過負荷は今日も明日もヘラヘラ笑う   作:blue wolf

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相変わらず駄文ですが宜しくです!


3話 『受け入れよう』『理不尽を』前編

あれから、つまり生まれた頃から早くも6年が経とうとしている。こんな僕も晴れて小学生だ。さて、僕でも実は1つだけこだわりのある事柄がある。それは、初対面の人間同士が行う事。そう、自己紹介だ。何しろ、自己紹介は相手に自分がどんな人間かを教えてしまう危険イベントだ。よくよく見れば、その人の目や、口調、その時の声の高さなどで相手の性格をある程度理解出来る。なんて人も世の中にはいるのだ。だから、自分が自己紹介をする時にも、最善の注意を払わねばならない。

ん、どうやら僕の番に回って来たようだ。しかし、なぜ皆は僕を凝視してるんだろう?何か可笑しいところあったかな?あ!寝癖ついてるのかも!あっちゃあ、直すの忘れてや。これは恥ずかしいね!まっ、気を取直して自己紹介をしようじゃないか

 

『はじめまして!』『最近踊る大捜○線』『を最初から見始めた』『多摩川 魅月です。』『あ!そこの如何にも俺はカッコイイとか、思ってそうな子と、』『世の中みんな絶望しないかなみたいな顔してる君と、』『お姉ぇちゃんなんか死ねば良いんだみたいな事をさっき一人でブツブツ言ってた君も』『最近離婚して荒れてそうな先生もはじめまして!』『これから一年』『色々な事がありそうだけど』『きっとクラスの皆が誰一人かける事なく、』『誰一人誰かを虐める事もなく』『人の好意に気付かないなんて事や』『ちょっと家族が有名になっただけで周りから、差別されたり、』『ましてや担任の先生が離婚の影響でアル中になってたりしなければ』『とても楽しいクラスになると思います!』『皆で協力して仲の良いクラスにしましょう!』

 

 

『一年間宜しくお願いします!』

 

 

うん!我ながらかなりいい自己紹介だったね!皆感動の余り『口を手で押さえてる』じゃないか!

・・・・・あれ、他の人は自己紹介しないのかな?次は、えと、あぁ。さっきの『お姉ぇちゃん死ね死ねっ子』か全くまだ6歳なのに死ねなんて言葉使ったら駄目じゃないか。そんな事呟いてたら、うっかり自分が死んじゃうかも知れないぜ。世の中『理不尽』がトレンドみたいだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの自己紹介から、一週間がたった。

クラスは皆静かに授業を受けていて、別にイジメや差別も『目で見えるところには』ないとても仲の良いクラスだ。うん?そう言えば、昨日僕らのクラスの担任の先生が代わったんだよね。なんでも、学校が始まって二日目でストレスで酒を一気飲みしてアルコール中毒で倒れたとか、なんとか。いやぁ、世の中怖いなー。ストレスで酒を一気飲みして倒れるとか、きっとさぞや古傷を抉られたり、他の先生に秘密にしてた事がドコからか漏れたりしたのかもしれないね。ホント世の中油断ならないぜ。さて、今日の授業は・・・・・・・・自習?

えっ、小学校でしかも一年生で自習とかあったっけ?もしかして教科書でも読んどけって感じなのかな?うん、じゃあ仕方ないね、大人しく、僕は『ヤングキングアワーズ』でも読んどく事にするよ。いやー、ヘル○ングが面白いんだよね。え、連載してないって?やだなー、平成16年のやつに決まってんじゃん!買うのに千円札消えたけどさ。さて、次は休み時間かー。何して遊ぼうかなー、

 

 

 

そして、休み時間

 

『ふぅ』『さっきの授業はきつかったぜ』『アンデ○センと』『吸血鬼になったセ○スちゃん』『一体どっちが強いのか?............気になるなー』

「ねぇ、そこのアンタ!」

 

ん、珍しいね。僕に話しかける人とか、というか僕はこれからジャンプを読もうとしてたんだけどな....

