刹那プロジェクト   作:紅色リモコン

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2話です。夢の中の物語です!3話も見て下さい!


夢の中

****************

 

「ねぇ、ねぇ!この前のテレビ見たぁ?」

 

「見たよぉ!面白かったねぇ。」

 

「俺、見てないわ...」

 

まだ、ポワポワしている。

 

「夢、どうしたの?」

 

「え、、いや、何でもないよ!」

 

私は慌てて返事をした。

 

短い髪で男の子のくせに少し気が弱い悠。

ピンを付けた強気の男の子の翔。

三つ編みを2つにしている女の子の春海。

そして、私。

この四人はいつも一緒だった。

笑いあって、話して。

でも、どうして皆此処にいるの?

 

「夢、なんか変だよ?大丈夫?」

 

「あ、うん!寝不足かな?」

 

「ちゃんと寝なきゃ駄目だよ。」

 

「確かに。」

 

楽しい時間だった。

1人でも欠けたら駄目なんだな。

 

「夢、」

 

「ん?」

 

翔が話し掛けてきた。

 

「まだ、逃げているのか?」

 

「...?なんのこと?私は、逃げてるの?逃げるってどういうこと?」

 

「本当は分かるんだろ?夢は見て見ぬフリをしている。また、起きたら忘れる。いや、忘れるフリをする。まるで、ゲームでセーブを忘れてしまうみたいに。」

 

「.....。」

 

「受け入れない。信じてない。」

 

「...うるさい!なんで、なんでっ、そんなこと言うのっ⁈」

 

「夢の、夢の人間だからだよ。だから僕は夢の考えてることなんだ。夢が心の底に閉まっている声だよ。」

 

「何言ってる...の...?」

 

わからない。わからないよ。翔は何を言ってるの?ひどいよ..。

私は悠に手を伸ばした。

悠はそんな私の手をとった。

助けて。心が痛いの。

 

悠は少し微笑んだ。

そしたら悠はドロドロになって、私の知らない悠になった。

悠は私と一緒に居られない、そう伝えるように悠はドロドロになった。ドロドロになって、消えた。

 

「....悠?....翔....?」

 

2人に会いたいよ...。

 

「夢、」

 

優しい声が聞こえた。

消えてなくなりそうな声だけど確かに春海だった。

 

「どうしたの?」

 

「みんなみんな消えちゃって、‼︎」

 

一生懸命伝えた。

 

「嘘だよね..?」

 

最後に付け加えた言葉。信じられなくて嘘を信じようとした言葉。

 

「本当だよ?」

 

え......?何言って...るの....?

本当なの?みんな消えるの?

 

その時、頭の中に浮かんだ言葉と映像。不確かで汚い思い出。全部消えてしまえば、良かった現象。

 

春海は笑った。

 

「ごめんね、死にたいんだ。」

 

止めて。そんなこと言わないで。私の悪いとこ直すから、ずっとずっと一緒に居て。

春海の身体にまた、線が増えていく。

春海はまた屋上に上がっていく。

繰り返し。繰り返し。ずっと同じ。

 

その時、真っ白だったはずの壁に目が沢山出てきた。

口とか手とかが出てきた。

目は私を見つめ、

私に指を向けて、

悪口とかを言って、

それが辛かった。耳を塞いでしゃがみ込んだ。

でも、みんな許してくれなかった。

そして、みんなが最後に口を揃えて言った。

 

 

「強く生きろ」

 

 

そう、みんなが正しい。

私は逃げてる。

私がいけない。

 

でも、強く生きられないの。

どうして強く生きなくちゃいけないの?

もう、許して。

 

逃げてもいい...?




ありがとうございました!どうでしたか?よければ次も見て下さいね!
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