過負荷は今日も明日もヘラヘラ笑う   作:blue wolf

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はい、一週間以内投稿キタ━(゚∀゚)━!


すみません。嘘です。冗談です。遅れてすみませんでした。今回は遅れた分、文章が長くなっています。しかし、その分駄文も増えているので結局いつもと変わらないですorz
それでも応援してくれる方、こんな駄文でも楽しみにしてくれる方はどうぞ、いつもどおり宜しくです!



9話『うん』『僕は過負荷(マイナス)だからね』

放課後、僕は机の上で今日の授業の要点を纏めていた。正直こんな事くらいはしとかないとついていける気がしない程に授業のレベルが高い。ちなみに僕には関係ないけど一夏ちゃんの周りでは他学年・他クラスの女子が押しかけ、きゃいきゃいと小声で話し合っている。

えっ?僕の周り?

・・・・・・まぁ、誰もいないけど?それがどうしたのかな?しかし誰もいない僕とは逆に一夏ちゃんは本当に凄い。昼休みも彼が移動するとゾロゾロと全員ついて行くのだ。まるで、昔の大名行列というものを見てるみたいだ。しかも、どうやら彼は学食に向かっていたらしく、僕がちょっと経ってから向かって彼を見つけると、そこはまるでモーゼの海割りのように彼の周りだけ人が居なく、例えるなら日本に初上陸したパンダみたいだった。きっと彼女等からするとこの学園に男がいるのは多分ツチノコと同レベルの扱いなのかもね(適当)

 

「ああ、織斑君。まだ教室にいたんですね。良かったですよ」

 

山田先生っぽい声が一夏ちゃんのいる方向から聞こえ、見てみるとやはり山田先生がいた。

 

「えっとですね、寮の部屋が決まりました」

 

へえ、やっと整理だったかが終わったのか。彼女はそう言って部屋番号の書かれてるっぽい紙とキーを一夏ちゃんに渡した。

今更だけど少しこの学園について説明しよう。

この学園は全寮制である。全ての生徒は基本的に全ての生活を寮で送ることが義務付けられている。これは将来有望なIS操縦者達を保護するという建前だけっぽい目的もあるらしい。確かに。もしそんな操縦者達が護衛もなく普通に外をうろついてたら適当な国に無理な勧誘をされたり、自分達にとっての不穏分子の除去とかいって暗殺されかねないからね。実際どこの国も自分の国の政策よりも優秀な操縦者の勧誘の方を必死に行っているそうだし。

 

「俺の部屋、決まってないんじゃなかったですか?前に聞いた話だと、一週間は自宅から通学してもらうって話でしたけど」

 

へー、そうだったのかー

 

「そうなんですけど、事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいです」

 

その後は一夏ちゃんの耳元でコソコソ話していたため聞こえなかった。だが、政府という単語は聞こえたな。

なるほどね。多分早めに一夏ちゃんを自分達の手の届く範囲に置いておきいんだろうね。それなら一週間早めの入寮も納得できるよ。

 

「あの、山田先生、耳に息がかかってくすぐったいんですが」

 

山田先生が一夏ちゃんに耳元で囁いているのをみて、僕以外のクラスの内外の人間は凄い興味津々です!みたいな表情で二人を見ていた。

 

「あっ、いやっ、これはそのっ、別にわざととかではなくてですね....…」

「いや、わかってますけど・・・・それで、部屋は分かりましたけど、荷物は一回家に帰らないと準備できないですし、今日はもう帰っていいですか?」

 

これが彼のフラグだったんだろうな

 

「あ、いえ荷物なら・・・・あ」

「?」

 

彼は気づいていないようだ。

 

「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」

 

なんか普通のやり取りのはずなのにラスボスとのタイマンみたいな雰囲気が流れてるのは何故だろう?後、織斑先生をみると何故か終の秘剣火産霊神(カグヅチ)が思い浮かんでしまうのもどうしてなのか。まあ、気にしたら危ない気がするから気にしないでおこう。

 

「ど、どうも有難うございます………」

「まぁ、生活必需品だけだがな。着替えと、携帯の充電器があれば充分だろう織斑」

 

うわー、それはあんまりじゃないかな。一夏ちゃんだって日々の潤い(意味深)が必要だろうに!これは早くも僕の出番・・・・・・・かと思ったけど勘違いだったようだ。まるで余計な事はするなよと言わんばかりに織斑先生が睨んできた。なんて事も無かったよ、うん。

