魔法少女リリカルなのはStrikers IRONMAN 作:赤い配管工の人
宇宙忍者ゴームズというファンタスティックフォーの邦題版がある
今回はスーツ回。
気に入ってる回なので好きに書きました。
だってスーツだよ?スーツを語らずべくして何になるというのだ!?
ちょいとネタバレ
(5000字ぐらいで良いかナと思ったらいつの間にか10494文字になっていた何を言って(ry)
空間に表示されたディスプレイを華麗に指で
一つが終わるとそれを手に纏める動作を行い、フリスビーのように『ゴミ箱』へ投げる。
「朝早くにアンタを呼び出してすまない。八神」
「別にええで。私も気になったんやし」
作業をする彼を見て八神はそう答える。
彼女がこの作業場にいるのはカイリーと友好になるための一つの行動で、彼の事をよく知るための彼女なりに出した結論だ。
そんな事を知らず作業する彼をはやては見つめ思う。
部屋の至る所に段ボールと包装用紙が積み散らかり、ロトがせっせっと回収しゴミ箱へ捨てる。
その横に『スーツ』を収納するための
『マークⅡ』から右に空きが目立つのを見てまだ製作するつもりだと彼女は見た。
証拠に少し離れた所にある機材がいつでも準備OKと言わんばかりに音を立て始めている。
製作意欲満々やなと評価し、装着機に目を引く。
黄色に塗装された可動アームにコードが至る所に接続され、シリンダーが目立ちを一層補強している。
少し視点を変え、彼の背後にある部屋に目を移した。
ガラス張りに加工された部屋の中に五台の最新鋭のサーバーが設置され、排気された熱を下げるためエアコンが万遍なく可動する。
パソコン関係は講習とかで習った事があり、大体は分かっていた。
もし夏並みの暑さが来たら彼の許可を取らずあの部屋に入り、涼しくならせてもらおう。
職権乱用と言われるが彼に予算を渡したのは私だ。それぐらいの事は聞いてくれるだろう。
自分が今座ってるソファーは彼が要求した予算三億から通販で入手した物で、高級感のある質のいい家具だ。
ソファーに触りながら忠実な助手として動くロトを見つめながら思い浮かんた。
(ウチもあーいうのカイリー君に頼んでみようかな。喋る機能を付けて)
「スーツの武装に協力してくれるのはありがたいが分野が違う二人を連れて大丈夫か?」
作業する手を止め、呟くように彼が喋り始めた。
「確か
「文殊の知恵?」
「そう。文殊の知恵」
彼女にに指摘された彼は、左手を銃のように変え彼女に向けた。
「私を誰だ思ってるんですかカイリーさん?」
両手を腰に当て、軽く胸を張り自慢するリィンとはやての隣に座ってるシャマルがクスリと微笑む。
二人がここにいるのは片方ははやてのサポートともう片方は興味本位だ。
「ハイハイ。これで十分と」
「ちゃんとリィンの話を聞いてください~!」
怒るリィンを手であしらい、作業を終えたのを確認するとカウンターチェアを取り出すため奥へ行った。
一見すると釣り合わない二人だがその内仲が良くなるだろうとシャマルは心の中で思う。
彼にとってリィンはフェイトと同じ扱いであるがまだ軽いほうだと認識している。
耳元に流れるリィンの怒りの声を口笛で掻き消しながら取り出したチェアに座り、メリルに命じた。
「メリル。『ホール・オブ・アーマー』と
了解と返すとデータからスーツの情報を抜き出し、小さいデータから順に中央に直径15センチの球を形成する作業を開始した。
目の前の玉を見つめながら、はやては情報を整理する。
『ホール・オブ・アーマー』、『
これらのキーワードに想像力を掻きたてるナニカを感じさせる。
それはリィンとシャマルも同様であった。
取り出したカウンターチェアに座ったカイリーは球をこちらに来るよう左手の人差し指を掲げ、呼び寄せる。
宝玉のように青く輝く惑星を回し、彼女達に言葉を向けた。
「驚きすぎて放心するなよ?」
そう言うと球を思いっきり上に放り投げ、三人共の視線を集中させた。
重力を逆らい天井に近づいた所で両手を思いっきり鳴らす。
