やはり俺に理解者がいるのは間違っている。(未完) 作:remi
というより嘘になってしまいました。
まさか胃腸炎とは・・・
画面見るのも辛かったです。
次回未定。由比ヶ浜の回どうしよっかな。
「早く着いてこないか」
俺は今平塚先生によって何故か奉仕活動をするように仕向けられている。まずい。早く帰って小町に会いたいというのに何をさせられるのか。
「せ、先生?じ、自分腰があれであれになっててピラニア?ってるんで奉仕活動はまた今度に・・・」
「ピラニア?ヘルニアのことか? それと別に今から力仕事をやらせるわけじゃないから安心しろ」
いや、帰らしてくれ・・・むしろ力仕事じゃない方が何をさせられるか分かんなくて怖いまである。しかも特別棟のこんなところに
え?何?襲われちゃうの?平塚先生ついに狂って生徒との既成事実つくちゃうの?
「着いたぞ。比企谷」
こんな人気のないとこでナニしちゃうの?! 待てよ?このままいけば俺、専業主夫できるんじゃ・・・
先生が立ち止まったのは普通の教室。プレートに何も書かれてないからおそらく空き教室か何かなのだろう。先生は躊躇なく開けた。いやたかが扉を開けるのに躊躇する必要はないか。
「平塚先生。これで何度目ですか?ノックをしてくださいと・・・比企谷くん?」
「は?なんで俺の名前・・・まさか雪ノ下さん?」
「さん付けなんてやめてくれないかしら虫唾が走るわ」
え?なんでいんの?お前どっか海外行ってたんじゃ?・・・・・あ
『「私 高校は日本にするつもりなの。もし同じ高校だったら仲良くして欲しいわね」』
とかなんとか言ってた気が・・・てか何年前の話だよ。よく覚えてたな俺。
「高校はこっちだとか言ってたな、そーいや。てかなんで同じ高校なんだよ。奇跡通り越して運命じゃねぇかよ」
「そのセリフ前にも聞いた気がするわ。それに同じ高校なのは偶然・・・だと思うわ」
そこで詰まるなよ。気になっちゃうだろ。ならないけど
「なんだ君たち知り合いだったのか。なら話は早いな。雪ノ下こいつは入部希望者だ」
え?入部?部活に?いや待て待てそんなことありえるはずがない。
「待ってください!入部ってなんですか?!聞いてないですよ?」
「そりゃそうだ。言ってないからな」
そんな、部活なんてしたら小町との時間が・・・
「待ってく__「拒否権はない」ださ・・」
それは入部
「というわけだ。雪ノ下こいつは見たまんま腐っている。こいつの更生を頼む」
「それは依頼ということでいいんですか?」
「あぁ。そうだ」
「依頼というなら仕方ありませんね。受けましょうその依頼」
というわけで何故か俺は部活に強制入部させられた。奉仕活動ってなんだよ・・・
「久しぶりね。比企谷くん」
「あぁ・・・」
急に話しかけてくんなよ!ドキドキしちゃうだろ しないけど
「な、何か聞きたいこととかないのかしら?」
そうだなぁ・・・
「帰っていいか?」
「ダメに決まってるでしょう?」
「はぁ、ここが何部なのか気にならないの?」
「・・・何部なんだ?」
「当ててみなさい」フフン
それが言いたかっただけかよ。えーと何部か、だっけ?
