どうしてこうなった?! 神による転生者の輪廻物語   作:マーボー

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というわけで、3話はじまりま~す!

感想くださいね~!


第3話:笑顔が怖いです!

今日はなのはと一緒に病院に行く予定なオレだったが、気分はめちゃくちゃ沈んでいた。

ん? 魔法? 今朝も少し試してみたけど普通に使えましたよ?

じゃあ何が不満なのか? それは――

 

「なんでオレ、スカートなんて履いてるんだ……」

 

昨日の興奮を忘れられなかったオレは、今朝、両親の前で『オレ』と言ってしまったのがそもそもの始まりだった。

言った瞬間、「しまった……」なんて思ったのもつかの間。

オレに笑顔で「おはよう」と言ってくれた二人の眼光が怪しく光った。

そして――

 

「こんな罰、聞いたことないよ……」

 

今日一日はスカート姿でいるように命じられたのだった。

 

翠屋へと向かう道中、オレが男だってバレないか怯えていたが、不思議と誰にもバレず、無事に着くことができた。

だけど、一番危険だったのは道中じゃなく、翠屋店内だった事をオレはその数秒後に知る。

 

「いらっしゃい。劉ちゃん!」

 

にこにこと朗らかに微笑んで迎えてくれたのは、なのはのお母さんである桃子さんだった。

いつも笑顔な桃子さんだったが、今日は一段とその微笑みに輝きが増していた。

 

理由は分かっている……。

 

「……おはようございます、桃子さん。いきなりですが、その手に持っているカメラはなんですか?」

「ん~? これ? これの使う用途といったら、何か残しておきたいものを撮るためじゃないかしら?」

「いえ。そんなのはボクでも知っていますよ。聞きたいのは、何に使うかなんですけど……」

「そんなの、劉ちゃんを撮るためじゃない」

「そうですよね~」

 

きっと事前に母さんが桃子さんに電話したに違いない。

この二人は何かと結託する事が多い。主にオレ絡みで。

 

「あ、でも残念ね。なのははまだお着替え中なのよ。私も一応準備は済ませたから一度家に帰りましょうか」

 

翠屋と高町家の距離は近い。

ほぼご近所といってもいいくらいだ。

 

「そうですね~。了解です」

 

店を出て、桃子さんの後を追う。

 

「ただいま。劉ちゃんが来るって聞いてたから冷蔵庫にシュークリームを用意しておいたわ。私は洗濯してるから、勝手に出して食べちゃってちょうだい」

「あ、ありがとうございます!!」

 

これは嬉しい誤算だ。

なにせ、オレは翠屋のお菓子全般が大好きなのだ。

桃子さんに礼を言い、オレはすぐさま高町家の冷蔵庫に飛びついた。

中からお目当ての物を取り出し、椅子に座る。

 

「いただきまぁっす!!」

 

そしてぱくっと一気に頬張った。

口の周りにクリームが付くのも気にしないで、その味をただ楽しんでいく。

カスタードの中に仄かに感じるバニラの香り。

生地もサクサクとはせずに、しっとりとした滑らかな舌触り。

これが癖になる。

 

「あ~さすが翠屋だ。今日ここに来てよかったぁ」

 

脳内幸せ全快なオレは、リビングに人が入ってきたのにも気がつかなかった。

 

「お、劉じゃないか。よく来たな」

「いらっしゃい、劉ちゃん!」

「ふぇ? あ、恭也さんに美由希さん。お邪魔してます!」

 

美由紀さんが恭也さんとオレに何か飲むかと聞いてくれ、用意してくれた。

 

「ありがとう美由希。にしても、さっき母さんが鼻血を垂らしながら走っていったのはこういう理由だったんだな」

「みたいだね。私も最初見たときは我が目を疑ったよ。そういう恭ちゃんこそ、珍しく冷静だね」

 

二人が談笑し始める。

え、桃子さん。さっきまでオレのことを覗いていたのか? まったく気がつかなかったよ……。

 

「冷静? 俺はいつだって冷静だぞ」

「うそ~。劉ちゃんのスカート姿だよ? いつもの恭ちゃんだったら発狂してるじゃない」

「いーや。今までの劉が男装してただけで、今が本来の姿なんだ。あるべき姿に戻っただけなんだよ。な、劉?」

「何言っちゃってるの! 男装じゃないよ! それとその温かい眼差しをこっちに向けないで! なんか背筋がゾクッとするから!」

「そんな事を言うなよ、劉。俺はお前のことをなのはと同じく妹のように可愛がっているんだぞ?」

「はた迷惑だよ! どうせだったら弟として見て!」

「馬鹿言うな! こんなに可愛い弟がいてたまるか! 劉は自分がどのくらい可愛いか自覚するべきだ」

「知らないよそんなの!」

 

さっきまでの幸せ気分が一瞬にして吹っ飛んだ。

恭也さん、アニメではこんなキャラだったっけ?