それに呼応するように球は急速に部屋全体を覆い始める。
突然の出来事にはやては手をかざし、光を遮った。
なんの警告もせずやった彼を怒ろうとしたがだいぶ光に慣れ始め、遮った手を降ろした。
彼女は目にした。部屋全体に広がるアイアンマンの姿をしたモデルがこの空間を支配してるのを。
腕が特殊な形状をした
細かいディティールまでデジタルワイヤーフレームで再現、あたかも本物が間近にいる事を錯覚させ、
二人も圧倒的な数に驚く事しか出来なかっのた。
「Ms.シャマル。感謝します」
「何かしら?」
「あなたがカイリー様に行った身体調査のデータが大いに役立ちました」
「いえいえ、私は六課の主任医務官よ。これぐらい出来て当然です」
メリルはシャマルが彼に行った身体調査の結果を元に、スーツを構築していた。
彼の体にはリンカ―コアが存在しない。
リンカーコアとは魔道士の力の源でこれをデバイスに介入させて行動したり、念話を使い会話する事が出来る。
この結果に彼は残念そうに心を沈んだ訳ではなく、むしろその場で喜んでいた。
彼は魔道士のコスチュームを見てデザイン性に欠けると感じたのだ。
「何だよアレ。ファンシーすぎてオレがアホになったのか、夢見る18になったのか言ってくれ」
「」
「」
彼が他の訓練場を見学していた時、彼らが練習する姿よりコスチュームに目が止まり、その場で言った台詞が場を凍らせあ然とさせてしまった。
ラジー賞総ナメのあのコスチュームは死ぬまで絶対に着ない。そう心に固く誓った。
質量兵器が禁じられているこの世界では攻撃手段が制限されるため演算、
『マークⅡ』から『マークⅢ』へ
彼はそこで『第三者』の意見を参考に取り入るため彼女を呼んだのだ。
(
「いつまで口をポカンと開けてる。喉乾くぞ」
「……」
唖然としているはやてに注意を向けるが、元に戻らない。
それもそのはずこんな光景を見せられたら誰だってリアクションの一つは出る。
(こんなモノを見せられたら誰でも喉から手が出るくらい欲しがるやん……)
畏怖の感情と同時に安心の感情が発生した。
フェイトが彼と出会わなかったら目の前の行動を無視して逮捕、スーツを取り上げあげくに彼に不利な交渉を持ち掛け、傀儡として彼を『保護』するだろう。
そんな彼を保護した事に安堵を感じた。
自分の一個下で皆と仲良く生活している彼をそのような目に逢わしたくない。
そのためだけに尽力し、彼を民間協力者として引き合わせたのだ。
今、ここにある彼が所有しているオーバーテクノロジーを誤った方向に使わせない。
「ほえ~……」
「これ全部あなたが……?」
リィンは迫力に飲み込まれ呆気ない言葉を出す中でシャマルは質問をぶつけた。
ここにあるスーツは全部、彼自身の手で作ったのだと。
だが予想をぶち切る言葉が次の瞬間に出た。
「親父だよ」
「親父?カイリー君のお父さん?」
「あぁ。これ全部」
驚いた。これらのスーツを作ったのは目の前にいる彼ではなく彼の父だ。
いきなりこんなモノを見せて自分が作ったとアピールするものなら発狂物である。
彼がそのような類の一人ではない事にはやては心の安堵を感じた。
少しは心に負っている不安を取り除けたかと
「ちなみに45体の内、35体は一年でやったって」
親が親なら子は子。蛙の子は蛙。
どうやら不安からは逃れられないようだ。
「
項垂れているはやてを見ながらカイリーはナンバリングされてない三体を呼び出し、この場に三体を登場させた。
青いグリット線が全身に組まなく表示され、凹凸もしっかりと描いている。
「ペイント」
瞬時に塗装が施され、それぞれ違うスーツへと変わった。
二つは重厚そうなイメージを持った黒へ変化するが、一つは赤、青、白の三色のトリコロールで派手に構成されたスーツになった。
三つのスーツに共通するのは腕と背中に武器を搭載、マッシヴな体系をしている事だ。
「消去法で真っ先にこの三つを選んだが説明は当然……いるよな?」
三人は即座に頷き、説明を求めた。
彼が何故にこの三つを選んだのかはは知らないが、これらに彼女達は刺激された。
