きんいろモザイク ~THE GOLDEN STORY~ 作:legends
きんいろモザイクのIF番と考えてくれれば幸いです。こういった小説は初めてですが、過度な期待はせずにご覧ください!
Episode1 プロローグ
『大宮忍って言います。―――君って呼んでいいですか?』
『ああ、構わないよ』
……なんだ、この随分と懐かしい記憶は……。
今、話しかけてきたのは天然でおかっぱ頭の少女。
『お、お気遣いなく!』
真面目だが、人見知りでおっちょこちょいな少女。
『なあ、―――。この部分教えてくれない?』
『お前な……そこは前に教えたばっかりだろ……』
明るくてムードメーカー的な存在の少女。
それが俺―――
☆☆☆
「ん……」
闇の中へ沈んでいた意識を覚醒させる。目を開けるとそこには天井が。まあそりゃそうか。自分の家だもんな。
それにしても、本当に懐かしい頃の夢を見たな~。俺が中学の時の夢を見るなんて、何か起こりそうな予感。
そんな謎の期待を抱いていた俺だったが、今頃になって俺の腹の部分が何か重い物が乗っかっているような感覚に気がついた。
これは一体……? と、首だけを上げてその正体を知ろうと確かめたら……。
「やっほー。弟クン」
「ッ!? ね、姉さん!」
そこにはセーラー服を着ており、黒いショートカットの少女……もとい、俺の姉である
「あのー、姉さん? なんで俺の上に跨ってるの?」
「えー? だってぇ、姉弟っていえばこういうシチュエーションをするもんじゃないの?」
「しねぇよ!? 姉弟でこんなところ見つかったら色んなものが壊れるわ!?」
顎に指を添えながらあっけらかんと言う姉さん。それに対し猛反発する俺。
「いいじゃない。ほらその、姉弟のスキンシップってよくいうでしょ? これもその内の一つだという事で……」
「いや認めねぇよ! 普通姉弟のスキンシップでこんな事はしないからね!?」
「いっその事、ここで襲ってもいいかもね……ふふ」
「よくねぇよ!? てか、いい加減俺の上から降りろよ!」
俺は何やら邪な考えをし出した姉に対し、勢いよく起き上がり手で払いのける。その際、「あうん」とか変な声を出したのはスルーする。
「全く、朝飯なら作るから一々寝床に来ないでくれよ……」
「あ、分かっちゃった?」
「何度もやられてる内に覚えるっつーの。ほら、着替えるから部屋から出ていった出ていった」
「いや、確かに朝ご飯もそうだけど、そのついでに我が弟の雄姿を確かめたいと思ってな……」
「何が雄姿だよ!?」
俺はその場に留まろうとする姉さんを自室の外へつまみ出す。
「もう、健は反抗期なんだから~……」
そう言いながら階段を降りていく足音が聞こえたため、諦めたようだ。
「全く、姉さんは相変わらずだな……」
つい溜め息を吐く俺。そう、姉さんは偶に……ではなく、かなりの頻度であんな事をやってくる。
よく分からんが所謂ブラコンって奴かな? 朝夜隙あらば忍び込み、襲い掛かってきた出来事がありまくって困る。その度に追い返したけど。
でも、流石に貞操を姉に奪われるのはご勘弁願いたい。いくら年頃の男女だからといって血の繋がった姉弟となんて……。
……いかんいかん、これ以上はよそう。邪な考えは捨てよう。今日も学校があるんだし。
「時間は……七時二十分か。時間的に大丈夫だな」
時間を見て朝食を作るのに時間があると思った俺は着替え終わった後、下の階へと向かう。
リビングに着き、台所へと向かう。周りを見渡すと、姉さんがテーブルに座りながら携帯でポチポチと文字を打ちこんでいる姿が窺えた。
実は両親は朝からいない。母さん、父さんはお互い先生をしており、母は家庭科の教員で、父は大学で教授をしている。
出勤はかなり早く、朝の七時前から家を出て夜遅くに帰ってくる。その間、母さんがダメなお姉ちゃんをよろしくーって言っている。……つまり朝夜は基本的に俺が姉の世話を任されたという事だ。
今もこうして自分と姉の分の朝食を作っている。まあこれぐらい別にいいんだけどね。
ちなみに昼食となる弁当は母さんが作っている。しかも二人分。……今でも本当に頭が上がらない。
そうして、料理を淡々と作り続けて十分後、滞りなく料理は出来た。今日は簡単にベーコンエッグとトースト、野菜サラダだ。
「「いただきます」」
二人で手を合わせた後、味を確認する。
うん、大丈夫だ、問題ない。料理の献立を考えられるように、母さんが家庭科を教えているためか俺に料理をいくつか教えてきた。
何故俺に、なのかというと姉がだらけているから……らしい。姉さんの威厳ェ……。
まあ何はともあれ、二人で他愛もない会話をしながら食事を続ける内に食べ終わり、片付ける。
「それじゃ、行ってくるわね」
「行ってらっしゃい、姉さん」
姉さんは食べ終わり次第、すぐに学校へ行った。一度食器を洗おうかと聞いてきたが、俺だけで大丈夫と言ってあるため一人でやっている。
これが俺の家の日常だ。何もおかしなところはなく、一般の家と変わらない。
食器も洗い終わり、時刻を見ると八時過ぎ。頃合いだな。学校は歩いたら十分ぐらいで着く距離にあるから。
「さて、じゃあ今日も張り切って行くか!」
いつもと変わらない、
今回は彼女達との絡みがありませんでしたw
次回には会う事は確定です。