テイルズオブゼスティリア-破壊神の力を持つ流転者-   作:黒乃 柳

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何故かメモしていた話が一部消えていた…(泣)
取り敢えず此れは投稿して魔法科は来週、再来週に投稿…出来たら良いなァ…と、今回は黒乃家のバカ殿様が追想という形で出てきます(笑)


騎士として

生き残りの山賊を兵士に引き渡したアリーシャと勇気は廃村と化したキルフの最後の生き残りである少女を伴い湖上の街レディレイクに脚を運ぶ

 

其の道中、アリーシャが自らの事を天族と呼ぶのに対し矢張り違和感が拭えぬ勇気は訂正を入れるべく身の上話を為る事になるのだが…

 

「つまり、ユウキ様は此の世界の人間では無い…と?」

 

色々とかい摘んで説明した為俄かには信じ難いとばかりに首を傾げるアリーシャに対し肯定する勇気

 

「うん、僕の居た世界には色々な魔法…此方の世界でいう天族が使う天響術…だっけ?それに似た力と技術を学ぶ学校に通う学生だよ…僕自身が人間か神様かと聞かれたら応え辛いけどね…知っての通り普通の人からしたら超常的な力でもある訳だから」

 

世話になる相手に隠し事は極力したくないというのが勇気の持論であり最低限の礼儀と考える節がある為天族かと問われた際に即座に反論出来なかった事へのフォローを織り交ぜつつ頷く

 

「…でも…ユウキ様は私を助けて下さいました……私達普通の人が到底持たないような凄い力で…」

 

そんな二人の話に合いの手を打つ様に口を開く少女、おずおずといった感じではあるが勇気を見る眼には恐怖より羨望と感謝、そして…仄かな恋心。

 

少女に続くようアリーシャも一度頷き言葉を続ける

 

「…セシルの言う通りです、現にユウキ様はその力で彼女を救ったではありませんか…?」

 

それに…と華の様な笑顔を向け

 

「貴方が誠実で御自身に嘘の無い方なのは今ので理解出来ました、黙っていれば私達は自分達の都合の良い様に貴方を持ち上げていた…勿論彼の力を見た直後もあり未だ天族で無いとは思えませんが…信頼に値する人物ではあると思いますし」

 

と、逢って間も無い勇気を信頼する旨を伝えるアリーシャ、セシルも同じくにこりと穏やかな笑顔を浮かべてくれる

 

「——有難う、二人とも……その…差し出がましい様だけど出来れば様付けは止めて欲しいな…そんな偉そうな呼び方慣れてなくてね…呼んでくれないと僕も二人の事を様付けで呼ぶよ?」

 

不覚にも涙腺が緩みそうになるのを耐えつつ話の話題を無理矢理変えるべく頬を描き乍微笑を浮かべる、そんな彼に釣られ二人もくすくすと笑う

 

そうしている間に三人はレディレイクへと架けられた橋の前に到着した

 

—————

———

 

「わぁ…人が沢山…!」

 

武器屋や2、3人では効かない行商人、水車等キルフではあまり見ない光景に眼を輝かせるセシル、勇気も別の意味で興味深そうに辺りを見渡していた

 

「…技術力は中世期程度といった所かな…周りの自然を活かしてる街並みだけど空からの奇襲とかには弱そうだ…否、此れだけの水源があるなら中心にそう離れていない位置に大きな水路もあるのかな?」

 

橋の前にも似た感想を抱いたが少なくとも湖の中心に建造為れた城は少なくとも人間同士の戦争ならば天然の城壁に囲われた攻め難い城とも言える、逆に言えば湖上の中心に建てられた事が災いし空爆等の奇襲には脆そうだ…と、夢もへったくれも無い考えをするセシルは思わず苦笑を、アリーシャはと言えば何故か眼を丸くしこくりと頷く

 

「え、えぇ…確かな水路はありますが…、でも良く解りますね…?」

 

発言の意図を掴めずにいるのもあるが地図を見せた訳でも無いにも関わらず設備の位置やある程度の規模迄言い当てる勇気に面食らったようだ。

 

「此れだけの土地なら多分地下辺りに避難場所も兼ねた建造物があると思ってね…セシルが安全に暮らせるか如何か考慮するのは当然の義務でしょ?」

 

…助けられなかったお母さんの為にも…と小さく呟き空元気を出すセシルの背を見詰める、何処の世界に肉親を亡くした直後に笑える子が居ようか…恐らく此方を気遣っているセシルを気遣う事が彼女を結果的に独りぼっちにしてしまった自身が出来る精一杯の労りだと自分に言い聞かせる勇気…そうしなければ今は亡き母に誓った言葉を嘘にしてしまうから…。

 

「…ユウキ…」

 

 

物憂げな表情を浮かべる勇気に幼少期から複雑な環境で育ってきたアリーシャは何かを察したように俯く…そんな微妙な空気を絶つように一人の人物が現れる

 

「…ほう、少年…君は中々面白い事を言うのだな、空からの奇襲か…成る程、実に面白い事を考えるものだ」

 

「先生…!」

 

