「.......」
咲「.......あの、ノア君、体調は大丈夫でしょうか?」
「........」
ノアはピクリともしない。
まるで植物のように。
生きているには違いないが
瞬きをせず、心臓と脳以外の臓器や筋肉は全て働いていないといっても過言ではない。
咲「そう、ですか....」
咲(私はどうしたら......)
コンコン
誰かがノックする。
ガチャ
パ「お邪魔するわ」
入ってきたのはパチュリーだった。
あまり動かないパチュリーが来た理由はノアの状態確認と咲夜のフォローをしにきたのだ。
咲「パチュリー様!」
パ「あら、咲夜。見ないうちに顔がすっかり老けてしまってるけれど大丈夫?疲れてるんでしょ」
咲「まあ、はい...でも、これもノア君の為ですから」
パ「....そう、無理はしないでね。貴女はノア君と同じ位にこの紅魔館にいなければならない存在だから」
ガチャ
バタン
咲(私が、いなければならない存在?そんな大層なものでは......)
「.....」ギュッ
咲「えっ、!」
ノアが咲夜を抱き締める。
それは母が子を抱き締めるように、
優しく、そして大らかに包み込む。
まあ実際にはノアの体はとても小さいのでそこまで大らかにはいけないが、それは置いておこう。
「........」
咲「ノ、ノア君.....私を励ましてくれるのね、ありがとう」
咲(そうよ、咲夜!私が凹んでたら誰がノア君の世話をするのよ!)
咲「よし、そうとなればまずいつも通りに食事を!
あっ、確か片時も離れちゃだめなのよね、それとできるだけ抱き抱えてあげる....これは骨が折れそうね」
チラッ
パチュリーがドアの隙間から覗く。
パ「よしよし、私の操り魔法が上手くいけたわね」
どうやらパチュリーが抱きつかせたらしい。
咲「それじゃ、ノア君。失礼します」ダキッ
咲「うわっ、軽っ。...お人形みたいで可愛いわ.....」
「.......」
咲「よしよし、髪の毛も綺麗にしてあげて....これでおっけー!」
咲「それじゃ厨房まで移動っと」
厨房
咲「えーと、ノア君はこの椅子に座らせてっと」
咲「うーん、もうそろそろお嬢様方の料理を作っておいたほうがいいわよね。それじゃあ、まずはあーして、こーして.......」
咲「よし、こんなものかな。うーん、ノア君から離れず、そして料理を運ぶ方法はどうすれば......」
タッタッタッタッ
美「あれ、咲夜さん。もう朝食ですか?」
美鈴が厨房にやってきた。
またいつものように門番の仕事をさぼってきた。
咲「美鈴、私がその質問を答える前に言いたいこと、分かる?」
咲夜は少し怒っている感じのオーラをだす。
もしかしたら咲夜さんは閻魔様より怖いかもしれないと後に中国は語る。
美「あー、はぃ承知しております....それでは私は門番の仕事の続きを...」ガシッ
咲「っと、その前にこの食事ぜーーんぶ、食卓まで運んでくれないかしら」ニコッ
美「....はい」
カチャ カチャ コトン
咲「本当に助かったわ、ありがとうね」
美「いえいえ、どうせ暇でしたし。それよりノア君、まだ反応なしですか?」
咲「あ、そのことなんだけどね、なんと、なんとね、さっき私に抱きついてきてくれたのよ!」
美「はひ?」
咲「だからノア君が抱きついてきてくれたって」
美「いやいや!そんなことってありえるんですか⁈」
咲「実際あったから言ってるのよ、まったく。ねえノア君」
「......」
美(.....咲夜さん大丈夫かなぁ、相当疲れてる筈なのに無茶して...)
地下牢
フ「そろそろ久しぶりにノアに会いに行こっかな♪」