インフィニット・ストラトス 黒刀の剣士   作:ぬっく~

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14話

アリアは秋葉の歌っていた“永遠語り”を独自で作っていた。

そして、ブルー・ティアーズ・セカンドにインフィニット・レインと呼ばれるレーザー技を作り上げてしまった。

そう、アリアは天才の部類に入る人物だった。

 

 

◇◇◇

 

 

現状を整理しよう。

秋葉は謎の龍との戦闘でアバラを3本骨折。

内2本はひび。

そんで、謎の襲撃者により、IS学園はパニック状態。

その者は、織斑秋葉が目的だと判明。

秋葉のいる保健室に到着した時には、その者はいたが……

 

「これは、一体……」

 

千冬はこの状況が飲み込めなかった。

襲撃者の目的は、秋葉の拉致だと考えていたが、その者は秋葉に抱きついていたのだ。

しかも、その者の顔に見覚えがあった。

 

「秋葉さん! しっかりしてください!」

 

金髪の少女に胸周りを絞められ、嫌な音まで鳴ったことにより、秋葉は治療室へと直行になった。

数十分後、今度は病室で出会う。

 

 

 

 

「で、織斑娘。そいつは、誰だ? 妙に見覚えがあるのだが?」

 

先ほどのことを反省したのか、腕にしがみつく彼女。

そして、その者は全員見覚えのある人物だった。

 

「アリアちゃん、自己紹介だけでもしてくれる? それと、離れてくれると私は嬉しいんだけどな……」

 

「え~。秋葉さんの頼みですから、特別に教えてあげてもいいですわ!」

 

彼女はゴホンと一息吐く。

 

「アリア・オルコットですわ。以後よろしくですわ」

 

その者はセシリアと全く同じ顔をしていたのだ。

しかも、アリアは自分の名前と一緒にオルコットと名乗った。

 

「え? オルコット?」

 

「そうよ。アリアちゃんは何とセシリアさんの実の娘なんですよ」

 

それを聞いた一夏や他の人たちは一斉に驚いた。

 

「まじかよ……」

 

この中で一番に驚いていたのセシリアだった。

まさか、自分の娘に出会うことになるとは思っていもいなかったのだから。

 

「で? なんで、アリアちゃんがここにいるの?」

 

秋葉はそのことで、疑問があった。

 

「決まっていますわ! わたくしは秋葉さんの迎えに来ましたのですわ!」

 

「え?」

 

「さっさと、ここの時代からおさらばしますわよ」

 

「ち、ちょっと待って! いきなりそんな事いわれても困るよ!」

 

「怪我のことでしたら、大丈夫ですわ! 『フラクシナス』に医療用のナノマシンポットが設立されておりますわ」

 

「違う違う、私が言いたいのはそんなことじゃあないよ! なんで今なの!?」

 

あまりにも急に決まったことに秋葉は困惑する。

夜桜は大破してしまい、コアしか残っていないから新しく作るなら戻った方がいいかもしれない。

けれど、あの時代は私にとっては敵だらけの時代。

 

「決まっていますわ! 秋葉さんのいない世界なんてつまらないからですわ! さあ、行きますわよ」

 

「ちょ……」

 

アリアは指を鳴らすと、ぞろぞろと黒服の男たちが入って来る。

だが、秋葉は連れて行かれることはなかった。

 

「何のおつもりですか? 織斑一夏さん」

 

「一方的なことを言って、俺たちがはいそうですかと言うとでも思っているのか?」

 

「あなた方には関係ありません。これはわたくしと秋葉さんの問題です。部外者は引っ込んでくだいまし」

 

「部外者ねぇ……。なら、言わせてもらうぞ。俺は、秋葉の父親だぞ? これのどこが部外者だぁ?」

 

「ヘラ愚痴を……いいですわ!」

 

アリアはポケットからある物を一夏に投げた。

それを受け取った一夏は目を大きく開く。

アリアが投げた物は、純白の手袋だった。

 

「決闘ですわ!」

 

「いいぜ! やってやるよ」

 

その光景は、初めてセシリアと会った時とよく似ていた。

そして、両者はぶつかる。

 

「わたくしが勝ったら、秋葉さんを連れて帰りますわ」

 

「いいぜ。だが、俺が勝ったら……」

 

「わたくしたちは、大人しく引き下がりますわ。わたくしの情けで一週間だけ、時間をあげますわ」

 

「…………」

 

お互いの了承を確認、アリアは黒服を連れて、病室を出る。

 

「秋葉さん。少しの間、待っててくださいね」

 

それを残して、アリアは行ってしまった。

残された病室では、怒りで一杯になっていた。

 

「あんた……本気なの!?」

 

「いくら一夏さんでも、無謀ですわ!」

 

相手はセシリアの娘以前に問題があった。

アリアは教員10名と専用機持ちを3名を相手して、無傷で勝利ていた。

それを考えると、一夏がアリアに勝てるかと言えば、勝てる訳がない。

 

「やってしまった以上、やるしかないわ……。織斑先生、アリアちゃんの戦闘映像とかありますよね?」

 

「ああ。あるぞ」

 

千冬はアリアの戦闘映像を秋葉に渡す。

そこで、ある事に気付く。

 

「これは、やばいわねぇ……。お父さんが勝てる見込みが全くないわ」

 

アリアが何故これを知ってるのかは分からないけど、これは天と地の差以上あった。

 

「アリアちゃんの機体はセシリアさんの発展機のようね。しかも、近距離対策もされているわ。さらに広範囲攻撃もできる」

 

ぶっちゃけ、この時代で対抗できる機体なんて、殆どいない。

だが、一つだけあった。

 

「まじかよ……。どうやって、勝てばいいんだよ」

 

「でも……運がいいわ」

 

「え?」

 

そう、丁度ここにこれがある。

最強のISが。

 

「織斑先生、夜桜の武装は?」

 

「ん? 夜桜のか? 『黒刀』と『ヴァルキュリア』は健在だ。『白刀』は残念だが……」

 

「わかりました。お父さん」

 

「おおう……」

 

そう、夜桜のコアは……

 

「私の黒刀を貸してあげるわ」

 

白式なのだから。

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