ソードアート・オンライン 二人の思い   作:Hiroking

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初投稿です。
誤字脱字、読みにくい等あると思いますが、どうかお付き合い下さい。
それではどうぞ!


二人の日常

チュンチュン…

 

小鳥のさえずりと共に目が覚める。

アラームをセットした携帯がまだ鳴っていない事を考えると9時前だろうな~? などと考えながら時間を確認する。

 

「ぐっは~…まだ6時かよ! あと3時間は寝れるじゃんよ~…」

 

そんな独り言を言ったが、目が覚めてしまった理由は分かっている。

そう! 今日は待ちに待った、ソードアートオンライン(通称SAO)の発売日だ!

 

つまり・・楽しみすぎて目が覚めてしまったのさ。あはは!

まるで幼稚園児の遠足が楽しみで夜眠れない。それと似たような物さ! 俺はもう中学生だけどな!!

 

 

 

ソードアートオンライン 

 

それは世界初のVRMMO(仮想現実大規模多人数オンライン)である。今までのゲームは画面を通してゲームのキャラクターを操作していたのだが、このVRMMOは実際に自分がゲームの中に入り、プレイヤー自身がゲームの中のキャラクターそのものになれる。

そう思ってもらうのが分かりやすいかもしれない。

 

そしてこのソードアートオンラインは、わずか一万本しか発売されない事もあり、簡単には手に入れることが出来ない。

その入手難度を示すようかのように、ゲームの予約券がヤッホーオークションで10万単位の値がつけられている程であった。

 

しかしこの小池凌空(こいけ・りく)はSAOを手に入れることが出来るのである! すでにSAOのハードであるナーブギアも購入済みさ!(今年のお年玉と来年のお年玉まで前借りしてやっと買えた)

 

この日をどれだけ待ちわびたか分かるだろうか? 俺は中学生ながらゲームが大好きだ。部活にゲーム部があれば間違いなく入部する。それくらいゲームが大好きなのさ!

実際にそんな部活はなく、子供の頃から唯一得意とも言えるスポーツ、剣道部に所属しているんだけどな!

 

まあ俺の部活の事はどうでもいいか。ようするにそれくらいゲーム大好きな俺が、ゲーマーなら喉から手が出るほど欲しいとも言える、SAOを手に入れることが出来る!

 

これはもう楽しみ過ぎて朝早く目が覚めるのも無理はないって事さ!(けっして幼稚園児並の知能という事ではない! ・・・はず)

 

しかも今日は土曜日、学校が休みなのは当たり前だが、滅多にない部活まで休みときたもんだ! こりゃ~もう一日やり込むしかないでしょう!

 

 

 

ふぅ~SAOの事ばかり考えていたら眠気も完全に覚めてしまったな・・・。

仕方ない・・起きるとするか。

 

さて、まずは何をするか・・。SAOを買いに行く時間までまだまだあるしな。

しかし、やる事も特に思いつかない。

 

仕方ない、いつもの日課をすることとしよう。

 

俺の日課といえば・・珪子をからかうということになる。まだ6時だけど今日は休みだし、珪子も許してくれるだろう!

 

 

 

 

綾野 珪子(あやの・けいこ)

 

彼女は俺の1つ下の小学6年生。家が近所な事もあり、物心がついた時には隣にいつもいる存在だった。

どこに行くにも一緒だったと思う。俺の友達と珪子は仲がいいし、逆に1つ下の珪子の友達とも俺は仲がいい。

つまり場所だけでなく、誰と遊ぶにしても珪子は一緒だったという事になる。

 

 

俺はもう中学生な事もあり、思春期特有の異性と遊ぶと馬鹿にされる…こういった事が本来あるはずだと思う。

だが、先ほど述べたように俺の友達とも、珪子の友達とも仲がいい為、そういったことで馬鹿にされる事はほとんどなかった。

中には馬鹿にしてくる奴も少数ながらいたが、そんな奴は全員竹刀で黙らせてきた。俺の唯一得意なスポーツだからな!!