知る事は良い事だ。
知らない事を身に着ける事でそこから知識を得てお互いの頭を活性化させ成長する。
三人の様子を見ながらそう呟き、どこから取り出したのか眼鏡を着けカウンターチェアに座り
「解説頼む」
メリルに説明を促し、解説が始まった。
実弾系の銃火器を付け、全身に増加装甲を張り付けた黒鉄色のアイアンマン___ウォーマシンは親父の親友ジェームズ・ローズ中佐こと"ローディ"が装着する戦闘スーツだ。
いや今は昇格して大佐だったか。
ハマー・インダストリーズのいけ好かない
全領域対応型バトルスーツとしてエキスポに出展した記録を持つ。
背中にガトリングガン『M134』、両腕部にベルギー
肩部にミサイルランチャーを積んでいて特に左肩にはレーザー誘導式徹甲榴弾『
リパルサー・レイは当然装備しているが重装備と重装甲のせいか利点が生かされてない。
親父のオーパーツ並みのテクノロジーを下手に弄ったらお釈迦になってしまうため最大限に考えた結果だ。
政府や他国企業の技術を比べたら言うまでもないだろう。
コイツの誕生経緯は少しキタない。
親父が世間に正体を公表しエキスポを開いていた頃、上院軍事委員会がアイアンマン・スーツの引き渡しを通告する。
これに対し親父は各国が秘密裏に行ってるスーツ開発の映像を暴露し、自分が抑止力の民営化に成功したと宣言したのだ。
だがモナコのイワン・ヴァンコの襲撃によってスーツが造られているのが目撃され、世論は批判へと変わった。
そこで
「このスーツのデメリットは過剰なまでの武装と余剰な装甲を付けた事によって飛行速度を低下させています」
「こんなに武器付けたらそらメリットが消えない訳ないな」
「腕に付いてある星形のマークは?」
「アメリカ空軍に所属している事を意味するマーキングです。Ms.シャマル」
「ウォーマシンってどういう意味なんですか?」
「これ以上は守秘義務とプライバシーに反するため、灰色の脳細胞を駆使して考えてください」
「はやてちゃ~ん!!私の扱いが~!」
あたふたと混乱する彼女を宥め、ウォーマシンを指先でマーキングしスライドさせた。
ウォーマシンはその名の通り戦争機械の意で、親父が皮肉で言った言葉がそのまま名称になるとは世も末だ。
『S.H.I.E.L.D.』によると「マークⅡの外部動力化」「セキュリティの甘さ」等の点を挙げ、心臓の問題で自暴自棄になり親父が譲渡という形でローディに押収させたらしい。
ジャービスから送られたデータを元に説明している。間違いはない……はずだ。
そう結論付け次のスーツを寄せた。
『ウォーマシン マークⅡ』
ウォーマシーンの改良型でスターク・タワーの建設に手を外せない親父がローディにアイアンマンの役割を託すという条件で開発したのが切っ掛けである。
ハマー製のウォーマシンとは違い、性能は段違いで彼が良く愛用した。
たぶん『
「このスーツの特徴は前のスーツとは違い武装の割合を変え、バランスよく出来ています」
「武装は?」
「腕部リパルサー・レイ、二連装リパルサーキャノン、ミニサイズのソニック砲などその他多数が装備しています」
「実弾系を減らしリパルサー系を増やしたんか」
「その分エネルギー運用効率が上昇し、飛行速度を上げる事に成功しました」
淡々と説明するメリルの言葉を聞く三人を見てこれらを挙げた理由を思い出す。
ウォーマシンは実弾兵器を中心に武装に使っていてリパルサー系は手だけしか搭載されてない。
『マークⅡ』になるとM134を二連装リパルサーキャノンに変更
手首のFN 2000を外し内蔵式にする事によって攻撃手段がリパルサー主体に変わり、効率が上がった。
だが武装が変わっても問題はまだ消えない。
スタイルだ。
このスーツは軍用パワードスーツとして使われているため運用するには制限が掛かり、
「これを挙げた
「その通り」
「カッコよかったのに……残念ですぅ…」
しょぼんと気持ちが沈む彼女を見てひどい事をしたと罪悪感が沸いてしまう。
子供の夢をぶち壊したと同意義だ。
