魔法少女リリカルなのはStrikers IRONMAN   作:赤い配管工の人

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アメコミの泉第一回

「アベンジャーズ」が初めて誕生したのは
1963年の9月に刊行された「AVENGERSVol.1 #1」の最後の二コマから始まった。


#9

ミッドチルダ 管理局 ゲスト専用の個室 AM10:00 

 

 

携帯端末から流れる目覚ましのアラームが鳴り始める。

そのうるさい音から逃れるように毛布をギュッと握りしめ睡魔に陥ろうとしたが・・・・

 

「カイリー様。午前10:00でございます。そろそろ起床したらどうでしょうか」

 

メリルによる女神による声(そんな訳がない)が鳴り響く中、カイリーは

 

「・・・おはよう・・・メリル」

だるそうな声で毛布から脱出し、体を動かし始めた。

髪の毛をボサボサにし、半開きの目を擦る。

 

こんな遅い時間に起きたのは昨日八神はやて率いる機動六課と契約した時

『民間協力者』として手続する際

 

何枚もの書類とご対面し、余りの多さに

怒り狂ってペンを握りつぶさないように書類を書き続けるが

全部自分の知らない言葉(ミッド語)で書かれているせいか

 

「・・・まさかオレを嵌めようと」

「ちゃうがな」

 

乗りツッコミを交し合いながら終わらせ、はやてから機動六課の設立式に紹介するのでまだ日があるという訳で個室を借り、一夜を過ごしたのである。

そのせいでこんな遅い時間に起きた訳だが実はもう二つある事を昨日の夜に考えていた。

 

『スーツ』と八神に渡した『メモ』だ

 

『マークⅤカスタム』は瞬間装着と耐久度の良さが特徴だが飛行能力がなく

超低空滑空移動しか出来ない代物である。

この先、『アイアンマン』として活動するにはテスト用の『スーツ』と実戦用の『スーツ』を最低三つ作らなければならない。

テスト用の『スーツ』としてトニーが制作した『マークⅡ』を元に設計する事を決めた。

実戦用の『スーツ』は検討中だが決定にはそう時間が掛からない。

 

これを余り眠れないベッドの上で端末を弄りながら考えたのだ

次に契約した際、はやてから数枚のメモ用紙とペンを借り、誰にも見せぬようその場で書き

 

「これを見るのは明日にしろ。それまで絶対に見るな」

と丁寧に折りたたみ彼女の手に渡した。

『メモ』の内容次第によって彼女はどう出てくるか心待ちにしていた。

今日がその日である。

 

彼はゆっくり寝間着を脱ぎ、上は無地の長いTシャツに鼠色のパーカー、下は黒いフリースという面白くもなんともない私服に着替えメリルの報告を聞きながら

朝食を取るために部屋を出た。

 

 

 

 

高町なのはは未来に活躍する四人の新人達の早朝訓練を終え

次の昼の訓練までに彼らの訓練データの編集をしながら新人達の各々の戦闘スタイルを考えていた。

 

「ふぅ・・・」

 

なのははふと溜息を漏らす。彼女が心配しているのは四人達の新人の事もあるが、もうひとつあった。

 

昨日、この機動六課に

フェイトが連行した男__カイリー・E・スターク及び『アイアンマン』だ。

 

彼は誰もが憧れるヒーローという存在。戦闘データを見て彼の実力を体験したが腑に落ちない事がある。

 

なぜはやては彼を六課へ引き入れたのか。彼は質量兵器の塊である『スーツ』で戦うのに対し

 

管理局は魔法を前提に戦う__見事に相反している。

 

だが彼はチーム戦を学んだ事がないを聞き、なのはは彼を鍛える事を決めた。

 

彼は育て甲斐がある少年だ。魔法の教官である自分に質量兵器を使う彼をチーム戦に使えるまで鍛える事が出来るか。

 

彼女は両方に挟まれたハンバーガーの具のごとく押しつぶされるように悩んだ。

 

「なのは?」

黒い制服と金色の髪が印象の女性__フェイト・T・ハラオウンが朝の仕事を終え

 

休憩がてらになのは達がいる訓練所に来ていた。

 

「フェイトちゃん!」

彼女は作業を一時保存して中断し、笑顔を向けた。

 

「フェイトちゃんは休憩?」「うん・・・何か悩み事?」

 