アリーシャに先生と呼ばれた女性は勇気を品定めするような視線を向ける、勇気が彼女から受けた第一印象はクールな女性…そして得体の知れない"闇"である…何故そう感じたかは彼自身も謎ではあるが

 

「…名乗りが未だだったな、私はマルトラン…ハイランド王国軍顧問をしている、君の事は先に戻ってきた兵士から報告を受けているが…まさか天族を見れるとは思わなかったぞ?」

 

 

訝しむ様な視線に気付いたのか名を名乗るマルトラン、言葉の端々には未だに値踏みするようなニュアンスが込められているが名乗られたのなら名を名乗るのが礼儀だ…と居住まいを正す勇気

 

 

「——黒乃勇気です、貴方達な天族と呼ぶ存在が超常的な力を行使する者の総称ならば僕からは否定も肯定も出来かねます…何•補給部隊や戦略上重要な箇所をピンポイントで爆撃出来れば此れ程効率的な戦争はありませんからね、まぁ…出来れば…の話です、所詮は机上の空論ですよ」

 

 

誤魔化す意味合いも込め苦笑を浮かべ気にしないでくれ、と視線を送り返す…其の目は若干警戒した眼差しでもあった

 

 

「ふむ、だが君の先程の言葉からは其の机上の空論を現実として想像出来るからこそのものだと思っただがな…若しそうであるなら是非とも教えを請いたいものだ」

 

 

普段なら軽く流すであろう筈の師の過剰な迄の反応と知り合ったばかりの異世界からの来訪者の言葉の応酬が目の前で展開され此の儘では両者共に腹の探り合いに転ずるという考えに至ったアリーシャは慌てた様子で割って入る

 

 

「と、ところで先生…何か御用ですか?」

 

 

勇気から一度眼を離しアリーシャの問いに一寸間を置くマルトラン、が、直ぐに溜息をつき咳払いをする

 

 

「…アリーシャ、御前は自分の立場を理解しているのか?ただでさえ宮廷内での立場が曖昧なんだ…自国の騒動とはいえもう少し慎重になって貰わねば…」

 

 

嗜める様な視線をアリーシャに送るマルトラン、冷たい印象を受けるが誰よりもアリーシャの身を案じているのは彼女なのである

 

 

「……それは…」

 

 

アリーシャは長年自分を支えてきてくれた目の前の女性に対し弁解出来ず伏目がちになる、シエルも話が聞こえてきたらしく自分の所為で恩人が困っている現状に半分涙目となる…勇気はと言えば此の状況下において過去、体験した記憶を無意識の内に思い浮かべていた。

 

—————

———

 

 

ー〜…にゃりん☆兄ちゃん参上だにゃー☆♪

 

 

〜〜…誰が何て言おうが関係無い、俺は俺の護りたいものを全力で護るだけだよ…家族や友達、仲間…恋人をね?

 

 

〜〜…騎士とは護るべき者の為に喩え何の様な難敵であろうと絶対に引かぬ、恐れず、聡明たれ!!其れが俺の矜恃(プライド)だッ!!

 

 

—————

———

 

 

…幼い頃の想い出は美化為れるというのが一般論である…が、此の時の記憶は今でも鮮明に思い出せる…普段はおちゃらけている兄ではあるが此処ぞという時は周りを導く輝きに満ちた兄

 

きっと彼ならこういう時は…そう思い立った勇気は沈黙を破り口を開く

 

 

「——待って下さい、彼女は僕が巻き込んだ…罰を受けるのなら僕が背負うのが筋でしょう?」

 

アリーシャ、シエル両者共に「ユウキさん!?」と驚愕に眼を見開く…無理も無い、シエルは勿論の事、アリーシャは偶々国に帰る途中異変に気付き急遽キルフに脚を運んだ最中先行していた勇気の後を追うように盗賊達を蹴散らしたのだ、自らの意思で動いた結果を他人に押し付けるのは彼女にとって嫌う行為であった

 

「……騎士は護るべきものの為に絶対に引かず、恐れず、聡明たれ…僕が最も敬愛する兄が幼い頃から口癖のように語った言葉です…僕は騎士ではありませんが此の心は騎士で在りたい…故にアリーシャは何も間違った事はしていないと僕自身が証明してみせましょう」

 

そんな彼女達を片手で制す様に腕を広げ、マルトランへと曇りの無い力強い視線を送る勇気に根負けしたのかマルトランは肩を竦める

 

「……良いだろう、なら君のその覚悟を見定めさせて貰おう…何、私もアリーシャの師として大臣共に好き勝手はさせん…取り敢えず、君には_____をして貰う、先ずは怪我を癒してからになるがな」

 

心は騎士として、騎士道を貫いたアリーシャを擁護する勇気にマルトランはある名を下す…それが運命の歯車と成るとは今は誰も予想すら出来なかった。

 




19時にセットして20時に確認って良く考えたらあんま意味無いような…(困惑)
取り敢えず今回は20時にセットしときましょうか…。

未だ荒削りな文章しか書けませんがそれでもお気に入りに設定して頂き有難う御座います!
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