一夏ちゃん、ガンバ。

 

「じゃあ、時間をみて部屋に行ってくださいね。夕食は基本的に六時から七時の間で必ずってわけでもないですが、食事は寮の一年生用食堂で取るようお願いします。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとで使える時間が異なりますが。えっとですね、その、織斑君は残念ながら今のところ大浴場は使えません。もちろんそこにいる多摩川君も同じくですよ」

 

まぁ、それはそうだろうね

 

『はーい』

「え、なんでですか?」

 

おお!一夏ちゃんが勇者に見える!

 

「アホかお前は。まさか同年代の女子と一緒に風呂に入りたいのか?」

「あー・・・・・そっか」

 

前言撤回。ただ気づいて無かった。いや、考えていなかっただけのようだ。

 

「おっ、織斑君はっ、女子とお風呂に入りたいんですか!?だっ、ダメですよ!」

「え、いや、入りたくないです」

 

えー、まさか一夏ちゃんそっちの趣味なのか

うわー、引くわー。

 

「ええっ?女の子に興味がないんですか!?そ、それはそれで問題のような・・・・・」

『いっ、一夏ちゃん。ま、まぁ人には色々な趣味が有るって言うからね、うん。』『別に否定はしないから安心していいよ』

 

そして、この会話により周りの婦女子の皆様方が騒ぎ始めている。

 

「織斑君、男にしか興味がないのかしら・・・?」

「それはそれで・・・・・・いいわね!」

「中学時代の交流関係を洗って!すぐにね!明後日までには裏付けとって!」

 

女の子の行動力は凄いね。うん。

ってか、一夏ちゃん否定しないのかよ

 

「えっと、それじゃあ私たちは会議があるので、これで。織斑君、ちゃんと寮に帰るんですよ。道草くっちゃダメですよ」

 

そう言って山田先生、織斑先生は去って行った。

さてと、僕も寮に戻るかな

その後は、一夏ちゃんの部屋の場所が僕との相部屋ではなく一夏ちゃんの幼馴染みらしい、酢の物さんだったかが一夏ちゃんと相部屋である事が学園中に広まったりだとか、僕が更識先輩に先輩の妹さんの可愛さ、有用性、どれ程裸エプロンが似合うのかだとかを夜が明けるまで聴かされたりだとか大した事は無く、その日を終えた。

 

『ああ』『朝日が辛いぜ・・・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、いや別に僕からしたら翌日って感覚も無いんだけどね。

 

「魅月君、一緒に朝ご飯食べに行かない?」

『えっ、僕一年生なんで流石に』『そちらの方で食べるわけにはいきませんよ』

「なら、私が一年の食堂で食べるわ」

『はあ、分かりました。』『しかし、先輩は物凄く元気そうですね』『眠くないんですか?』

 

僕は、物凄く眠いんですが

 

「眠いって、好きな者について話しただけで眠くなる訳ないでしょう。それに私はこんなでもこの学園の生徒会長さんなのよ?三徹くらいは余裕だし、それくらいなら体調を崩す事もないわ」

 

おー、なんて超人っぷりだよ。この調子なら明後日までぶっ通しで話せても可笑しくなさそうだね。笑えないけどね!

 

「ほら、早く準備して行きましょう?」

『あ』『すぐ終わらすんでちょっとお待ちを〜』

 

 

 

 

 

そして、食堂にて

 

「なあ、箒・・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「なあって、いつまで怒ってるんだよ」

「・・・怒ってなどいない」

「表情が不機嫌そうだけどな」

「生まれつきだ」

 

朝から入り口近くのテーブルで話している一夏ちゃんと酢の物さんを見つけた。酢の物さんの方はなんか怖い顔してるけど。ま、それは置いといて席取らないとな。とりあえず彼等の隣のテーブルにでも取っておこう。

 

『先輩、席取りましたよー!』

「あら、時間の割には思ったより空いてるわね。」

『いやー、ツいてましたよ料理も並ばずに注文できたし』『あ!先輩はハニートーストで良かったんですよね!』

「ええ。ありがとう魅月君」

 

そんな感じでたわいもない会話をしていると、視線に気付いた。

 