二人が慌てる中、何とかして彼女を宥めなければ。
「……手ェ出せリィン。グーの形で」
「…何ですかぁ?」
その言葉を聞いたリィンは言われるまま右手でグーを作り、彼を見た。
「実を言うとそういう事を言ってくれるとはうれしいね」
「へ……?」
「君が言うのもその通り。世の中インパクトを出さないと誰の心にも残らない」
二人がこちらを見ているのを忘れ、彼女を諭すように言葉を続ける。
「確かにあの三体はカッコいい。君は間違っちゃいない」
「オレもウォーマシンファンの一人だ。装着してバンバンと撃ちたい」
「だけどこの世界で生きていくには捨てなければならない事もある。ヒジョーに悔しい」
「質量兵器禁止?ンなモン
コメンテーターの(一方的な)マシンガントークに二人は適当に聞き流しながら眺める。
(よぉ喋るやっちゃな―。ハーフって言ってるけど関西圏かいな)
シャマルはカイリーがリィンと仲良くやり合ってる姿を見てホッとする。
彼がリィンとコミュニケーションを取る際、いつも小人と言ってからかってる彼が本気で慰めているのを見て不マジメではない事を理解した。
最後にお互いの拳を当て、リィンのご機嫌は快調へ向かった。
「えへへ……///」
席に戻ったリィンの顔は優越に浸ったままだ。
最後に何を言われたのか気になった二人は噂話をするようにリィンに寄った。
「なんて言われたんやリイン?嬉しい事かいな」
「そうなんです!おかげで気持ちが上々です!」
「どんなどんな?私にも教えて!」
「ダメです!はやてちゃんでも教えられません。乙女の秘密です♪」
いちゃちゃと話を膨らませる三人を見て彼はいつになったら喋らせてくれるかタイミングを待っていた。
他人のプライベートを尊重し一切を介入しない主義だ。
ただ目の前でやると心が曇る。
(…………終わんねぇかな)
暇を持て余すためいつも頭に思いつくメロディを口笛で吹き、いやそうに口を曲げ彼女達を待った。
「~~~♪」
彼の機嫌が斜めに傾いている事に気付き、彼女達は慌てて正面に直してびしっと姿勢を正し口を閉じた。
ついお喋りに華が咲いてしまい夢中になってしまったようだ。
彼女達の姿勢を見てよしと頷き、『マークⅡ』をそのままにして次のスーツを寄せた。
『マークⅡ』の外観を赤、青、白のトリコロールに変更、内部プログラムを改良したのが
「アイアン・パトリオット」
その名の通り鉄の愛国者だ。
「アイアンパトリオット?『ウォーマシン マークⅢ』じゃないんかいな?」
「なんだか前よりカッコよさそうな名前です~」
スーツを星条旗に見立て青のボディに赤と白のラインが走り、ディテイールが極め細やかに表れている。
武装はマークⅡの物を流用し性能は変わらない。
ただ変わった事は『マークⅦ』から採用されている装着機を使わずそのまま装着できるシステムを採用している事だ。
その証拠にアークリアクターを保護するチェストプレートを星に見立て、空軍所属のマーキングやローディの所属番号と階級を表したコードが胸の横に刻まれている。
はやてはジマジマと見つめながら
肩に書かれてる『FFAF04 445』や二連装砲基部の注意書きに目をつけ、今までの二つとは違いこのスーツは政治的な物が含まれているのを感じた。
「これでこの三体に関する解説は終わり。ご質問があればなんなりと」
解説に力を入れたせいか少し息を吐きペイントを解除、グリット線だけになった三体を弄り始めた。
ボディを回転させたり装着機構を確かめるためジェスチャーで開け、内部構造を他のスーツと見比べる。
それだけでは飽き足りないとパネルを呼び出し、いくつかのスーツを左手で呼び寄せた。
全身が
マークXLⅡの開発にもそのシステムが採用され、実用度が飛躍的に上昇しどの状況でも役に立ってくれた。
ハートブレイカ―は武装の一つ『ユニビーム』の攻撃能力を高めたスーツで、胸部装甲とアークリアクターを主に改良したスーツだ。
この二体はお気に入りで開発予定に入っていた。