美由希さんはにこにことこのやりとりを見ているだけだし。

 

「――時に劉よ」

「……なにさ?」

 

息が上がってきているのはオレだけで、元凶である恭也さんは優雅にコーヒーを堪能しながら口を開いた。

 

「この前公園で一緒にいた男の子は彼氏か何かか? だったら、劉にはまだ早いと思うぞ?」

「何言っちゃってんの!? あの子は近所の友達だからねっ!」

 

コーヒーの飲む優雅な姿で何を言ってくれるこの人は……。

 

「それと、オレは男だから! 彼氏なんて作らないから! ……って……」

 

言った瞬間、しまったぁと思ったが遅かったようだ。

 

「劉ちゃ~ん?」

「ひっ――!」

 

低い声とは違って、鼻にティッシュを詰め込んだ桃子さんがにっこりと受話器を渡してきた。

 

「い、いったいいつのまに……」

「いいから。出なさい」

 

オレはおそるおそる電話に出た。

 

「もしも――」

「劉ちゃん? 罰ゲーム第二弾ね! 今日は一人称を【私】にするように」

 

 

母さんからだった。

もしかして桃子さん、オレが言いそうになった雰囲気を察して既に電話を掛けて、隠れていた? マジで? ……いや、マジで!?

 

「うん? なんだって?」

「今日一日、一人称を【私】にしなさいって……」

「そう。よかったじゃない」

 

もう桃子さんの微笑みが怖い……。目から汗が止まらない……。

 

「じゃあ俺のことはお兄ちゃんと呼ぶように!」

「あ、あたしはお姉ちゃんね!」

 

二人も便乗してきた。

 

「じゃあの意味が分からないんだけど」

 

「い い か ら 言 い な さ い ! !」

 

恭也さん、目がマジで怖いっす……。

しかし、ここは言うしか選択肢がない気がする。

それに一回だけでも言えば満足してくれるだろう。

私は一時の恥を抑えて二人に向かって言った。

 

「うぅ……お、お兄ちゃん……お姉ちゃん……?」

 

だけど……私の考えは間違いだった……。

 

 

 

「うぉおっほぉぉぉぉううう!!! 劉! 可愛すぎるぞーッ!!」

 

……お兄ちゃんが壊れた。

 

「お母さん! カメラカメラッ! !…………もぅ遅いなぁ! お母さんに足りないもの、それは! 情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ! そして何よりもーッ! 速さが足りないんだよッ!!!」

 

……お姉ちゃんも壊れた。

 

こうして、なのはが来るまでこの騒動は続いた。

それまでに撮られた写真や動画は数知れず……。

果てはなのはのお古で着せ替えまでさせられたのだった。

 

 

 

 

 

「うぅ……ひどい目にあったよ……」

「にゃはは。で、でも劉ちゃん可愛いの!」

「あのね、なのは。私は男の子だよ? 可愛いって言われてもうれしくないんだよ?」

「でも、そのしゃべり方だと女の子みたいだよ?」

「うぅ~それは言わないでぇ……」

 

道中、私はなのはにずっと女の子扱いされたままであった。

あ~空が青すぎて涙が出そうだ……。

いやもう泣いているんだけどさ……。

 




マ「はいはい、今回も劉達は病院に行けませんでしたね」

劉「それは作者のせいじゃないか!」

マ「ん~? なんのことか分からないなぁ?」

劉「ぐぬぬ……っ」

ア「まぁそんな劉ちゃんが可愛いのだけれどね♪」

マ「おーアテネさんどうもご無沙汰しています」

ア「えっへん。今の劉ちゃんを作り上げたと言っても過言ではない、このアテネ様が降臨したわよーっ!」

劉「アテネめ……」

マ「せっかく来てくれたんだから、今回はアテネさんに感想をくれた方の紹介をして頂きましょうか」

ア「はいは~い! 佐天様、Wisadm様、紅 幽鹿様、感想ありがとうございました!」

マ「今後もたくさん感想をくれると嬉しいです。嬉しすぎてらりっちゃうくらいです!」

劉「んなのこの作者に限っては元からじゃないか」

ア「そうよね~」

マ「てめぇら後で覚えてろよ……」

ア「でもまぁ、皆さんの感想はお待ちしていますので気軽に送ってください」

劉「はい。何でもいいですので!」

マ「では、次話もよろしくお願いしますね!」






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