてよ」

 

「やはり束さんには敵わないね」

 

腕を組みながらうなずく様に言った。

 

しかし

 

「はははー、割と私が負け越して気がするけどね…」

 

聞こえないような小声で染めた頬を見られないように顔を隠す。

 

日ごろから笑顔に照れ悶えたり、頭を撫でられ骨抜きにされている自分を思い出し恥ずかしくなる束であった。

 

 

「そこまでばれているなら、やっぱり実戦できる場も用意してくれているのかな」

 

どうやら束の小声は聞こえていないようだった。

 

「とーぜん!」

 

仕切り直すように大声を上げる。なんとか顔の赤みは引いていた。

 

「場所はね、国内の研究所だよー。最近までずっと私のコンピューターにハッキングしようとしたりIS隊で私を誘拐しようとしたりいろいろ面倒なんだ」

 

「へー」

 

声とは裏腹目つきは鋭く、一般人が見たら怯えるほどのものに変わっている。

 

束に被害を及ぼすものを一夏は許さない。

 

「それとねー、表の顔はすごいクリーンな大会社なんだけど裏では結構ひどいことやってるみたい。まあ私には関係ないけどねー」

 

「同感、とりあえず壊してくるよ」

 

 

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研究所が火の海に包まれている。

 

「あぁ、最高だ」

 

昔のようにただ笑っているだけでなく、表情には出ていないものの純粋に心から思ったことが言葉としてでていた。

 

やはり俺は…

 

壊すことが楽しくて仕方が無いらしい。

 

「よろしく…相棒」

 

こうして最高のパートナーに一夏は出会った。

 

 

 

 

 

ある研究員は最後まで意識を残していた。

 

他の職員、研究員は気絶したのか…もしくは死んでいてもおかしくは無い。

 

目に映るのは火の海に佇む死神。

 

その圧倒的力に恐れ体が震える。

 

どれだけのISが立ち向かっただろうか…全てを刈り取る鎌、目にも止まらぬ高速の動きは抗うことを許さなかった。

 

最近の会社の行動からあの死神は束の差し金だろう。

 

手を出してはいけない物に手を出してしまった…後悔が尽きることは無かった。

 

 

 

とあるISメーカーが潰された。

 

かなりの大企業だったこともあり、この事件は各国、IS関連の会社に知れ渡ることとなる。

 

「篠ノ之束は、死神を連れている」

 

この死神が表に出るのはそう遠くない。

 




戦闘をばっさりカットしている理由は学園編でうまく生かしたいからです。

楽しみにしていた方、ごめんね。
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