 

何よりもそんな事で珪子との関係が崩れるのがイヤだったんだと思う・・・。

 

別に珪子に恋愛感情はない。

というよりもいつも一緒に居すぎて、もうそんな感情を抱けないのかもしれない。

珪子は身内びいきを抜いても可愛いと思う。性格だっていい。もし違う出会いをしていたなら…俺は好きになっていたのかもしれない。

 

でも実際は兄が妹に対して感じる《可愛い》という感情でしかないと思う。つまり、珪子とは兄妹って言葉が一番しっくりくるんだよな。それだけいつも一緒に居すぎた。

何しろ未だに通学だって一緒にしているときたもんだ。

中学校と小学校は同じ方角ということもあり、珪子が朝迎えに来てくれる。

だが・・・二人とも小学校の時と違い、俺は学生服。珪子はランドセルだ・・・。さすがにこれは恥ずかしかったが、半年もすれば慣れてしまった。

 

 

話しは変わるが、今回SAOを手に入れる事が出来るのは、実は珪子のおかげなのである。

 

というのも珪子の父親は大型家電量販店のお偉いさんらしく、俺と珪子の為にSAOを二本用意してくれたのだ! 規則上、発売日の10時にならないと渡すことができないとの事で、10時に珪子と二人でお店に受け取りに行くことになっている。

 

「ありがとう!!源次さん!!!」

 

心の中で珪子の父親にお礼を言っておこう。禿げてるけど本当優しいお父さんなんだよな~。源次さん。

 

 

源次さんにお礼を言ったところで、そろそろ日課に移るとしよう。

 

俺は珪子の携帯にTELをした。

 

8コール程鳴らしたが珪子は電話にでない。

流石に朝早過ぎるし、寝てるに決まってるか。諦めて切ろうとしたその時•••。

 

「ふわぁ~い もしもし。どちら様ですか?」

 

こいつは電話に出る時に着信者の名前を見ないのか? まぁ・・寝ぼけてるんだろうな~。

まぁいいや、むしろ悪戯するには好都合だ。

 

「お前のピナ(珪子の猫)は預かった。返して欲しければある物を用意してもらう。」

 

「えぇ~~~~!! ピ・・ピナ! ピナ~~!? 部屋にいない・・・本当にピナを誘拐したんですか!?」

丁度良いことにピナは珪子の部屋にいなかったみたいだった。というか、俺の声で普通は気付きそうなもんじゃないか?

まあ気付いてないなら続けよう

 

「ああ。ピナは誘拐した。お前が言うとおりにすれば返してやろう。」

 

「な、何をすればいいんですか・・?」

マジで気付かないのか・・すでに珪子は涙声になっている。

可哀想かとも思ったが続行することにした。だって俺、普段仲間内ではいじられキャラだから、たまには人をいじりたいんだよね!!(珪子の事はいじってばかりかもしれないが・・・)

 

「ある場所にある物を、1時間以内に届けてもらおうか」

 

「ど・・・どこに、な、何を届ければいいんでしょうか・・・?」

 

「場所は○○市○○町2○○4-5だ」

 

「わ・・わたしのすぐ近所です! 私は○○町の2○○4ー8に住んでいます!」

おいおい・・簡単に自分の個人情報ばらすなって・・。こいつは将来詐欺にあわないか心配になってきたぞ・・。

それよりも俺の家の住所言っても気付かないのか? 気付いててわざとやってるんじゃないか? 逆に俺が不安になってきたんだが・・。

 

「ああ、お前の住んでいる場所は分かっている。ピナを攫うからには当然だ」

 

「ピナ・・。そうですよね・・。攫うからには分かってるに決まってますね・・・・。それで・・何をもっていけばいいんですか?」

どうやら本当に気付いていないのか・・・。

 

「ソードアートオンラインを小池家のポストに入れてもらおう。7時までだぞ!!」

 

しばらくの無言のあと

 

 

 

「・・・・・・りっくん?」

 

「あは! やっと気付いた?」

 

「やっと気付いた? じゃないよ!! どれだけ不安になったと思ってるの・・んですか!」

 

「いや~だって、珪子全然気づかないからさ~。逆に気付いててふざけてるのかと思ったし~」

 

