魔法少女リリカルなのはStrikers IRONMAN 作:赤い配管工の人
シグナムのデバイス__レーヴァテインがこちらに剣先を振り下ろした時
オレはアーマーを手に嵌めたまま咄嗟に横に避け、シグナムの攻撃を逃げる事で防いだ。
オレがさっきまでいた自分の場所をよく見てみると、少しひび割れていた。一歩遅れていたら剣の錆になっていただろう。
(この女・・・どうやらオレを
この状況では、そう理解する事しか出来なかった。もし別の選択肢があったら考えている間にあの世だ。
さて、状況を考えよう。今この場で起こっている事は、この女__シグナムがこちらに向けて剣を振った事だ。
これは見事な背徳行為だと察し、オレはこれを避けた。
で、コレを見ているゲストは__
デスクの前で、冷静に俺達を見ている はやて
同じく冷静だが、何かを思うように見つめている なのは
この行動に、どう対処すればいいか分からない フェイト
デバイス__グラーフアイゼンを展開し、止めようとするが、はやてに制され睨んでいるヴィータ
この狭い密室空間で戦闘をすれば、確実にケガ人が出る事に間違い無いだろう。
だが脱出をするなら話は別だ。それを達成するためには目の前の脅威を排除しなければならない。
この思考をシグナムの追撃が来るまで数秒でまとめたのである。
(この厚い鉄の塊をアイツにぶっつけてとっとと出るか)あの剣の斬撃を受けたらいくらアーマーでもひとたまり無い
レーヴァテインがオレに振りかかる__それを手をはめたままのアーマーで
ズギィィィィィヤァ!!
と火花が散る音と同時に斬撃を受け流し、シグナムの顎に向かって
ドゴンッ!
シグナムをダウンする事は出来なかったが、後へと退けさせた。
彼女が弱っている隙に、アーマーを胸に照合させ両手を思いっきり引っ張った。
「シグナム!?カイリー・・・てめぇなにしやがる!!」
ヴィータはグラーフアイゼンを展開し、二人の間に入ろうとしたが
(待つんや。ヴィータ)
彼女達の主__八神はやてに止められていた
(なんでだよ!はやて!このままじゃシグナムが・・・)
ヴィータは焦った。今までヴォルケンリッターは道具として使われていたが
八神はやてという新しい主を得た事で、今までの経験になかった「家族」という一員になり
「闇の書事件」でなのはとフェイトに出会い、皆で力を合わせ「闇の書」の防衛システムを倒す事が出来た
それらの経験が敵同士だったものが「友情」を超え、「仲間」なった。
今この危機的状況に二人を止めようとしたが、突然はやてに制され、動く事が出来なかった。
(ヴィータ。今は動くんやないで)はやては念話でヴィータと通信をしていた。
はやてはヴィータを諭すように言葉を続けた。
(シグナムは騎士道をいつも重んじているから、ヴィータが出て来たらシグナムが怒るかもしれへんよ?)
シグナムはプライドが高く騎士であり、他人に横槍を入れられる事を嫌う。
そのためか一人で戦いを好むのであった。
はやてはその事情を察し、ヴィータを止めさせた。
(けどよぉ!)
ヴィータもそれを理解していたが、目の前の行動にガマンする事は出来なかった。
プライドはヴィータも理解していた。シグナムはヴォルケンリッターの中でリーダーで、強く高潔であった。
仲間かプライドか___その事に悩んだ瞬間にはやてが止めた
(ヴィータの言いたい事は分かるで。でも今はガマンや!)
(うぅ・・・わ、分かったよ!)
ヴィータは渋々承諾した。今までのはやてはこんな事をしなかったが、カイリー・E・スタークという人間に会ったせいか
はやてはこの戦いに平静を装っていたが、少し興奮していたのである。
(それにカイリー君がいる地球には『アベンジャーズ』っていうチームがいるんや!彼があのアーマーを使って戦うのは報告で見た事あるけど実際に見てみたいわ~)
(あ、アベンジャーズ??は、はやてはアイツに興味があ、あんのか?)
はやてよ、君は半分マジメで半分ふざけてないか
「グッ・・・!!」顎にはいかず、胸に衝撃を受けた。
その反動で後ろへと吹っ飛んだが、幸い傷はない。打ち所を間違えたらひとたまりもないだろう。
(スタークめ・・・やってくれるじゃないか・・・!)シグナムは騎士の顔で外面を隠していたが、内面はワクワクしていのだ。
今までの相手は高町やテスタロッサ、ガジェットや模擬戦が大半で少しも満足できなかった。
だが今戦っているスタークという男は、同じ騎士ではないが『アイアンマン』というデバイスらしき物を使って戦う事に興味を持ち始めたのである。
*もちろん『LOVE』という興味ではない。『戦い』という興味である。
(ふっ・・・少しは貴様の力を見せてもらうぞ・・・!スターク!)シグナムは次の二撃目を加えようとレーヴァティンを構えた。
「我らの機動六課を守るため、貴様にはここで倒させてもらうぞ!スターク!」
「逮捕したけりゃ、かかってこいや!剣士さんよ!」
その言葉を言った瞬間、待ったなしにシグナムがこちらに向かってきた。
(クソっ!さっき緊急に装着したから、なるには時間が足りない!)
こうしている間にもシグナムの追撃が来る・・・・
「メリル!両腕のアーマーを中心に装甲を展開!後は後回しだ!」「了解」
そう言いつつもアーマーの装着を急がせている。何もしないよりよっぽどマシな行動であると
(クソっ・・・!来やがった!!)