 

『えと、夢咲さん?だっけ。何の用?』『暇そうに見えて僕は思ったより忙しいんだぜ?』『次は平成24年のジャンプ読まなきゃだし』『NARUTOが僕を待ってるんだよ!』

「うっ、ま、漫画読むなら暇でしょ!アンタ私の代わりにこのボール、倉庫に片付けてきてよ。男だからもちろん女子のためにやるわよね?てか、やれ!」

 

ハア、世の中ホント理不尽だと思うぜ、この男子だからやれ。みたいな考え。一体世の中はいつの間にこんなふうになったんだか。

やっぱりあのインフィニット・ストラトスとかいうチート機械ができてからかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフィニット・ストラトス、通称IS

 

宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツ。開発当初は注目されなかったが、2ヶ月前位に起きた「白騎士事件」によって従来の兵器を凌駕する圧倒的な性能が世界中に知れ渡ることとなり、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして軍事転用が始まり、各国の抑止力の要がISに移っていった。まあ、別にそこは良いんだよ。別に、問題は軍事運用とかそんな事じゃなく、もう少し根本的なとこなんだよね。

なんと!この兵器。実は女しか乗ることが出来ないっていう、世の中からみたらとんでもない欠陥機だったりするんだよねこれ。実際、この機械がでてから今まである程度は男女平等社会を主張してた筈の世界がたった2ヶ月で女尊男卑とかいう新時代を招いた訳だ。

そして、今僕の目の前にいる子もそれに流された、もしくは親が女尊男卑を肯定してるのだろう。さて、そろそろ返事を返すかな。じゃないとジャンプ読む時間がなくなってしまう。ま、とりあえずジャンプ読む時間分の『返事』はしようかな?うん。しよう。

 

 

 

 

 

「さっきから黙ってないで片付けて来てよ!私は忙しいのよ!ほら、さっさと行け『男』!!」

『あのさ』『なんか言った?』

「は?」

『いや、さっきから何言ってるの?』

「はあ!?アンタきいてなかったの?だからこのボールをさっs 『あ、聞く気ないから言わなくていいよ』」

 

 

 

 

バチンッ!!

 

 

「ん!!?」

 

 

彼女は多分混乱してるのだろう。何せ、いきなり口をホチキスで留められたのだから。これは僕の過負荷『固化声消(ミュートソング)』対象を黙らせるスキル。しかしどうするかな?これ一度使っちゃうと使われた相手はいつ針が抜けるか分からないんだよね。

 

『まぁ、いいか』

 

そして、僕はそのままジャンプを読み進める事にした。ついでに、彼女に使ったスキルが解けたのは放課後になってからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、一週間が経過した。悲しいことにこの一週間で二人も女の子が転校してしまった。

一人は確か家庭の事情がなんたらとか、言ってたね。もしかしたら、あれかな。自分のお姉ぇちゃんが世界に名を残せる程の偉業をやったせいで、まともな暮らしが出来なくなったとか、なのかな!まぁ、興味はないからどうでもいいけど。

んで、二人目は正直聞いた話だけだとよくわからなかったなー。なんか意味不明に喚き散らしてたらしいけど。で、それで病院に入院するんだとか。一年生の頃から精神病とか、さすがにちょっとキツイと思うぜ。将来的にさ。僕には関係ないし、『僕は悪くない』『それに』『蔑んだ男に』『やられたのならいい気味だ』位にしか思わないけどね。さて、次の授業は何かなー・・・・・おっ!また自習か!最近、自習の回数が増えてきてる気がするぜ。じゃあ、今日は平成22年の『ガンガン』でも読もうかな?鋼の錬金○師最終回まだ見てないんだよなー。あ、アル○ンス君どうなるのか、いや、ホント小学校は学ぶことが相変わらずたくさんあるね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、一年後位に僕は転校する事になった。なんでも親が新しい事業を始めるんだと、それに学校が『廃校』する事が決定したため、時期的にもちょうどいいからとか言ってたな。まさか入ってたった一年程度で廃校が決まるなんて『運が悪い』のかもねー。そういや、前に転校してった、えと、しのの、しの........まぁ、彼女と半分同じ境遇らしい、『織原』君だっけ?彼はなんか少し素質ありそうだし、それに昔の『彼』に似てるところ有るから気に入ってたんだけどな〜。ま、別に対した心残りもないし、話した事もないから良いけどさ!