『えと、僕に何かようかい東雲(しののめ)さん?』『取材ならアポイントメントを取ってからにしてくれると有難いんだけど』

 

彼女はまるで僕を肥溜めの糞を見るかのような目で暫く睨み、一緒にいた一夏ちゃんに何も言わずに食事を終え片付けて食堂から出て行った。

 

「あの子、篠ノ之箒さんよね。私が聞いた話より大分感じ悪いけど」

「あっ!あのいつもはあいつこんな感じじゃないんですよ。ただ今日は昨日のこともあって苛ついているみたいで、その」

「あなた、織斑君よね」

『昨日の事?』

「あっ、はい。織斑一夏です!あっ、後昨日の事って言うのはだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

昨日多摩川と別れて自分の部屋と思われしきところに向かって、そこで起きた出来事だ

 

「えと、1025室は、ここだよな」

 

俺はとりあえず部屋番号を二、三度確認してから、ドアに鍵を差し込んだんだよ。そしたら部屋の鍵が開いてた事に気付いたんだ。

 

「あれ?あいつもう帰ってきたのか」

 

俺はその時迄は同居人を多摩川だと思っててさ、遠慮なく部屋に入って荷物が置かれてない方のベッドでモフモフしたりして遊んでたんだよ。

 

「なんというか」

『オチがすぐ分かりそうな話だね!』

「回想に割り込んでくるなよ」

 

まぁ、そしたら騒がしかったのか、突然奥の方から声が聞こえたんだよ。

 

「誰かいるのか?」

 

ドア越しなんだろう、声に独特の曇りがあった。ここで俺はそう言えば全部屋にシャワーがあるとか言ってたのを思い出したんだよ。冷や汗とともに

 

「・・・・・・」

『うわぁ・・・・』

 

続けるぞ。さらにその声はこう言ってきたんだ。

 

「ああ、同室になった者か。これから一年よろしく頼むぞ」

 

この時点で俺は覚悟していたんだ。いや、分かっていたんだ。だから先に備えておく事にした。

 

「こんな格好で済まないな。シャワーを使っていた。私は篠ノ之....……は?」

 

よし!いくぞ!

 

「すみまっせんしたあああああ!」

 

一夏流奥義その一『土下座』

完全完璧に自分が悪いと悟った時にのみ発動できる古くから日本に伝わる伝統奥義だ。

 

「・・・・・・・・」

 

結果

 

「この不埒者がああああ!」

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「弁解すら出来ずに木刀で背中を連続殴打されましたよ。はい」

 

うわぁ、篠ノ之さん(覚えた)容赦ないなあ。

 

「んで、それからはずっとあんな感じだな」

「へぇ、そうなの」

 

あら?更識先輩は最初と比べると大分興味が薄れてるみたいだけどとうしたんだろうね

 

「まぁ、彼女の事は別に良いわ。私の考え過ぎだったようだし」

「?」

『なら、とりあえずご飯たべませんか?』『時間やばそうですよ?』

「あら、そうね。早く食べましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっととんで現在放課後

えっ?かなりとんでる?いやいやキング・クリムゾンとかは使ってないからね。そんなとんでないよ。

まぁ、話を戻して

 

『僕はなんで剣道場にいるんだろうね?』

「さあ?俺が聞きたいくらいなんだけど」

 

僕は篠ノ之さんが織斑君のついでに見てやるって言うからついて来てみたら何故か此処だよ。織斑君からISの訓練って聞いたんだけどな。

 

「ISを使う前にその基礎の戦い方からだ。一夏!まずはお前からだ。鈍っていないか確かめてやる。そこにある防具を着けろ」

「いきなりだな。あ、あと防具は要らないわ」

「は?」

 

動きにくいからかな?

 

「動きにくいしな」

「・・・・・・そうか。なら来い一瞬で終わらす」

「そう簡単に終わってたまるか」

「防具を着けてない時点でお前は負けてる」

 

油断してるとでもいいたいのか。篠ノ之さんは

本当にゆ

 

「本当に油断してるのはどっちかな?」

 

ん?

 

『えと、どちらさま?』

「剣道部主将、二年の澪田吹雪(みおだ ふぶき)だ。よろしくな、多摩川魅月君」

『宜しくです』『えと実桜田(みおうだ)先輩』

 

そんな自己紹介をし合ってるうちに勝負が始まっていたみたいだ。

どちらも一歩も動かない。そんなのが十秒程続いた。そして、先手をとったのは篠ノ之さん!

