インフィニット・ストラトス 黒刀の剣士   作:ぬっく~

13 / 28
11話

シャルロットさんは学園を卒業と同時に、フランスにとある会社を設立する。

最初の頃は色々とあったが、今では業界トップである。

そのセレモニーをお父さんは遠くで眺めていた。

 

 

 

 

ラウラの一件でセシリアと鈴は保健室に運ばれた。

検査の結果、骨には異常は認められなかったが、数日は安静するようにのこと。

 

「不覚でしたわ……」

 

「…………」

 

お見舞いを兼ねて来ましたが……心配する必要はなかったようです。

まあ……私の場合、別の意味で心配ごとがあるのですけどね……

 

「とりあえず、二人とも元気のようですから、私たちも解散しましょう……」

 

そう言って、保健室を出ようとした時だった。

いきなり、ドアが吹き飛び、外からぞろぞろと生徒が押しかけて来たのだ。

 

『織斑くん(さん)!!』

 

『はい?』

 

『私とペアになってください!!』

 

『へ?』

 

女子生徒は一枚の紙を差し出す。

秋葉はそれで、あることを思い出した。

 

「もしかして、タッグ・トーナメントのやつだよね?」

 

そう、ラウラとのいざこざの後にあるイベント。

タッグ・トーナメントがあったのだ。

 

『そう!』

 

お父さんもその用紙に目をとおして、こちらを向いた。

 

「すまん。俺、秋葉と組もうと思っているんだ……」

 

『えーーーっ!!』

 

どうやら、お父さんは私と組もうと思っているようだけど、今回は無理なんだよ……

理由は簡単だ。

 

「あ、ゴメン。実はさっきの戦闘せいで、夜桜を一回、オーバー・ホールしないといけないんだよ……」

 

「え?」

 

「作業が完了するのが、早くてもトーナメント当日。つまり、今回は私は降りなの」

 

「まじかよ……」

 

それを聞いた生徒たちの目に光が灯るが……

 

「だから、今回はシャルルと組めば? ()()()だし」

 

「そうだな」

 

それを聞いた生徒は、渋々納得する。

 

「まあ、男同士なら……」

 

「他の人に取られるぐらいなら……」

 

そう言い残して、退散していく。

きちんと、最後はドアを直して。

 

 

 

 

整備室の一角を借り、私は夜桜を整備する。

七つあるアーカイブの一つ、憤怒を使ったことによる負荷で配線が軽く逝っていた。

まあ、その程度は何とかなるが、問題はこっちだった。

 

「これは、酷いわ……。回路が焼ききれちゃっている」

 

憤怒のシステム処理が夜桜の回線を焼き切ってしまったのだ。

夜桜は第四世代な為、それらを直すのは至難の技。

 

「出力が結構落ちるけれど、これらで代用するしかないか……」

 

仕方ないのでIS学園にあるラファールの回線盤を着けることにする。

その後は、エラー修復などのエディットの書き換えなどなど……

 

「もうじき門限か……。とりあえず、部屋で残りはやるとしますか……。ハァ……」

 

怒りに任せて、憤怒を使ったのは間違いだったと、今頃後悔しても遅い。

夜桜を待機状態にし、整備室を出る。

 

「…………」

 

秋葉が出た後、物影から一人の少女が姿を現す。

彼女は秋葉と瓜二つ。

 

「あれが……」

 

話は聞いていたが、ここまで自分に似ていると少しばかり引き気味になる。

だけど、彼女は私と血は繋がっている。

それだけは、替えることの出来ない真実。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。