「こんな朝早く電話してきて・・しかも寝ぼけてる時に言われても気付かないよ! ・・・気付かないですよ!!」

 

「だってさ~、今日SAOの発売日じゃん? 楽しみじゃん? やっぱうきうきして目が覚めちゃうじゃん? そうなると珪子にもこの気持ち分かって欲しくなるじゃん? 珪子を起こしたくなるじゃん?」

 

「じゃんじゃんうるさい!!・・です! それにこの気持ちが分かって欲しくなるじゃん? まではかろうじて理解できるけど、なんで私を起こすことになるの!?・・なるんですか!? そこは全く理解出来ません!」

 

「お前さ~。いい加減その中途半端な敬語やめたらどう? しゃべった後に語尾を敬語に言い直してるだけじゃん? それに今までずっとタメ語だったんだしさ~」

 

「いいえダメです! 私は来年中学生ですからね! 先輩には敬語と決めてますから!」

いや・・おまえ・・敬語ならりっくんはまずくないのか? そんな事いちいち注意しないけどさ

 

「まあ~・・その考えは偉いと思うよ? でもさ~、少しでも興奮するとすぐボロがでるからな~」

 

「いいんです! 来年までには完璧にしますから!」

 

「それならいいんだけどな~(でもなんか敬語は寂しいな)」

 

「何か言いました?」

 

「いや、なんでもない。それより珪子は朝飯食べた?」

 

「今まで寝てたんですよ・・・? 誰かのおかげで完全に目が覚めましたけど・・・」

 

「それは好都合だな! 一緒に朝飯食べようぜ」

 

「りっくん・・・その朝御飯は誰が作るんですか・・・?」

 

「それはもう~決まってるじゃないですか~♪いやだな~もう♪」

 

「はいはい。分かりましたよ。えっと、今6時半なんで7時には出来上がるから。それくらいにうちに来て下さいね~」

 

「はいよ~。ありがとさん!」

 

 

『ピンポ~~ン』

突然、綾野家のインターホンが鳴る。

 

 

「あ、りっくん。ちょっと待って下さい。来客です。こんな朝早くに誰だろ・・・?とりあえず電話切りますね。7時に来てくださいね~。」ピッ

 

7時前から宅配便やセールスが来るとは思えない。

恐る恐るドア窓から来客者を覗いてみるとそこには・・・・

 

満面の笑みのりっくんが立っていた・・・・。

 

りっくん・・・7時って言葉理解してる? というよりも朝御飯の話をした時には、りっくん家から出てたんだろうな~・・。

まぁいいけど・・りっくんらしいし。

 

ふぅ~

ため息をつきつつもドアを開ける。ガチャ

 

「呼んだ~?」(満面の笑み)

 

「呼んでません」ガチャ

 

「ちょ!! 珪子!! 閉める事ないだろ!! 早く来たのは悪かったけど、朝飯作るの手伝うからさ!」

 

 

ガチャ

「はぁ~。りっくん・・朝御飯手伝うって、何をしてくれるんですか?」

りっくんの親は共働きで朝早くから仕事に行き、帰りも夜遅い。残されたりっくんはいっつもコンビニ弁当やカップラーメンばかり食べていた。そんなりっくんが料理をまったく出来ない事を私は知っている。

 

「えっと・・料理を皿に盛ったり、牛乳をコップに入れたりとか? あ、お湯を沸かす事もできるぜ!!」グッ

 

「親指立てて自慢する事じゃないですからね~。何もしなくていいですよ。りっくんは椅子に座ってピナと一緒に待ってて下さい」

 

「へ~い・・。お、SAOの特集記事があるじゃん! これ読みながら朝飯待ってるわ! ピナも一緒に見ようぜ!」

嫌がるピナを無理やり膝に抱きつつ、りっくんは特集記事を読みだした。

 

私はりっくんの栄養バランスが心配になり、りっくんの親がいない日はこうやってご飯を作ってあげる事も多い。なによりも、りっくんが家に一人しかいない事が気になってしまう。

私の家族は朝食を一緒に食べることが出来ない日は多いが、夕食は必ず家族揃って食事をとる。家族団らんの時間を一日一回は取っている。自分で言うのもなんだけど、家族に恵まれていると思う。

決してりっくんの家庭が恵まれていないという意味ではない。でもどうしても自分の家と比べてしまい、りっくんが寂しい思いをしているのではないかと不安になる。

 

小学生の私がこんな事思うのも変だけど、りっくんは一人ぼっちが多い家庭環境でよくあんな明るい性格に育ったと思う。

昔から明るくて面倒見がいい。ふざけた事ばかりしてるけど、肝心なところではいつも優しい。りっくんと幼馴染で本当に良かった。おかげで男女問わず、たくさんの友達ができたしね!