 

「一本!」

 

勝負は一瞬だった。篠ノ之さんの宣言どうりに

 

「馬鹿な....……」

 

篠ノ之さんが面を打たれて終了

 

『一夏ちゃん速いなー』『動きが見えなかったよ』

「ふむ、彼は強いな。して、次は君だろう。行って来るといい。」

 

そう言われて僕は一夏ちゃんの元へ行き、竹刀を借りて場に立つ。

 

『ナイスファイト一夏ちゃん!』『次は僕がかっこよく負けて来てあげるぜ』

「そこは、勝ってくるじゃないのかよ・・・・」

 

うん。僕は過負荷(マイナス)だからね。精々括弧つけて試合に挑んで括弧よく負ける事ぐらいしかできないんだよ。括弧付けだけにね!

 

「ふざけるな。次は油断なんかしない。掛かってくるがいい!」

『アハハ』『油断なんかしなくてもいいから』『手加減はして欲しいな』『僕は生まれてから一度も剣道なんてやった事ないんだぜ』

 

おかげでルールもよく分からないんだよね。

 

「っ!!潰す!」

 

 

 

 

そう言って篠ノ之さんは直進的に直情的に突っ込んで来た。とりあえず躱す。瞬間的に体制を整えた篠ノ之さんが突きを繰り出してきたからこれも躱す。正直、真っ直ぐ過ぎて分かり易い。

 

「お前、巫山戯てるのか!変なよけ方しおって!迎え撃たんか!」

 

いや、僕初心者なんだけど、まぁとりあえず

 

『えいやー』

 

言われたから篠ノ之さんに迎え撃つ。すると

 

「ここだ!」

『かっ・・・は、』

 

手加減無しの面が僕に決まった

 

 

 

 

 

「なっ!おい、篠ノ之!」

「なんでしょうか?先輩」

「相手は防具を着けてないんだぞ!何故加減し無かった!」

「彼も一夏と同じく自分から進んで防具をつけなかったんでしょう。何処に手加減する余地があるんですか?」

「箒、お前相手初心者なんだぞ」

「ふん、自業自得だろう」

「は?」

「初心者ならまず試合をやらなければ良かっただろう。しかし、コイツは試合を行ったんだ。自業自得以外の何がある?」

『いやー、その通りだよね!』

「「多摩川(君)!」」

 

さっきから彼女は正論しか言ってない

 

『うん』『彼女は悪くないよ』『彼女は本気でやる。みたいな宣言してたしね』『それなのに試合をした僕が悪い。』『正にその通りだね!』

 

そう言って彼女をフォローしてあげると、彼女の顔は何故か引き攣っていた。

 

「ほ、ほらな!本人だってそう言っているだから私は悪くない!そしてもう二本だ多摩川!」

『おいおい、マジかよ篠ノ之さん』『僕はさっきから立ってるのもやっとなんだけど』

「ふん、関係ない。それに剣道は元々三本勝負だ。その残り二本の間で私が稽古をつけてあげるのだから感謝はされても文句はないだろう?」

「篠ノ之おま」『いやー、まさか僕が篠ノ之さんに文句を言うわけないだろう!』『僕は感謝してるくらいなんだぜ?』『さあ、もう一本やろうか』

「ああ。本気で掛かって来い。潰してやる」

 

 

 

 

 

 

 

そして、一夏ちゃんの時には何故かなかった二本目が始まった。

まぁ、さっき頭をやられて立ってるのがやっとな僕がまともな勝負を出来る訳がなくて

 

「やあああああ!」

『ごふっっっう!』

 

今度は強烈な胴をくらったよ。イタタタタ

 

「おい!もうやめろ箒!もう多摩川はきつそうだぞ!それに防具着けてない奴に本気で胴を打つとか一体どうしたんだよ箒!」

 

どうしたんだよってシャレかな

うぷ、吐きそうな気分

 

「・・・・・立て多摩川、後一本だ」

 

うっ、立つのもなかなかキツイんだけど

 

「篠ノ之!もうやめてやれ。立つのも辛そうだ」

「先輩。これは彼が学びたいと言ったからやっているんです」

 

いや、言った覚えないけどね

 