ギクッと肩を動かし顔が少し強張った。

どうやら長年友人をやっているフェイトにはそういう事は隠せないようだ。

 

「カイリーの事?」

「・・・まぁね」

 

なのはの顔が少し残念そうに暗くなった。

 

「もしかして私がいけなかった・・・?」

「えっ!?そ、そんな訳ないよ!フェイトちゃんのせいじゃないよ!」

 

彼女の指摘に少し驚き、弁解した。

 

「・・・なのはなら出来るよ」

 

フェイトはそんな彼女を落ち込ませないように励ました。

 

「やっぱり?」なのははフェイトの顔を見た。

「なのははスターズ分隊の隊長とあの新人達の教導官だから出来ない事はないよ」

 

「言ってくれるね・・・フェイトちゃん」

二人は歩を進めながら、未だに起きないカイリーを起こそうとゲスト専用の個室へ向かっていた。

 

なのはは『エースオブエース』と管理局の上層部から部下までそう呼ばれ、不屈の存在と称えられていた。

 

本人はなるべくそれを避けていたが、彼女の実力と経験を持ってすればそのように呼ばれるのは間違いない。

 

彼女の目の前に現れたのは屈指の問題児!

彼女は果たしてカイリーを育て上げる事が出来るか!?

そして今日の昼飯の行方は何処に!?

 

という低予算の映画のような大げさな宣伝をしながら心の奥に仕舞い込み、

 

「よーし!やってやるぞ!」と自分を鼓舞しながら話を終わらせ

 

「やる気満々だね。なのは」

「もちろんだよ!フェイトちゃん!」

 

ふん!と鼻から息を出し、やる気を満タンにさせた。

 

「それにしてもカイリー君起きるのが遅いね・・・」

「仕方ないよなのは。彼はミッドチルダに来たばっかりだか・・・・」

「そうだよね。いきなり起きろって言われても無理・・・・」

 

彼女達の口が止まった訳は今、目の前にいる男は鼠色のパーカーを着てコーヒーの湯気を空気上に曇らせテーブルの上でうつ伏せに寝ていた

 

カイリーは食堂にいたのだ。しかも場所はまだ教えていない。

まさか自力で来たとでもいうのだろうか

そんな考えは後回しにして二人は彼を起こす事にした。

 

「カイリー君。もう朝だよ」

「・・・・・」

 

起きない

 

「カイリー。こんなとこで寝たら人に迷惑だよ」

「・・・・」

 

それでも起きない。むしろいびきが発生した。

 

「Kylie.It will already be at 10:00」(カイリー。もう10時15分になりました)

「The coffee for which it asked with much trouble gets cold.」

(せっかく頼んだコーヒーが冷えていきます)

 

レイジングハートとバルディッシュの言葉を聞いた時、ゆっくりと右手が開き

コーヒーが入った紙コップへと動き始め

ガシッ と掴み同時に体を起こした。なのはとフェイトはカイリーの顔を見て少し驚いた。

 

彼のだるそうな顔は目の下にはクマが出来ており、充血していた。

 

「やぁ!おはようMs.高町 フェイト嬢。どうかしたかね?オレの顔に何か付いているかね?」

 

「クマと充血が君の顔に付いているよ。カイリー君」

「なのは!?なんで普通に会話しているの!?そこは心配する所だよねぇ!?」

「おかしいなフェイトちゃん。今のはツッコむ所じゃないんだよ?」

 

フェイトはツッコまざるおえなかった。

友人としての役目かそれともツッコミの性なのか

 

それはさて置き

 

「そりゃそうだろ。ゲスト専用の部屋って言ってたけど実際に寝てみたら案外居心地悪いわ、あまり寝れんわ、ホームシックに罹るわ」

 

カイリーはコーヒーを飲みながら、嘘100%で作られた愚痴を吐き続けた。

 

「カイリー君の朝ごはんはコーヒーだけなの?栄養足りないなぁ」

「一つ訂正だMs.高町。砂糖もミルクも入れていない100%純粋のブラックコーヒーだ」

 

ビシっと人差し指を上げ、なのはの台詞を指摘した。

 

「あと一つ、オレの朝メシはコーヒー一杯から始まる」

 

ずずっと喉の中に流し込み、飲み干した。

 

