「問おうーーーお前が俺のマスターかーーー」
その問を投げた相手がいきなり気絶してしまった。正直わけがわからない。俺は自分が召喚された場所を見る。そこはほの暗い地下だった。まるで見たことない場所なのにデジャヴを抱く。まるで、そうまるで············
「貴様が桜が召喚したサーヴァントか。どうやらこの国の英霊のようじゃな。クラスは何じゃ。」
後ろから声が聞こえた。聞こえた方を向くと何年生きているのかわからない爺がいた。
ああ、つくづくかつて『うちはマダラ』と過ごした洞窟を思い出す。間違いなくこの爺は『うちはマダラ』と同種の人間であると気付く。絶対信頼してはいけない。
「貴様は何者だ?」
「儂はそこで転がっておる娘の祖父じゃよ。次は儂の質問に答えよ。」
「俺はライダーだ。」
「ふむ、ライダーか。して名はなんと申す。」
「お前に教えるつもりは毛頭ない。」
「ふん、まあよいじゃろう。此度の聖杯戦争は儂は興味がないからな。」
「なら安心だ。せいぜい穴熊決めてろクソジジイ。」
「ねえねえ、そこで火花散らしているところ悪いけどさー、姉さんほっといていいの。風邪引くよこのままだと。」
「お前は?」
「間桐慎二。君のマスターになる男さ。」
「召喚したのは彼女だろ。」
「ああそうだけど爺さんが姉さんじゃ頼りないからマスターを僕にやらせると決めたんだ。そもそも正式な間桐の子じゃないしね。」
「どういうことなんだ?」
「養子なんだよ。そんなことどうでもいいだろ。」
正直慎二は浮かれていた。これでようやく自分も魔術師になれる、間桐の当主になれるのだ。そもそも余所者が間桐の当主に成るのが可笑しな話だ。ずっと欲しがっていたものが手に入れる機会を得て内心舞い上がっている。
(この戦争に絶対勝ち残って聖杯で願いを叶える。)
「それじゃあ慎二、彼女の部屋は何処だ。」
「あぁん、んじゃ案内するよ。」
「ついでにマスターの名前はなんだ?」
「マスターは僕だろ!!!」
「俺を召喚したのは彼女だ。ならば彼女こそが俺のマスターだろ。」
それに彼は言い知れぬ予感があった。彼女と自分は何かが共通している。聖杯の知識から自分を召喚するための触媒はない。つまり最も自分に近しいサーヴァントとして俺が呼び出されたわけだ。ライダーはそう結論づけた。
「姉さんの名前は···········」
夢を見ていた。
その夢は自分にとって他人事ではない気がした。それは他人の記憶のはずなのに、なのにまるで················
「起きろマスター!!!!」
「っ雁夜叔父さん!?」
「またそれか。俺はお前の叔父じゃない。お前が召喚したサーヴァントのライダーだ。まだ寝ぼけているのか。」
確かに言われて見れば目の前のサーヴァントは雁夜叔父さんと似ても似つかわぬ人でした。
「あの、あなたは?」
「さっき言っただろう。サーヴァントのライry」
「あの、そうではなくお名前は············」
「ああ真名のことか。別に知られても困る名でないがお前にだけ伝えとく。俺の名は······」
かつて『うちはマダラ』、『トビ』と名を騙り忍界を混沌の渦に落とした男は確かに名乗った。
「俺はうちはオビト。よろしく頼むぞ間桐桜。」
二話目書くの大変だった。今後もパッションリップ並みの鈍足投稿になると思います。