Fate/read Moon   作:涙巻き

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第壱話 召喚

  第壱話  召喚

    

     聖杯戦争の為にサーヴァントを召喚するこの日のニュースにこんな物があった。

     

    『本日09:00未明にローマ空港発、大阪空港行きの便がインド洋沖に墜落しました。

    乗組員含め128人が行方不明になっており捜索は難航しております。』

 

     TVのニュースはどのチャンネルもこの話題を取り上げられていた。

     聖杯戦争には何の関係もなさそうなこのニュースは間桐家にとっても他人事ではな

    かった。

    

    『もしもし、間桐臟硯様ですか?こちら大阪空港の者ですが、お求めになった品物が

    輸送中の事故により失くなられてしまいました。申し訳ございません。』

     

    「··········もったいないのう。」

     

     思わず間桐臟硯はそう呟いてしまった。

    

    「いやはやまさか触媒が輸送中の事故で海の藻屑と化すとは嘆かわしい。貴重な代物

    だと言うのに。まあ、この第五次の聖杯戦争は儂は何も期待しておらぬ。桜よ、貴様

    がいずれ生むであろう子に期待しておるからな。じゃから、此度の聖杯戦争は触媒無

    しで挑む。判っておるな桜。」

    

    「はい、お爺様。」

     

     お爺様の言うとおり触媒は飛行機事故で紛失してしまった。今から用意するのでは

    聖杯戦争には間に合わないのだろう。だから、これから召喚されるサーヴァントは私

    とよく似たサーヴァントが召喚される。

    

    「安心せよ。実際にサーヴァントと一緒に戦うのは慎二にやらす。貴様は魔力の供給

    だけをやっておればよい。」

    

    「はい、お爺様。」

     

     今からこの暗い蟲蔵でサーヴァントの召喚を行う。正直、聖杯戦争なんてどうでも

    いいと思っている私でも緊張が走る。

    

    「刻限じゃ、始めよ。」

    

    「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。

    降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至るところ三叉路は

    循環せよ」

 

    「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

    繰り返すつどに五度。

    ただ、満たされる刻を破却する。」

            

    「ーーーーーAnfang」 

  

    「ーーーーーー告げる」

 

    「ーーーーー告げる。

    汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

    聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

 

    「誓いを此処に。

    我は常世総ての善と成る者、

    我は常世総ての悪を敷く者。

 

    汝三大の言霊を纏う七天、

    抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーーー!」

 

     令呪が熱くなる、凄まじい熱が回路を駆け巡りそして、

 

    「問おう、お前が俺のマスターか?」

     

     私はその顔を見たとき思わず涙を流し、

    

    「·············雁夜 叔父さん?」

 

     私は糸が切れたように倒れた。

 

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