―――ワァーワァー、オイダイジョブカ!?―――
―――ゴメンナサイ、ゴメンナサイ―――
―――ダイジョウブダヨ、オチツイ―――
―――ダッテ、アタッタノアタマジャナイデスカ‼―――
――あれから1年――
プルルルルル♪プルルルルル♪
「もしもし」
『やぁ、久し振りだね』
「あ、先輩!お久し振りです!高校の活躍見てましたよ!」
『ありがと。で、いきなりだけど、うちの高校に来ない?』
「……え?先輩は俺が今野球やってないのをしっているでしょ?」
『知ってるよ。シニアの監督にも聞いた。でも、野球はしてなくても、投球練習だけはしてるんでしょ?』
「…まぁ、一応は…」
『なら、大丈夫。俺はお前なら多少のブランクがあってもすぐに表舞台に出れると思ってる。……エースになるかは分からないけど。それに来てくれるなら、うちの監督にも推薦を出すように言ってある』
「………」
『それに、俺はまたお前とやりたい』
「……先輩の気持ちは嬉しいんですが、俺はもう高校決めてるんです。」
『……もう野球はやらないのか?』
「えっと……先輩には黙ってようと思いましたが、俺は先輩と違う高校へ行って勝負したいんです。この1年半、シニアを脱退してから一人で練習してたんです。あの時もそうでしたが、一人で野球をするのはやっぱり楽しくない。先輩とまた一緒にやろうかと思ったけど、それじゃあ自分は成長しない。だから、俺は先輩と違う高校へ行きます。そして、貴方を倒して甲子園優勝します!」
『…そう…なら、勝負の時は全力で潰すよ。例えお前であっても』
「甘く見ないで下さいよ!これでも投球だけなら毎日投げてましたからね!絶対に俺が勝ってみせます!」
『ふふ、楽しみにしてるよ。じゃあ、今から練習だから切るよ。またね、沫流』
「はい!先輩も頑張ってください!」
「なぁ、誰と喋ってたの?彼女?」
「…うちのシニアの時の後輩だよ」
「へぇ、そいつ来るの?」
「いや、俺と戦いたいから違う高校へ行くんだって」
「俺は眼中にないと?」
「さぁ?聞いてないから知らない。さっさと練習行くよ」
「ふふん。まぁ、この成宮様には勝てないだろうがな」
「はいはい」
「ちょ、おい白河!適当に返事すんな!」
「久し振りに先輩と喋ったな」
先輩から電話してくるのは俺を投手として見ていてくれてると思っていいんだろうか。この一年半、ボールは投げ込んでるけど、試合経験が一つもない。それでも俺を勧誘してくれるのは素直に嬉しい。
「さぁ、先輩と勝負するには俺が高校へ受からないと!後、残り1ヶ月!最後の追い込みだ!」
目指すは青道高校。彼の物語は今始まる……
林山 沫流(はやしやま あわる)
5月29日生まれ 身長178cm 体重68kg
ポジション…ピッチャー(右投げ右打ち)