「で、アンタらはオレに何か用事があるか?休憩タイムか?」

「私達はカイリー君が中々起きないから起こそうと思ってたんけど必要なかったね」

「オレは警察(サツ)や軍隊に入った経験ないからソレ(・・)を求めても無理な相談だがな」

 

カイリーが言うソレ(・・)とは規則性の事である。

警察や軍隊では規則を重視しており、管理局もまた同様である。強い戦士を育成するには厳しい規則と規律が不可欠だ。

それに対しカイリーは大企業の息子で今まで散々な生活を送っていたので、規則などまっぴらである。

 

「まぁお勤めゴクローさん。と!そろそろアイツが来てもおかしくない時間だ」

「アイツって?」

 

カイリーは気だるさそうに二人の働きを褒め、ちらっと腕時計を見た。

 

「タヌ・・・Ms.八神の事だ」

「タヌキって・・・ダメだよカイリー君。そんな事言っちゃ」

「はやてをタヌキ呼ばわりするのは」

「そこは乳揉み魔だよ♪」

「そうそう乳揉み魔・・・・えぇ!?」

 

普段、冗談を言わないなのはがカイリーの会話に乗って言ってくるとは何事か。

フェイトは焦った。なのはがここまでカイリーとの会話に噛んでいるとは

 

「・・・意外だな。アンタがオレの話に付いてくるとは」

「ふふふ♪カイリー君の事を知りたいからなの」

「おっと!デートの約束か?」

 

さっきまでだるそうな雰囲気があま~い雰囲気になってしまいフェイトは耐えられなくなってしまった。

 

その時、その甘い空間をぶち壊す声が轟いた。

 

 

 

 

「カァァァイィリィィィィィクゥゥゥゥゥゥン!!!」

 

その姿は従来にいる普通の女の子だ。

だがその背後には般若のようなオーラがグツグツと出し

目を赤く光らせ鬼のような形相で近づいてきた。

 

「あわわわわ!はやてちゃーん!廊下は走っちゃダメですよー!」

 

(プラス)はやての片方にいる小人のような妖精も追加して

 

「は、はやて?朝からいきなりどうしたの?」

 

はやての形相に思わず下がるフェイト

 

「おはよゥ!フェイトちゃン!」

 

それにゴゴゴゴゴと背後にラスボス臭を漂わせる雰囲気を纏いながらも話していた。

 

「昨日カイリー君が渡したメモを見て『ラブレターかなー』と思ってドキドキして明日になるのを待っててなァ・・・今日そのメモを見たんやけどなァ・・・・」

 

右手で力強く握りしめた手を緩め、その手の上からクシャクシャになった一枚のメモ用紙があった。

フェイトはそれを手に取り、きれいに広げ読んでみると

 

「・・・・・・」

 

絶句していた。いや絶句せざるおえなかった。

はやては彼女が読み終えたメモを取り

 

「カイリーくゥ~ン・・・これはどういう事か説明してくれるカナ~?」

 

カイリーに突き付け、抗議したが・・・

 

「君の家族は一家そろって喫茶店をやっているのか!そいつはたまげた!」

「もしよかったらカイリー君遊びに来てもいいよ♪コーヒーとおいしいケーキも付けてあげるから」

「チョコレートなら大歓迎だ」

 

なのはとカイリーのいちゃいちゃ空間にはやては

 

「・・・おどれらァいい加減にせんかァーーーー!!私に対する当て付けかァーー!!」

 

口調がどっかの○○○になり、彼女の怒りを増大させたのである。

 

「何を言ってるんだ?Ms.八神?口説いている訳じゃないんだぞ?普通にある日常の男女の会話だが?」

「そうだよはやてちゃん。口説かれてる訳じゃないんだよ」

「そのいちゃいちゃ空間をやめてこれについて説明しィやーー!」

 

ガルルルルルと威嚇するはやてにカイリーは白くなったフェイトの手からメモを取り読み始めた。

 

「・・・・・別に問題ないんだが?」

「大アリだわ!!」

 

カイリーは問題なさそうにそのメモを読み終え答えたがはやてには逆効果だった。

 

「1と2は良いとして3はなんや!借金取りか!税務署か!」

 

はやてが怒っていたのは全部ではなく一部分だった。

 

「?どういう事?リィン読んでくれる?」

「はいです!」

 

頭に疑問符を浮かべたなのはははやての人型デバイス__リィンフォースⅡに解説を頼んだ。

 

