かくしてセイバーとランサーの戦いが始まった。その激闘は剣と槍が紡ぐ光と音の嵐。超高速で行われるそれはもはや軌跡すら写らぬほど、別次元の戦いがそこにはあった。
超高速で行われる攻防からランサーは距離を置き、
「ここらで分けにしないか、お互い初見だしよう。」
「いいやあなたはここで倒れろ、ランサー!!」
「そうかよ、ならこっちは元々様子見だったんだがよう。」
そう言ってランサーは槍を構えなおし、その槍からは禍々しいほどの魔力を発していた。
「その心臓貰い受ける!!!」
‘‘刺し穿つ魔槍’’<ゲイ・ボルグ>
その一撃は間違いなく必殺の意わおこめた一撃だった。槍で心臓を貫く過程を飛ばし、槍で心臓を貫いたという結果だけを残す因果を逆転させる槍。かわすことは出来ず、防御も不可能な一撃。しかし、
「セイバー、貴様かわしたな!!」
ランサー必殺の一撃は心臓からぎりぎり外れていた。だが、十分深手を負っている。
「ゲイ・ボルグ、そうか御身はケルトの光の御子か。」
「ちっ!!うちのマスターは慎重でよう、槍が外れたら帰って来いという始末だ。あばよ。」
「待て!!!」
ランサーが引いたことにより戦いの幕は閉じた。しかし、
「どうやら今この外にもサーヴァントはいるみたいですね。」
セイバーはすぐに外に出ていった。士郎もすぐその後を追う。そして、その目に映るのは、セイバーが女の子に斬りかかる光景だった。なかば反射的に叫んだ。
「やめろ!!セイバー!!!」
そのころ冬木教会にて、
「これで僕もマスターなわけだ。」
「ああ、これで君もこの聖杯戦争の参加者だ。存分に戦いたまえ。」
厳かな神父はそう言った。だがそんな区空気をぶち壊すように、
「うっへーここが教会、はじめてみるわー」
などといってケータイで教会内を撮りまくる男がいた。
「おい!なんでこう雰囲気ぶち壊しまくってるんだよ、ライダー!!」
そして仮面をつけた男は
「いやー珍しくて、うちこういうのなかったし」
「そもそも手続き中に緊張感失くすような横槍入れるなよ。何だよ教会ない撮ってもいいなんて、あんたもあんただ。普通に了承するし、ああもう!!」
「おいおい、今からそんなこと言ってると禿げるよマスター。」
「禿げるか!!!!」
ライダーとそのマスターはそんな会話劇を繰り広げられていた。マスターの情報は知っている。間桐桜の弟の間桐慎二。冬木市内の名門私立に通ってる中学生だったはず。
そして、間桐が呼び出したサーヴァントは前回と同じようにステータスが全く読めないものだった。おそらく宝具の力だろう。そして、あのふざけた態度、完全にこちらと会話するつもりはこれっぽちもないらしかった。
「もうこれ以上恥をかかせるな、行くぞライダー。」
「はーい」
しわがれた声でかわいく返事した。
「どう見る言峰、俺には奴から嫌な気配を感じたが。」
いつのまにやら教会内に金髪の青年がいた。
「ギルガメッシュ、貴様がそんなに警戒するものなのか奴は。」
ギルガメッシュはさきほどのやりといを思い返す。まるで言峰の言葉をぶった切るようにしゃべり始めた。考えすぎかもしれないが先読みしてぶち壊したようでもあった。
自然と笑みを浮かべていた。
「どうやら此度の聖杯戦争は思いもよらぬ展開をみせるかもしれん。」
「監督役に会うのにどうしてわざわざ衣装も変えて仮面までつけてキャラもそんなふざけたものに変えるのさ?」
ライダーは答えた。
「まずは偵察モードってやつさ!!」ドヤッ