(新型の装着システムはデータベースに入ってなくてコストも掛かる………残念だけど)
だが機密情報の一つで情報開示には親父とジャービスの承認が必要不可欠で仮に出来たとしても時間を掛けて製作する必要がある。
タイムゲートに入ってしまう前に聞いときゃよかったなんて今言っても状況が変わるわけがないのだ。
「考えている事、当ててえぇ?」
「どーぞ」
パトリオットのキャノンを遊びながら適当な返事を返し言葉に耳を傾ける。
「一つ、この三体を選んだのは威圧的なイメージを持つ物で観衆には向かない」
三体はアイアンマン+銃のイメージを持つ事から悪い印象を与えてしまう。
「二つ、三体は武装に質量兵器を使用し、空軍所属であるため運用には制限が掛けられる」
マークⅡやアイアンパトリオットになっても一部実弾を使用していて管理局のスタイルに合わない。
「三つ、特にアイアンパトリオットの運用はなるべく避けたい。どや」
ニューヨーク決戦の一年後、
政府は民間研究機関
彼らが言っている事は間違っていない。
アベンジャーズという得体の知れないチームより防衛力の高い国家の方が信頼できるという事だ。
そのために
だがプロパガンダのために改良したスーツはハッキリ言って使いたくない。
国のために命令を遂行する軍人ではなく、普通に生活したまにヒーローになって世界を救う。
そんな親父みたいなスタイルに目指している。
キッチンへ歩を進めコップを手に取り、蛇口のレバーを上げドバドバと流れる水をコップで受け止め7割になった所で下げた。
他人が作ったスーツは決して
例え性能が上で格好も良くコストパフォーマンスに優れてもだ。
どれを見ても装着したい気持ちが沸くがそれは親父の約束を裏切るような物でこれだけは守らなければならない。
少し度が過ぎていると思うがこれ親父は世間に自分がアイアンマンと公表した時に交わした約束だ。
「正解者には今キッチンから入れてきた水をプレゼント」
「余り変わらんやん」
彼女はコップを受け取り口に付け、ずっと喋っていたのか一滴残らず最後まで飲んだ。
口に付いた水を手で拭い一息吐いた。
「言うまでもないけど
「アレは一つ一つが機能を特化していて一度も
「ぶー」
35体のスーツに指を指し結果を聞くと残念そうに顔を崩す。
どのスーツを見ても魅力を引かれる部分がそこにはある。
指を指す方向を見ると彼女が指していたのは左腕に特殊なアームが付いたスーツ
黒く塗装された全身に上乗せしたシリンダー付きの装甲が付いているのが本機だ。
「三体の運用しない理由だけでこんなに長く掛かるとはなぁ」
「ただ適当に選べばイイってモノじゃない」
パチンと指を鳴らし、グリット線のフレームで構成したウォーマシンが出現させる。
実体のないそのスーツのリアクターを保護するチェストプレートの中央部分を叩き展開させた。
ダヴィンチの人体解剖図の如く、腕を広げ体に合わせる。
「仮に適当に選んだとしたら扱いきれぬまま六課の足を引っ張ってしまう」
グリット線が全体を覆い、各部にマッチするよう誤差やズレを修正してゆく。
「だから時間をじっくりと考えていくんだよ」
もう一回指を鳴らすと瞬時にウォーマシンへ
黒鉄色の全身とゴテゴテした増加装甲、背中のM134や腕に付いたFN 2000が本物に近い状態で表現されていて、間近に見ると彼の言う通り軍隊的なイメージを発生していた。
特に赤いツインアイが印象を一役買っている。
「どう?」
「ん~~45点」
「サイコ―」
「ほんじゃお昼にまたな~」
「今度ベルギーワッフルでも奢るよ」
「頑張るですよ~」
「ヘイヘイ」
スライドドアが作動し彼女達が順に部屋を出るのを大げさに手を振り、作り笑顔で彼女達の後ろ姿を見つめる。
これから彼女達は慣れない事務仕事が待っているのだ。
彼女達のアドバイスと数日前のシャリオと行った飛行テストを元に自動組み立てに入り、やる事がなくなった。
ドアが閉まるとソファーに体を預け天井を見る。
どうせならレトロゲームの代表作「スペースインベーダー」か「テトリス」でもやって時間を潰すか