「 これは彼の為の稽古なんです。先輩方は後輩が少しキツイと言ったら稽古を止めて休憩するんですか?」

「だからって限度があるだろう!相手は男の子といえど初心者だぞ」

「だからなんです。彼がやると言ったんですよ。私には責任は有りませんよ。稽古をつけて欲しいと言った彼の自己責任でしょう。さあ、後一本だ多摩川!さっさと立て!この軟弱者が!」

 

はは、稽古つけて欲しいなんて僕は言った覚えはやっぱり無いんだけどね、篠ノ之さん

 

『後一本』『大丈夫ですよ、やりましょう。』『僕なんかが憂さ晴らしになるならいくらでもやると良いよ篠ノ之さん』

「っ!!何を言っている多摩川。まぁいい三本目はじめるぞ。早く構えろ」

『何を言っている?いやいや僕は正しい事しか言ってないぜ?』

「うるさいっ!」

『うぐっ』

 

いきなり竹刀で殴って来たから対応出来ずに腹にくらってしまった。

 

『イテテ』『おいおい篠ノ之さん。さすがに試合始まる前に殴るのは無しだと思うよ』『やるなら試合が始まってからにしなきゃ』

「お前が変な言いがかりをつけるからだ。さあ、はじめるぞ、三本目」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、もはや試合にすらならない三本目が始まった。というか、二本先取されてるのにやる必要あるのかって今更思った。

篠ノ之さんは、最初の一本目同様に直情的に攻めてくる。僕はそれを極力動かないで紙一重で躱し続ける。

 

 

ブォン!

 

ブォン!

 

ブォン!

 

ブォン!

 

「当たれええ!多摩川あああ!」

 

ブォン!

 

ブォン!

 

バタンッ!

 

 

そうやって躱してると体力に限界が来たのか、足が縺れて転んでしまった。

 

『あっ』

「ふん、止めだ多摩川」

 

そう言い篠ノ之さんは竹刀を上に上げる

悪役チックなセリフだなー

 

「やめろ箒!」

『やれやれ、また勝てなかったか』

 

ダンッ!

 

「ふん、自業自得だ多摩川」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「は?」」

「?どうした首を掲げて、私の勝ちだろう?」

「い、いや床を殴って何を言っているんだ篠ノ之」

『そうだよ!そこは床だよ篠ノ之さん!』『しっかり当てなきゃ駄目じゃないか!』

「は、馬鹿な!わ、私は確かにコイツの脳天を目がけて振りおろした筈だ!」

 

アハハハ!

 

『いやいや、篠ノ之さんは自分から床を殴ったんだぜ?何言ってるんだよ。』『しかも僕がいるところの反対を打つなんて』『ごめんよ篠ノ之さん。僕は勘違いしてたよ。僕はてっきり』『篠ノ之さんは単に僕が気に入らないのと、昨日の一夏ちゃんのこと、更にさっきの事も含めてそれの憂さ晴らしが僕でしたいだけかなー』『とか思ってたからさ』『でも、自分から脳天目がけた一撃を外してくれるなんて』『やっぱり篠ノ之さんは剣道部の鏡だぜ!』

 

ん、なんか怒ってる?

 

「ふ」

 

ふ?

 

「ふざけるなあああ!!!」

 

うお!

 

「私が自分から外すか!私は中学校の全国大会で優勝したんだぞ!そんな私が外すわけないだろう!お前が何か反則したに決まってる!この軟弱者が!」

『え?』『嫌だな〜、篠ノ之さん。僕は何もして無いよ』『君が自分で失敗したんだろう?』

 

 

 

 

『だから僕は悪くない!』

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと、篠ノ之さんは戦意が無くなったのかぶつぶつ何かを言いながら更衣室に行ってしまった。まだ三本目終わって無いんだけどね。後、一夏ちゃんとえと、三重田先輩が何故か謝って来たけど正直良く分からないからどうでもいい

 

ハア、

 

『やれやれ、これだからエリートは』

 




こんなの箒ちゃんじゃない!って言う方も多いとおもいますが、この作品の箒は小学生の頃に多摩川君と逢ってしまっているし、それに他にも色々周りからの影響を受けているので原作箒からかなり改悪されています。
後、最後の部分は意味が分からないとか、駄文過ぎとか色々あるとおもいますが、一応あれもちゃんと意味がありますし、意味も後に判明します。
では、今後も宜しくです!

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