べネットはフレッチャー級の駆逐艦で、タイコンデロガは宮部が特攻した空母です。
本編でもいつか書けるといいな~
エターナル・ゼロ
それは日米英の起動部隊の合同作戦の時の出来事だった。
???A「アカギさーん!アカギさーん!イッコーセンのアカギさーん!」
加賀「赤城さん、誰かがあなたを探してますよ。」
赤城「えっ?」
???B「ん!見て、タイニー。あの人じゃない?赤い服着てるよ。」
???A「えっ本当!?あっ、すいませーん!!」
赤城「はい、何でしょうか?」
???A「すいません、貴女、イッコーセンのアカギさんですか?」
赤城「はい、いかにも、一航戦赤城です。」
???A「貴女が、赤城さん…。あっすいません、ご紹介遅れました、第32.1任務部隊所属、タイコンデロガです。」
???B「同じく第32.1任務部隊所属、バンカーヒルです。どうもこの娘が貴女に用があるみたいで…。」
タイコンデロガ「あの…この方を貴女に。お返しします。」
タイコンデロガが赤城に差し出したのは一本の矢だ。どうも零戦の二一型のようだ。
赤城「これは…二一型ですか。一体なぜ貴女が?」
タイニー「……この機は、このパイロットは…45年に私に特攻をしたんです。」
赤城、加賀「え…。」
タイニー「それで、どういう訳か艦娘になった時に私が持っていた初期装備はこの機と妖精さんだったんですよ。話を聞くと、ミッドウェイまでは「イッコーセン」の「アカギ」に所属してたみたいなんですが、日本の艦娘は太平洋の向こうで、私にはどうしようもありませんでした。それで結局今日までこの機と妖精さんは私が遣わせて貰ってました。しかし、やはり私よりも貴女の方がこの機と、パイロットを遣うにふさわしいです。受け取って下さい。」
赤城「……(無言で加賀と目を合わせる。)」
バンカーヒル「すいません、いきなり押し掛けて。でもどうか受け取って下さい。」
赤城はゆっくりとタイコンデロガの矢を取る。
赤城「確かに。ありがとうございます。」
タイニー「いいえ、私にはもったいない位勇敢なパイロットです。貴女に還せてよかった。」
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ヨークタウン「レッキー!!直上!!」
加賀「赤城さん!!」
ドガァン !
赤城「くっ、甲板をやられました。発着艦出来ません!!」
――どうした、何が起こった。報告しろ加賀。
――敵の第二次攻撃隊襲撃、あ、赤城さんが甲板に被弾。発着艦困難、機関は無事です。
――…よし、赤城を退避させろ。ただし攻撃は続行だ。吹雪、赤城の護衛に付け。すぐに瑞鶴とエンタープライズがそっちに着く、それまで頑張ってくれ。
――…了解。
吹雪「行きましょう…赤城さん。」
赤城「ええ、皆さん申し訳ありません。」
ホーネット「心配無用、ここは私達に任せな!」
イラストリアス「タフさには自信があるから、大丈夫よ。」
加賀「さあ、早く行ってください。次の攻撃隊が来る前に。」
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赤城「やはり心配だわ。瑞鶴さんはまだかしら。」
吹雪「何も報告がありませんね…。」
赤城(早く何とかしないと…。ん?あれは…。)
タイニー「あ、赤城さん…。」
べネット「よぉフブキ、そっちもやられちまったか。」
赤城「タイコンデロガさん…。この通り不覚を取ってしまいました。」
タイニー「そうですか、飛行甲板が……赤城さん。」
赤城「はい?」
タイニー「私の、飛行甲板を使って下さい。」
赤城「!?」
吹雪「な!?」
べネット「おい、本気で言ってるのか?」
タイニー「はい、少し大きいかもしれませんが、赤城さんなら扱える筈です。べネット、外すの手伝って。」
赤城「貴女…」
タイニー「赤城さん。」
赤城「はい。」
タイニー「私は雷撃で機関を損傷してしまいました。今は20ノット出すのでやっとです。ですが貴女なら、飛行甲板さえ使えるようになればすぐに戦列に復帰出来ます!」
べネット「よし、取れたぞ!」
赤城「いいんですね?」
タイニー「今は1機でも多くの航空機が必要です。皆の為に、私の変わりに行ってください!!」
赤城「はい、任せて下さい!」
赤城はタイコンデロガの飛行甲板を付けると再び前線へ戻る。その背中の矢筒には二一型の矢が残されていた。
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ホーネット「ヨーキィ!魚雷だぁ!!回避!!」
ヨークタウン(しまった!!爆撃に気をとられ過ぎた!!)
3本の魚雷が白い尾を曳きながら自分に迫って来る。回避行動を取るが、全部は避けられない!これまでか…。
ヨークタウンが衝突と炸裂の衝撃に備えようとした途端、不思議な事が起きた。魚雷が自分に当たる直前に爆発したのだ。
どういう冗談だ?ヨークタウンが顔を上げると自分の前に1機の零戦が降下するのが見えた。
まさかゼロが20mm機銃で?そんな馬鹿な。
ヨークタウンは命の恩人である零戦をしかと見た。所々緑色の塗装が剥げているみすぼらしい機体。
だが戦場を駆けてきた彼女には分かる。あのパイロット、ただ者ではない。
水面ギリギリから上昇したゼロは敵機の群れの中に突っ込む。無数の曳光弾のシャワーが降りかかるが、全く当たる気配が無い。機体を微妙に滑らせているのだ。
護衛の戦闘機の群れを突き抜けたゼロは爆撃機に襲い掛かる。次の瞬間にはあっという間に2機が火を吹いた。仕事が速い。ゼロは今や旧式機の筈なのに、どういう訳か速いのだ。
いたずらに敵機を撃ち落とす訳でも無く、すぐにゼロは降下をする。すかさず後ろから2機の戦闘機が追撃を仕掛けるが、それも無駄だった。
次の瞬間にはゼロは敵機の背後を取っていた。機体をわざと失速させて後ろに回り込んだのだ。
1機はすぐに火を吹いた。ここでもうゼロの勝利は確実だ。格闘戦に持ち込んだベテランの操るゼロに勝てる奴はそうそういない。もう1機は急降下で離脱する直前に機体を千切られた。
ホンモノだ。
ヨークタウンは自分の回りを旋回する零戦に手を降った。顔も知らない、聞いたことも無い無名のエースへ。
戦場に突如現れた、たった1機のゼロは再び取り戻した翼でいつまでも、いつまでも援軍が来るまで飛んでいた。
その翼を手離す事は二度と無いだろう。
永 遠 の ゼ ロ