なんて自由人の発想が浮かんだ。
「そうやカイリー君。一つ言っておくけど」
突然顔だけを出したはやてにビクッと体を震わせ
「私が見てないからって変なマネしちゃあアカンよ」
「了解了解」
ジロリとこちらを凝視する。
変なマネとは屋上での出来事とマークⅡの飛行テストの事だと思う。
ここは彼女のご機嫌を取るためじろりと見る彼女にVサインを作り彼女達を見送った。
彼が右手を隠し指先をクロスしているのを知らずに
「……さぁてと元気よく体を動かすか。今何時だ?」
「10時ジャストです。お出かけですか」
「レレレのレ」
彼女達が部屋を出るのを確認するとロッカーから身長より倍のロープを取り出し
強度具合を測り終えるとベランダの窓を開け地面に向かって放り投げる。
重力に引かれてゆっくりと壁を伝わり何事もなく芝生の上に着地し、もう一方を手摺りに括り付けた。
マークⅡの性能テストではやてから三日の謹慎を言い渡され外出が許されずベランダから眺める海の景色を眺め、空気を味わい過ごす事で二日を過ごしていた。
がそうしている内に心がムズムズし探究心が
今日この日は謹慎生活三日目でこれを乗り切れば外出許可が出るが、そんなの知っちゃこったない。
彼女達と触れ合い、新人達と話す事は楽しい。それは間違いない。
問題は
外に行けば自分が大好きな
理由が足りないと言われたら日用雑貨と衣服、家電と食料が必要になったと言っておこう。
文句が言われるのは確定だが適当に切り流しとけば問題はない。
そう考えながらデスクの上に置いているメモを一枚取り、ペンを走らせ丁寧に置いた。
「ロト!アイツらが部屋に来たらこのメモを渡せ。いいな?」
「よろしいのですか?」
「気分転換だよ」
財布と電話を忘れていないかを確認するとベランダの手摺りに括り付けたロープを握りしめするするとゆっくり落ちていった。
音を殺し誰にも見つからぬようニンジャ歩きで抜き足差し足と移動する。
ローガンの親父がこの場にいたら呆れるだろうが誰にも見られず玄関前に到着する事に成功した。
だが問題が新たに発生する。
ここから街は車で30分、バイクで交通法を無視すれば20分だが歩きで行くと1時間掛かってしまうのだ。
天候は快晴、雲はそんなに多くはないが現在気温は28度。
ジャケットを脱いで持ち歩けば問題はないがスタミナがどこまで持つかだ。
ガレージにある
はやての青筋を増やしかねない行動として却下する。
スーツの自動組み立ては5時間。時間は10時15分。
どうしようかと思い悩む中ある一つの単語が浮かぶ。
それは仕事、勝負、ギャンブルなどに付き物なあの言葉だ。
(……運だな)
宇宙忍者ゴームズ
1967年~1968年にアメリカで放送されたアニメ。
1969年に日本で放送。
声優ネタが入っているため
*OPから始まるナレーションの 音 ズ レ
*日本独自のネーミングセンス
例)ゴームズ(Mr.ファンタスティック)
スージー(インビジブル・ウーマン)
ファイヤーボーイ(ヒューマン・トーチ)
ガンロック(ザ・シング)
悪魔博士(Dr.ドゥーム)
テッカーメン(ギャラクタス)
デッカチ―(ウォッチャー)
*「宇宙忍者ゴームズ四人組にこの前の仇をめっちょめっちょに取りに来た!十分覚悟しとけよぉ!」(悪魔博士が名古屋弁)
豆知識:アイアンマン3では装着機なしで装着するシステムが出ているが
実はアイアンマン2のボツシーンでトニーがマークⅥをそのまま脱いでいるシーンがある。
(良く考えればアベンジャーズでヘリキャリアで応急処置をしてた時、各部位にバラバラにしていたような)
カイリーが操作している場面はアイアンマン2のトニーが新元素製作を調べている所を参考にしています。(某動画で「IRONMAN2 Amazing interface」って打つと見れるから要チェック!)
おいテメエら!アイアンマン3のDVDとブルーレイが9月4日に発売決定したぞォ!!
皆!金は持ったなァ!?
デ)レポートとテストで遅くなるからヨロシク(あ、いつもの事か