 

『さて、』『この学校とも今年いっぱいで』『お別れかー。』『思い出なんてたくさんあり過ぎて語ろうにも語れないぜ 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一年後、えと、名前なんだっけ?んと、京王じゃなくて、慶應でもなかったよね?............まぁいいか!僕はその学校から転校した。学校も僕が転校と同時くらいに廃校となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで、また転校からはや三年。かれこれ五年生の僕だが、学校はこれで8校目だったりする。

いや、転校し過ぎじゃね?って言われてもね、僕だって転校したくてしてるわけじゃないんだよ。何故か僕の行く学校が大体半年位で廃校になっちゃうんだよ。いくらなんでもこれは酷いぜ。僕が何かしたって言うのかい?僕は別に、二番目の学校でも『校長先生、この前クラスの小鳥遊君が』『佐藤さんのお母さんとホテルがたくさん並んでる所に行った』『のを見たと言っていたんですけど本当なんですか?』って学校参観の時に聞いただけだし、他の時だって、職員室に行ったら偶然算数の先生の机の下に、沢山の枯れたキノコみたいなのを見つけて、『あ、これ今日の家庭科の授業に使えるんじゃね?』とか思って幾つか持っていって使ったら、その一週間後に学校が廃校になったとか、そんな可愛い事くらいしかした覚えがないんだけどね。ホント世の中不思議な事も有るもんだよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

『しかし』『世の中ホント理不尽だよね!』『そうは思わないかい?』『瀬戸橋さん』

「え、そ、そうですね!世の中ホント理不尽ですよね!昨日もイキナリテスト始めたりするし....」

『いやいや、僕が言っているのはこの状況の事だぜ?』

『なんで僕は、虚ろな目をしたクラスメイト達に椅子にふん縛られなきゃならないんだい?』

「あ、その、ほら!例えば掃除ってなんでやると思いますか?」

『・・・・周りを綺麗に保つため、もしくは周りに自分は綺麗好きと魅せるポーズ』『かな』

「え、ええ!そうですね。でも、それってもっと根本的な解決策があると思いません?」

『汚れる原因を掃除するとかかい?』

「はい!大正解です!つまり、基本的に解決策は汚れが溜まる場所を綺麗にする。というよりは、例えるなら漫画の置かれてる棚を綺麗にしたいなら、漫画を出し入れして掃除するより、どうせなら漫画を全部棄てた方が早いって事なんです!」

『それとこの状況になんの関係があるのか全く持ってさっぱりだぜ?』

「白々しいですねぇ~✩ようは、」

 

「さっさと害にしかならなそうなゴミをこれ以上学校を汚される前にバラして、すてるんだよ!多摩川ァ!!!」

 

『ハア、人を無理矢理風紀委員の委員長にしといてよく言うぜ。僕からしたらまず、小学校に風紀委員とか、あったのかーってしか思えないし。大体僕は何もしてないんだぜ?』『君達クラスの女子がイキナリ殴りかかって来たんじゃないか』『僕は一切悪くない』

「てめぇの存在自体が悪いんだよ!それにいくら頭の中が腐ってるテメェでもよ、女尊男卑の風潮ぐらい分かるだろうが!今の世の中は女が有利なんだよ!これは社会の固定概念なんだよ!あんなになるまでやる事ねぇだろうが!分かるか?これは理不尽なんかじゃない!これはテメェ自身が招いた事なんだよ!あの時!お前がこの学校に来たあの日!テメェが夏元柚木風紀委員長を病院送りにした時点でこれは確定事項だったんだよ!」

『・・・・・・・・・』

「・・・さて、では清掃方法を説明しますね。」

「まず、私達のクラスメイト、いや学校中の児童、先生は、皆私のスキル『人名吸敍(ネームバリュー)』で私の支配下にあります。」

『・・・こんな展開前にも経験した気がするよ』

「黙れぇ!............さて、説明を続けますね。多摩川君は皆が手に持っている物は分かりますか?後場所も」

『皆が持っているのは、一本の長い縄で、此処は屋上だろう?』

「はい!またまた大正解!では、もうやる事は分かるんじゃないですか?」

『アハハ、分かりたくはないけど分かったぜ』

「ですよね!では、皆さん!彼の首にその縄を軽く輪っかにして結んで下さい!」

『あ~あ、これじゃあ、間に合いそうにないぜ。ホント世の中はいつでも理不尽だ』

「あぁ、私たちからしたら、テメェの存在が理不尽的だったぜ。じゃあな多摩川。テメェの事は一時間位は覚えとくぜ」

 

 

 

 

 

 

 

そうして僕は学校の屋上から吊るし首にされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あぁ、また勝てなかったぜ』

 

『始まりの過負荷を使うハメになるなんて』『ね』

 

『世の中君が思ってるよりもっと理不尽なんだぜ』

 

『瀬戸橋 大海(せとばしうみ)さん』




後編につづく

あ、織原は誤字じゃないです。
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