文芸だと安直だし奉仕活動関係ないし、というか部員こいつ一人だったのか?つまり
「平塚先生直属の部隊とかか?」
「なっ・・・はぁ。一応なぜそうなったのか聞かせてもらおうかしら」
「まず第一に部員がお前だけだということ。お前ひとりでも部活だというのなら平塚先生が何か一枚かんでんだろう。それと俺は奉仕活動を命じられてきた。文芸部なんかだと奉仕活動にならない」
どうだ。結構いい線いってると思うが
「はずれよ。だいたい部隊ってなによ。ヒントは今この現状よ」
「・・・・・だめだ。わかんね。降参だ」
「比企谷くん。女子と話したのは何年ぶりかしら?」
何年ぶりって馬鹿にしてんのか?さっきまで平塚先生と・・・・女子じゃないか・・・・・って今朝話したか。
「今朝話したから大体10時間ぶりくらいか?」
「?!ち、ちなみに誰かしら?言っておくけど平塚先生は・・・
「やめろ。それ以上は言ってやるな。悲しくなる。今朝は小町と少し話しながら学校に来たからな」
「小町さん?・・・・・あ、妹は外しなさい。家族以外の女子よ」
酷いな。小町だって可愛い可愛い女子だぞ。
「あれ?妹がいるなんて言ったか?」
「昔、聞いたことあった気がするわ」
へぇ・・・そう。小町以外となると・・・
「中3の冬以来だな。1年と少し前くらいか」
「あら、案外最近だったわね」
「つまりどういうことだ?」
「あなたもさっき言った通り。奉仕活動、いわばボランティア。困っている人がいれば救いの手を差し伸べる。女子と話すことが滅多にない人のために話し相手になってあげる。そういう部活よ」
そう言ったら雪ノ下は俺の前まで歩いてきて
「ようこそ、奉仕部へ。歓迎するわ」
奉仕部?何故そこはボランティアじゃない?奉仕なんて何か卑猥。
「何を考えているのかしら?」
「?! い、いやなんでもないです」
「久々の再会ということもあるしお茶入れるわね」
「あ、あぁサンキュ」
「雪ノ下。邪魔するぞ」
「平塚先生。ノックを・・・」
「悪い悪い。気にせず二人で昔話でもしてもらって構わないよ」
「別に昔話などしてませんが」
「そう照れるな。この調子なら比企谷の更生はすぐ済みそうだな。 おっと、そろそろ時間だ。お前たち下校時刻までに帰れよ」
「ちょっ!ちょっと待ってください!更生ってなんですか?!俺は変わるつもりなんてありませんよ」
「と言ってもな。君みたいな奴がそのまま大人になったところでこの先苦労だらけだぞ?社会はそんな甘くないぞ」
「わかってますよ」
そんなこと去年のことで思い知ってるさ。でもな今更変えられないんだよ。変わってしまったら俺は俺を捨てることになるんだ。それだけは、それだけは死んでもいやだね。
「雪ノ下。こいつの更生に手こずってるみたいだな」
「本人が問題点を自覚してないからです」
「自覚はしている。それでも変えない。変えるつもりはない」
「私が知っていた頃より格段に腐っているわね」
「何年前の話をしてるんだ」
「面白いな。久しく再開した友人がここで相対するとは」
「「友人などではないです」」
げ、かぶりやがった。
「比企谷にも何かワケがあるんだろうし雪ノ下の言い分も最もだ。だからどちらが正義か勝負で決めようじゃないか!」
「「勝負とは?」」
「フフ ここは奉仕部だ。悩みを持った生徒が訪れる地。その悩みをどちらが多く解決できるか。という感じだ」
「そ_「拒否権はない」__横暴だ・・・」
「と言っても君たちが真面目にやってくれるのか不安だから君たちにメリットを用意しよう。勝者は敗者になんでも命令出来るでどうだ?」
「なんでもっ?!!」
なんでもだと?なんでもということはつまりは・・・そのなんでもということか・・・
「先生。この男相手だと貞操の危機を感じるので断ります」
「バ、バッカ!いくら命令でもお前にそんなことしたら消されるだろうが!」
・・・・・・・・
「「クックック クスクス」」
「そうだったわね。あなたにそんな度胸なかったわね」
「度胸がないわけじゃない。身の程をわきまえてるだけだ」
「勝負の裁定は私が下す。基準はもちろん私の独断と偏見だ。かしこまった勝負というわけではない。適当に適切にさらっと頑張りたまえ」
そうして先生は出て行った。
何分経っただろう。一分も経ってないかもしれない。チャイムが鳴った。雪ノ下は本を片付けだした。帰るということだろう。俺も支度しよう。小町が待ってる。
「比企谷くん。また、明日」
「あ、あぁ。じゃあな」
こうして俺は帰路につく。