ヤツがこちらに高速に移動し、振りかぶってきた。スタイル抜群、顔良し、ウチのキャンペーンガールに出したい物だ・・・・
アホな妄想は仕舞い、レーヴァティンの攻撃を止めるため、アメリカ人が大ウケする『あの動き』を始めた。
それは
手と手を刃に密着させるような形で挟み、敵の行動を止めさせるあの伝統的な止め方
ガキィンッ!!
「白刃取りだと!!」
鉄と鉄によるぶつかり合いがこの密閉空間に響いた。
(どうだい・・・これが本当の白刃取りよ・・・!)
カッコいい事を言おうとしたが今はそれどころじゃなかった
「グッ・・・」ゆっくりレーヴァティンと顔の差が近づいてゆく・・・
「見事な動きだったなスターク・・・だがそんな無理な体制で勝てるものか!」
こうしている間にもシグナムの力がだんだんとレーヴァティンに注がれてゆく。
(クソっ・・・!まだか!)このままでは自滅してしまう・・・・その時
フェイスカバーが頭の上に覆いかぶさり、ディスプレイに大量の情報が流れてくる。
「お待たせしましたカイリー様」「ナイスタイミングだ!メリル!」
全身に装甲が体に着せられ、黒い鉄の男『アイアンマン』となっていた
「メリル!コイツの情報をなるべく簡潔に頼む!」
「了解。相手のスペックを表示します」
目の前にあるディスプレイにシグナムの情報が表示される。
「彼女のパワーは、常人よりはるかに強く計り知れません」
パワー指数100オーバー・・・人の姿をした怪物かコイツは・・・!
「彼女は剣による戦いに執着しているせいか隙が生まれています。アレの出番です」
「報告ゴクロー。メリル君」
メリルとの通信を切り、ちらっとシグナムの方を向いた。
奴の目は綺麗な瞳だ。そこには燃え上がるナニカを感じる・・・
その経緯を払い速やかに終わらせてやろうじゃないか
「シグナムって言ったな!アンタ」(パワーを胸部アーマーに集中。アレを撃つ)
コイツを撃つのに時間が掛かる。フルで撃とうと言うなら何十分か犠牲にしてしまう。
半分時間稼ぎに奴の気を逸らす
「それが何だ。スターク!」(胸の何かが光っている・・・・目くらましのつもりか・・・?)
「アンタの美貌に免じてここは
「貴様・・・!ふざけている・・・・まさか!」
アークリアクターの輝きが太陽のごとく明るくなり、アーマーのラインから光が漏れ出している。
「
ゴッシャァァ!
その光を見た瞬間、シグナムは壁に人型の跡が付くように吹き飛ばされた
(なるほど・・・あれがカイリー君の言う『アイアンマン』か・・・)
はやては一人この戦いを見て熟考していた。管理局には空で戦える人数が少なく、主に陸がメインに人材がたくさん存在する。
それは機動六課でも同じであり、人材不足に悩まれていた。
協会の恩恵はあったものの人材を選出するのに時間がなかった。
だが今日、はやては『カイリー・E・スターク』という男に出会い、問題が解決した。
「アイアンマン」というアーマーを纏い、両手からビームを出し
空を飛んでいく姿に目を奪われたのである。
そんな人材を外に逃す分けにはいかない。そんな考えが浮かび、
念話でシグナムに彼の実力を測るため、テストを命じた。
(カイリー君の力は計り知れないナニカを感じる・・・やはりアレはカイリー君の意志のようなものかいな・・・?)
ブツブツと黙考していたが、シグナムがユニビームによる攻撃を喰らい壁にぶつかった音により、パチンと思考を切り替えた
(・・・・・もうそろそろかな)胸に飾ってある十字型のデバイス__シュベルトクロイツを握りしめた。
「もうダウンしたか?まだ始まったばかりだぞ?無理しない方が身のためだ」
かかってこいや と言わんばかりにシグナムに向けて挑発を向けた。今のオレは『アイアンマン』になっており、いつでも戦闘可能である
「ふん・・・・生憎私は挑発に乗る性分じゃないんだがな・・・」対するシグナムは傷だらけになった管理局の制服から
なにやら呪文のようなモノを呟き、一瞬にして鎧を着た姿へと変身した。
(・・・おいおいおい、今のは準備運動みたいなヤツでこっからは本番ってわけか?)
オレは奴の変貌に焦った。このアーマーは『マークⅤ』を少し改良したような物であり、いくらブ厚くしても切り刻まれる事を覚悟しておく必要がある。
「じゃあ第二ラウンドいくか?」ガチンと拳を打ち合わせ、弱気をシグナムに隠し、またまた煽った
「・・・では参る!」レーヴァティンを構え直し、再び動き始めた。
(しゃあーーねェ・・・やってやろうじゃないか!)オレもシグナムに合わせて同じく動き始めた
再び剣と拳がぶつかり合う時
「そこまでや!」
突然、手首の所に輪っか状の物体が出現し、これ以上動く事が出来なかった。
オレは何が起こったと感じ、振り向いた。そこには
六枚の黒い翼を展開し、こちらに向けてシュベルトクロイツを指し、片手に夜天の書を持っている
八神はやてだった
どうも赤い配管工の人といいます
1月になるとテストやレポートで忙しくなるのですごく遅くなるかもしれません。
どうかお待ちくださいませ!
ではまた!しーゆー!