シャルロットさんは学園を卒業と同時に、フランスにとある会社を設立する。
最初の頃は色々とあったが、今では業界トップである。
そのセレモニーをお父さんは遠くで眺めていた。
◇
ラウラの一件でセシリアと鈴は保健室に運ばれた。
検査の結果、骨には異常は認められなかったが、数日は安静するようにのこと。
「不覚でしたわ……」
「…………」
お見舞いを兼ねて来ましたが……心配する必要はなかったようです。
まあ……私の場合、別の意味で心配ごとがあるのですけどね……
「とりあえず、二人とも元気のようですから、私たちも解散しましょう……」
そう言って、保健室を出ようとした時だった。
いきなり、ドアが吹き飛び、外からぞろぞろと生徒が押しかけて来たのだ。
『織斑くん(さん)!!』
『はい?』
『私とペアになってください!!』
『へ?』
女子生徒は一枚の紙を差し出す。
秋葉はそれで、あることを思い出した。
「もしかして、タッグ・トーナメントのやつだよね?」
そう、ラウラとのいざこざの後にあるイベント。
タッグ・トーナメントがあったのだ。
『そう!』
お父さんもその用紙に目をとおして、こちらを向いた。
「すまん。俺、秋葉と組もうと思っているんだ……」
『えーーーっ!!』
どうやら、お父さんは私と組もうと思っているようだけど、今回は無理なんだよ……
理由は簡単だ。
「あ、ゴメン。実はさっきの戦闘せいで、夜桜を一回、オーバー・ホールしないといけないんだよ……」
「え?」
「作業が完了するのが、早くてもトーナメント当日。つまり、今回は私は降りなの」
「まじかよ……」
それを聞いた生徒たちの目に光が灯るが……
「だから、今回はシャルルと組めば?
「そうだな」
それを聞いた生徒は、渋々納得する。
「まあ、男同士なら……」
「他の人に取られるぐらいなら……」
そう言い残して、退散していく。
きちんと、最後はドアを直して。
◇
整備室の一角を借り、私は夜桜を整備する。
七つあるアーカイブの一つ、憤怒を使ったことによる負荷で配線が軽く逝っていた。
まあ、その程度は何とかなるが、問題はこっちだった。
「これは、酷いわ……。回路が焼ききれちゃっている」
憤怒のシステム処理が夜桜の回線を焼き切ってしまったのだ。
夜桜は第四世代な為、それらを直すのは至難の技。
「出力が結構落ちるけれど、これらで代用するしかないか……」
仕方ないのでIS学園にあるラファールの回線盤を着けることにする。
その後は、エラー修復などのエディットの書き換えなどなど……
「もうじき門限か……。とりあえず、部屋で残りはやるとしますか……。ハァ……」
怒りに任せて、憤怒を使ったのは間違いだったと、今頃後悔しても遅い。
夜桜を待機状態にし、整備室を出る。
「…………」
秋葉が出た後、物影から一人の少女が姿を現す。
彼女は秋葉と瓜二つ。
「あれが……」
話は聞いていたが、ここまで自分に似ていると少しばかり引き気味になる。
だけど、彼女は私と血は繋がっている。
それだけは、替えることの出来ない真実。