「えーと・・・『このメモに書かれている箇条書きは要望書である。以下の条件を要求する』」

 

「『1.貴殿らが着ている管理局の制服は着用しない』」

「『2.『アイアンマン』はカイリー・E・スタークの私物であり、カイリー・E・スターク=『アイアンマン』である』」

「『3.『アイアンマン』の開発予算として7億$の資金を貴殿らの通貨で換算し、準備する事』」

「『4.3LDKサイズの部屋を要求する』です!」

 

それを聞いたなのはも絶句していた。

 

これはただの要望書ではない。まるで暴君が弱者を食い殺すかのような契約書だった。

 

「ちなみに基準はオレかアンタ。どっち?」

「私や!!とにかくこんなモン認めへんで!!」

 

バン!とメモを叩き付け、はやてはカイリーの要求を一方的に拒否した。

 

しかし!カイリーの顔は笑っていたッ!

 

「ふふふ・・・Ms.八神。あの時台詞を選ぶんだったなッ!」

「あの時やて・・・・ハッ!?」

 

”お願い!君の待遇や設備なんでも聞くから機動六課に入ってくれへん?”

 

はやては気付いてしまった!自分の発言が深い泥沼に嵌まって往く事を気づかずに!

 

「雇う時はちゃんと言葉を選ぶんだな(ないと思うが)」カッコつけるカイリーに

「うぅ~~あんまりや・・・」

背景にどよ~んと負のオーラを出し、挫折状態になったはやてだった・・・

 

だが!彼女の顔は変わっていなかった!彼女には切り札があった!本来は奥の手のモノだが、彼女は切り札を切った!それはッ!

 

「お願いや!1と2と4はOKや!やけど3のお金の準備はなんとかしてくれへんか!?」

 

うるうると涙を流し、カイリーの手を大事にするように手を挟み

下から目線というかわいい視線を出し、わらにもすがる思いでカイリーに訴えた。

 

(はやてちゃんが悪い女になったです~)

(失礼な!そんなんちゃうわリィン!最後の賭けや!ラストシューティングや!)

(7億$って・・・どのくらいなの?なのは)

(う~ん・・・円に変えると・・・6兆円だからミッドにしても変わらないね♪)

(ろくちょうえん・・・・)

 

彼女達はカイリーの非常識な金額に念話で会話していた。

 

トニー・スタークが初めて『アイアンマン』を制作する時、莫大な金が掛かっていた。

企業やコネを通して材料を手に入れ、自分の資産を売って資金を入手したり、軍事衛星に使われているチタン合金を手に入れるために交渉や株の売買などを実行した。

 

カイリーが作る『アイアンマン』はそのやり方で進める予定だったが、はやては断固拒否し予算の値下げを要請したのである。

彼女の反応にカイリーは困っていた。

ここからは彼女が納得できるまでお得意の交渉で「うん」と言わせてやろう。

 

(7億$はさすがに無理か・・・管理局にそんな財源があるかどうか分からないし、その前に失敗するかもしれん・・・)

 

メリルが内蔵している端末をトントンとタップし、データの中から何かを取り出しAR表示させた画像をはやてに見せた。

 

「これは一体・・・?」

「『アイアンマン』の一部一部のパーツとその金額だ」

 

はやては表示されたデータを凝視した。

・ホログラムプロジェクターHUD内蔵ヘルメット:5410万ドル(約42億円)

・手に内蔵のジェット(2台):200万ドル(約1億5000万円)

・ブーツに内蔵のジェット(2台):380万ドル(約3億円)

・お尻内蔵のバッテリーパック(2台):2000ドル(約16万円)

・チタニウムゴールド製の外骨格スーツ:1000万ドル(約7億8000万円)

・肩&背中に内蔵の補助翼:200万ドル(約1億5000万円)

などなど多数のデータが記録されていた。(アーク・リアクターやミサイルは伏せている)

 

はやては驚いた。アイアンマンの性能やテクノロジーもだがもっと驚愕したのはその平均の金額だった。

 

1億1030万2000$。日本円で86億円もするのだ。管理局の最新鋭のデバイスが何百個も買える値段である。

 

「さて出来るだけ安くするか?Ms.八神」

「お願いします」

「よし、始めよう」

 

はやてはその場でお辞儀し、交渉が始まった。

 

(こんな予算やったら、開始早々オワリやで!なんとかせな・・・!リィン、サポート頼むで)

(はいです!)

