どうしてこうなった?! 神による転生者の輪廻物語 作:マーボー
なのはと公園で会ってから翌日。
両親が仕事に出ている昼間を使って、オレは魔法の練習をしていた。
魔法の練習と言っても、本格的な攻撃魔法や防御魔法ではなく、主に回復魔法の一点だ。
魔法なんて今まで使ったことがなかったから、どうやって使えばいいのか分からなかったが――
「お、おぉ……なんか体が熱いぞ!」
とりあえず全身に力を込めると、体中が急に温かくなるのを感じる。
「これが魔法……魔力なのか? なんか思ってたのと大分違うな」
こりゃ寒い時に使うと便利だな、なんてくだらないことを考えてみる。
オレはもう少し魔力を高めてみようと、更に力を込めてみた。
「くっ……結構きくなぁ。けど……」
きついのは最初だからだ。
この調子で使い続ければ身体も慣れていくはずだ。
「よし。いっちょ気合い入れますか!」
◇◆◇◆◇◆◇
ふと外を見ると、まだ青かった空が赤く変色し始めていた。
もうすぐ母さんが帰ってくるだろう。
「結構長い間やってたんだな。でもそのおかげでだいぶ慣れてきたぞ」
初日の練習でここまで出来れば上々だろう。
あとはこの魔力を使って回復魔法を発動できるようになれば。
「続きは明日にでもしよう」
◇◆◇◆◇◆◇
そして翌日。
「ヒール!」
――ポゥッ
手のひらに温かい魔力の鈍い輝きが集まる。
「これが一番簡単で効果も保証付きだよなぁ」
魔法を発動するイメージを脳内で描きながら魔力を高めると、思ったよりも簡単に発動できたような気がした。きっとこれは回復魔法で間違いないだろう。
試しにカッターで自身の手首に小さい切り傷を作って、そこに手をかざす。
「ヒール!」
先程と同じように鈍い光が集まり、手首の切り傷に温かさを感じる。
すると、みるみるうちに傷が塞がっていった。
小さかったとはいえ、ものの数秒もしないうちに傷が塞がったのを見たオレは心が躍った。
まさか本当に自分が魔法を使えるようになるとは夢にも思っていなかったからだ。
「うわぁ! すっごい! オレ、本当に魔法を使っちゃってるよー!」
高揚感に我を忘れ、他の攻撃や防御といった派手な魔法を早く使ってみたくなる。
だけど、今の自分にはまだそんな力がないことをすぐに思い出し、その楽しみは一旦しまう。
「はぁ。楽しみなのはいいけど……」
ぺたんとその場に腰を下ろす。
さっきまでは嬉しさが勝っていて気がつかなかったが、魔法というのは思った以上に力を使うみたいだ。
今の小さな傷を治す程度の回復魔法だけでも身体が怠く感じる。
「きっとデバイスの補助があればまだマシなんだろうけど……」
それでも連続した無理な魔法の使役はまだまだだろう。
そう考えると、アテネがまだデバイスを渡さない理由が何となく分かった。
「それでも――」
これで士郎さんを治す目処がたった。
あとは、実際にこれを試してみるのみ。
「なのは、もう少し待っててよ」
その日、オレはなのはが喜んでくれることを祈りながら眠りについた。
マ「今回は完全に書き足しました」
劉「前に書いたままだと、なのはと公園で会った次の日に治しに行ってたよね」
マ「そうなんだよ。だからまぁ少しだけだけどこうして足してみました」
劉「ちょっとはいきなり感が薄まったかな?」
マ「では感想コーナーです」
劉「Eサン、感想ありがとうございました」
マ「今後も「どうしてこうなった?! 神による転生者の輪廻物語」をよろしくお願いします!」