どうしてこうなった?! 神による転生者の輪廻物語   作:マーボー

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4話はじまりま~す。


第4話:実際に魔法を使ってみよう!

 

 

「たしか、ここの病院だったね?」

「うん。ここの――」

 

話しながら歩いていると、病院にはすぐに着いた。

士郎さんの病室に近づくにつれ、なのはの口数が減っていく。

病室に着いた頃にはすっかりと黙ってしまっていた。

 

コンコン

 

一応ノックをして、中に入る。

部屋は個室で、そのちょうど真ん中あたりにあるベッドで士郎さんは横になっていた。

どうやら寝ているようだ。

それを見たなのはは、瞳に涙を溜ながら近づく。

 

「お父さん……お父さん……!」

 

ヨタヨタと歩き、士郎さんの手を両手で握るなのは。

それを見た私は胸がきゅっとなるのを我慢した。

 

「ほら、なのは。士郎さんに元気なところを見せないと。心配させちゃうよ?」

「う、うん……お父さん」

 

何を言えばいいのか、言おうと思っていたことを混乱して忘れてしまったのか、なのはは少しだけ考え――

 

「なのははちゃんと元気だよ。みんなも元気。少しだけ寂しいけど……でも、我慢するから。早くお父さん、帰ってきてね……」

 

自分でも途中から何を言っているのか分からなくなっていただろうけど、最後までそう告げ終えたなのはは、オレに抱きついてくる。

 

「劉ちゃん、ありがとうなの」

「いいえ。どうしたしまして。さて実は私、桃子さんから飲み物代を預かってるんだ。なのはにお願いしていいかな?」

「う、うん。まかせてなの」

 

一瞬、不安そうにしたなのはだったが、すぐに笑顔になる。

大丈夫。キミが帰ってきた頃にはちゃんと全て終わらせておくから――

 

「じゃ、じゃあ行ってくるの」

「うん。気をつけてね。迷子にならないようにね?」

「なのははそんな子供じゃないの!」

 

そう言いながらなのはが病室から出て行くのを見届けた私は、士郎さんに近づく。

 

「お久しぶりです、士郎さん。今日私……いや。オレは、貴方を治すためにやってきましたよ」

 

聞こえてはいないだろうけど、オレは士郎さんに告げ、手をかざす。

 

「彼の者を癒せ――ヒール!」

 

室内全体に青白い光が広がり、その中心となる士郎さんの身体を包み込んでいく。

 

「今オレに出来る全力を出し尽くしてやる……ッ!!」

 

魔力を最大値まで強制的に上げ、その全てを眠りについたままの士郎さんにぶつけた。

すると――

 

「……ん、んぅ……」

 

微かに士郎さんの身体が動いたのを確認した。

オレは徐々に魔力を弱めていく。

 

「はぁ、はぁ……」

 

練習以上に魔力を消費したオレは、その場に膝をついてしまう。

 

「あはは……よっと、ダメだ。膝が笑ってるよ……」

 

ガクガクと震える膝を押さえるが効果なく、オレは仕方なく椅子に座って士郎さんの様子を見守ろうとした。

 

「…………んんっ、こ、ここは……」

 

ちょうどその時、士郎さんが目を覚ましたらしい。

 

「……劉ちゃん? なんで君がここに?」

「私はなのはとお見舞いに来たんですよ」

「なのはと? というか何で私……あぁ、そういうことか」

 

久々に目を覚ました割に頭の回転が速い。

どうやら罰ゲームということを察してくれたらしい士郎さん、今度は自分の事を聞いてきた。

 

「私は事故にあったはずだが?」

「それでお見舞いに来てるんですよ?」

「いや、そういうわけではなく、今目が覚めたばかりのはずなのに身体が軽い。これはいったい……?」

「え? あ、あぁそれは…………さっすが士郎さん! 普段から、鍛えているだけのことはありますね!」

「…………」

「…………」

 

無理があったのはオレにだって百も承知だ。

だけどこれしか誤魔化す手段がなかったんだ。

 

「ただいまなの~! って、お、お父さん!?」

 

タイミングよくお買い物を済ませたなのはが病室に駆け込んできた。

そして士郎さんが目を覚ましているのに驚いたのか、持っていた飲み物を全て床に落としてしまった。

 

「なのは、心配をかけたようだね」

「――っ!」

 

その士郎さんの言葉に、なのはは何も答えずただ泣きじゃくりながら抱きついた。

 

「ごめんな」

 

なのはの頭を優しく撫でながらオレを見てくる。

 

「劉く……ちゃんも来てくれてありがとう。それと、たぶんなのはの事でもお世話になったと思うから、今回の事はあまり深く追求しないでおこう。話してもいい時にでも教えてくれると嬉しい」

 

《はい。その時がきたら包み隠さず、全てお話しします》

 

「――っ!?」

 

士郎さんが目を大きく広げて驚く。

どうやら、ちゃんと念話は届いたようだ。

そんな士郎さんに対し、オレは悪戯は成功したとばかり、微笑んでみせる。

 

「ふふっ。これはいつか絶対に話を聞かせてもらわないとね」

「え、何のお話しなの?」

 

オレと士郎さんの間に挟まれて、一人なんの事かさっぱり分かっていない様子のなのははきょとんとした表情で首をかしげる。

その様子にオレたちは笑いが洩れた。

 

 

 

 

 

「そういえば、なんで今日の劉ちゃんはなんで男装じゃないんだい?」

「別にこれが正装というわけじゃないですよ!!」

 

 

 




とまぁ、こんな感じでわりと簡単に治療を済ませた4話でしたが如何でしたでしょうか?
まーここをもっと砕いて~って感じにするとくどいし面倒なのもあったわけでしたが。

さて、ここ最近は出社せずに家で仕事をするか学校に行くという日々なんで、わりと書けていると思うんですが、更新を忘れがちでして……。
すいませんね。
一応ストックはあるんですけど、肝心の更新を忘れてどうするだか……。

では、感想コーナー!

うりゅぅ様、佐天様、てりー様、弐栞漣様、感想ありがとうございました!

こんなたくさんの方に感想を頂けて、やる気が俄然出てきました。

ですが、まだまだ感想は募集中です。
どんなことでも、何でもいいので感想を頂けると嬉しいです。



今回はこんな感じであとがきを書きました。
前回、ここでキャラとやり取りをするのはどうなのかと意見を頂きましたが、あれは止めた方がいいですかね。
まーしばらくはこんな感じで書いていこうかなぁとは思っています。

では、次話もよろしくお願いしますね!
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