(見せてもらおうか・・・八神はやての実力とやらを!)

 

 

 

 

「まずはチタニウムゴールド製の外骨格だが・・・」

「ごめんカイリー君。チタニウムゴールドって何言ってんか分からへんやけど」

「チタニウムゴールドって言うのはカイリーさんの世界では軍事衛星に使われる素材の一つで、携帯の部品にも使われています!」

 

「さすがリィン!頼りになるわ~」

「えへへへ」

「あの子嫌いです」

「嫉妬か?ストレートだぞ。次のターンで返上してやれ」

 

はやてがリィンを褒める事に対し、メリルは自分の出番が取られたと思い静かに怒っていた。

 

「チタニウム合金はそちらの開発部や技術部に類似している合金はあるか?」

「うーん・・・ありました!シャーリーさんが所属するデバイス・メカニック部にありました!」

「ではそちらのデバイス・メカニック部で手を打つってのはどうだ?」

「分かった!それで何とかするわ!」

 

これで材料費の一部はカットされた。何億もする値段をタダにする事が出来た事にはやては安堵した。

だがまだ序の口である。

 

「次にリパルサーレイとジェットエンジンだが」

 

『アイアンマン』はアークリアクターを介して手と足にあるリパルサーとブースターで飛行する。

それなしでは「マークⅤ」のような地上限定のアーマーになってしまう。

そうならないようにこの項目を優先したが

 

「ごめんなさい~カイリーさん。ここ(管理局)にはジェットエンジンは置いていませんですよ~」

 

「リパルサーレイとジェットエンジン」でリィンは困っていた。

 

管理局は質量兵器を禁じ、代わりに魔法というクリーンエネルギーを使う事で長く武器とエネルギーとして使用している。

デバイスもその一つで魔力を通して使用する武器である。

 

それとは逆に『アイアンマン』は既存の技術をトニーによる天才的頭脳を駆使して製作していたので、カイリーは困難した。

このままでは開発が難航してしまう・・・彼は悩んだ。

 

「航空機とか輸送機に使われる動力機関にジェットエンジンがあるかどうか調べてくれ」

 

「わか「了解しました。管理局と民間のデータベースから調査します」それ私の仕事です!」

 

さっきのお返しかメリルはリィンの台詞を取り、勝ち誇っていた顔をしていた。

(顔はないが)

 

「検索完了・・・ヘルメス社が独自に開発した新型エンジンに

『スーツ』に合う事が判明しました」

 

「ではそのエンジンを買い取る!という事で」

「いやいやいやその前に私抜きで話を進めんといてなぁ。ヘルメス社やて?あのヴァンデイン・コーポ―レーションと並ぶ企業やで!?」

 

ヘルメス社とはヴァンデイン・コーポ―レーションと並ぶ大企業だ。業績が優秀であると反面、社内の優劣は厳しく使えない従業員は捨てるという孤高主義である。

 

「そこはオレがアポを取って直接オレが話をしてくる!問題ナッシング!」

「大アリだわ!その前にカイリー君!君社会人としての知識分かっとるんか?」

「失礼な。オレだってスーツぐらい着て職員会議ぐらい出てるわ!マナーだってバッチリよ!」

 

グッと親指を上げ、グッジョブスタイルではやてをイヤな顔で微笑む。

 

はやては手を頭に乗せ考える振りをして、念話でリィンと会話していた。

 

(リィン・・・コイツシバいたろか?)

(ダメです~人生山あり谷ありってはやてちゃん言ったんじゃないですか)

 

考えればそうだ。私が今話している彼は「ヒーロー」で、聞けば『アベンジャーズ』のメンバーは最初からまともなメンバーなんて存在せず

最初はギクシャクだったが彼らは互いに戦い

認め合っていく事で『地球最強のヒーローチーム』になっていた。

 

「人生山あり谷ありだ」

私が初めて建てた『機動六課』にとってこれが山となるなら乗り越えなくてはならないと

 

彼女は決めた。

 

「・・・分かった。カイリー君の好きにするとええで」

「本当か」

「ただし!私も付き添いとしていくで!それで問題なし!や」

「いや大丈夫だ。オレだけでいい」

「まだミッドも文字も読めないカイリー君を一人で行かせる訳にはいきません」

 

彼女の姿はまるで悪ガキ達を集う年長者のようだ。カイリーはその姿を見て理解した。息を漏らし口を開き

 

「・・・アイアイサー、キャプテン」

軽く敬礼のマネをし、彼女の言葉を承諾した。

 

 

 

その後、交渉は続き

 

部屋は局にある2LDKの物置として使っているスペースがあり、そこなら使用してもいいという事で話が下りた。

 

問題の予算も7億$が大幅に値下げされ、三億$へと変更された。

 

「やっと終わった・・・」

「・・・・まいどあり」

 

二人はクタクタになりテーブルの上でで突っ伏していた。

 

「お疲れ様でした。予算の設定変更、再度シュミレーションを行います」

「はやてちゃん。おつかれですぅ~」

 

朝から口を使う仕事は本当に疲れるものである。

交渉にこれから仕事をする力を全て使ってしまったか二人は灰のように白くなっていた。

 

「お疲れ様。二人とも」

「だ、大丈夫?なにか飲み物持ってくる?」

 

その言葉を聞いた瞬間、その場で再起動し注文した。

 

「私は紅茶を一杯よろしくな。フェイトちゃんのおごりで」

「ブラックコーヒーに砂糖もミルクも入れていないブラックコーヒーにコーヒーにコーヒーだ。お嬢のおごりで」

 

しくしくフェイトは泣いていた。カイリーが来てからなぜかこういう役回りであると。

 

なぜなの?神様、私の運命は踏んだり蹴ったりですか?天に向かってお祈りしているフェイトの姿であった。

 

「ふぁ~まだ仕事があるのにどうしてくれるんや~」

「後の仕事が頑張れるようにハグでもキスでもしてやろうか?」

 

はやての疲れた口から出た訴えをニシシと冗談そうにカイリーは答えた。

 

「ハグならいいしもキスはアカンで~」カイリーの冗談を冗談で返すが

「き、キスはダメです!はやてちゃんは乙女です!」

「はやてちゃんは私の友達だよ?そう簡単に譲らないよ?」

 

二人は真に受けていた(フェイトは給水所に取りに行っている)

「残念」と言って席を立ちあがり立ち去ろうとしていた。

「あ、カイリー君ちょっと待って」

「?」

はやての声に振り向き、何かが投げ出された。

 

カードのような物に両方に紐をつけた物だった。

 

「昨日から働くカイリー君にはそれ(IDカード)を忘れたらあかんで」

 

ご丁寧に顔写真と名前まで書かれている。これでオレはここ(機動六課)の一員になったという訳か・・・

 

その事を心の中で喜び、カイリーははやてに近づき両腕を大きく広げ

 

「へっ?」

 

大きく包むようにハグし

 

「愛してるぜコノヤロー」

 

そう言ってオレは、この場を来た道を戻るように歩いて帰った。

 

「お、お、乙女の純情を弄ぶんやない!」

 

はやての顔は赤かった。その顔はまるでトマトのように

 

「はやてちゃんモテモテです~」

 

はやての祝福を祝ったリィンとなのはだけが残っていた。

 

 

 

 

 

「苦い・・・・苦いよォ・・・・」

「人生は苦味があってこそおもしろいんだよ。フェイトちゃん」

 

その後、コーヒーと紅茶を持ってきたフェイトはなのはと一緒に飲んでいたとさ

 

 

 




どうも解説のデップーダ!見ているか!?
あァ解説?ヘイヘイ分かった分かった!
その頃のメンバーはソーとハルクとアイアンマンだったんだよな~
(キャップ?知らんがな(´・ω・`))
ん?これ以上話すとネタバレだから早くしろ?(作者から急かされる)
続きは上記に書いたヤツかヴィレッジブックスから出版している(上に指差す)
「アベンジャーズ:ハルクウェーブ!」にそのエピソードが載ってるから買うべし!
チミチャンガァ!(コマから飛び出す)


アイアンマンの金額ですが「GIZMODO」というサイトにリアルにアイアンマンを作るとどのくらいの金額が掛かるか?という面白い記事を見つけ、参考にしました。
もし本当に作る方がいたら確実に自己破産は何回かするでしょう(笑)
ヘルメス社はオリジナルの設定ですが「バットマン ビギンズ」のあの人をモデルにしています。感想はどしどし応募しています。
ではまた!しーゆー!
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