 

りっくんはそこそこモテる。明るい性格とすこしだけカッコイイ顔、そして抜群の運動神経をしている事もあり、私の友達にもりっくんは人気がある。本人にはまったくその自覚がないんだけどね。

 

いっつもりっくんと一緒にいる私に、友達にある質問をよくされる。

 

「付き合ってるの?」

「凌空君の事好きなの?」

 

この質問の答えは適当にはぐらかしてきた。実際自分もよく分からないんだよね・・。

 

りっくんとは小さい頃からずっと一緒。年上だけど普段は弟みたいな感じ。なのに時々兄みたいな頼もしさと優しさを見せる事もある。

 

正直私はまだ好きという感情が良く分からない。他の同年代の子と比べて恋愛感情に疎いのかもしれない。

仮にりっくんの事、好きor嫌いで答えるなら、答えは大好きって言える。でもこれがlikeなのかloveなのかを判断出来ない。いずれ思春期が来れば分かるのかな~。

 

 

 

 

そんな事を考えながら朝御飯の目玉焼きを焼いていたのだが・・・

 

「あっ!」

 

あやうく目玉焼きを焦がすところで気付いた。

幸いにも私が叫んだ事にりっくんは気付いていない。それだけ特集記事を読むのに夢中になっているみたい。

 

半熟にするつもりの目玉焼だったけど、最初から完熟にするつもりで焼きました。それで通るくらいの焼き加減だ。もうちょい遅れたら焦げてただろうな・・・。

 

朝御飯作るって言ったのに、目玉焼きを焦がしたら恥ずかしいしね。りっくんは半熟が好きだけど、卵が古いから完熟にしたよ! ってごまかしちゃえばいいか。

 

 

 

 

朝御飯はチーズとハムのトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳といったシンプルな朝御飯にした。なぜか牛乳だけはりっくんがコップに入れてくれた。何もしないのは悪いと思ったのかな?

 

こんな料理でもりっくんは「うまい! うまい!」といって食べてくれる。誰が作っても味の変わる料理ではないけど、それでも美味しいと言ってもらえるのは嬉しいね!

 

 

 

食事の後は二人で雑談タイムになった。と言ってもほとんどSAOの事ばかりだけどね。りっくんは本当に楽しみにしているみたい。

 

正直私はあまりゲームをやらない。りっくんに誘われると一緒にやる程度だ。

 

でもSAOは実際に運動するような感覚でゲームができるという、そのりっくんの言葉を聞いて、私もやりたいと思った。こう見えて運動するのは好きだし得意だからね!

 

 

 

そうこうしているうちに時計は9時をさしており、それに気付いたりっくんはイキナリ叫びだした。

 

「時間だ珪子!! 冒険にでるぞ!! 目指すは山崎電気だ!!」

 

「りっくん・・お店まではここから10分もかからないよ? 早く着いても10時にならないと店開きませんよ・・?」

 

「まぁまぁ、それは俺も分かってるって。まだ服もお互い着替えてないしさ、一度家に戻って着替えようかと思ってね! 9時半にまたここで待ち合わせでいいかな?」

 

「はい。大丈夫ですよ! それじゃあ9時半にまた家に来て下さいね!」

 

 

 

 

30分後・・・・

 

 

 

 

ピンポ~~ン♪

 

 

ガチャ

「呼んだ?」

 

「呼んでません」ガチャ

 

「うぉぉぉぉーい!!おなじフリを期待したけど、だからってまたドア閉める事ないだろ~!」

ガチャ

「りっくん・・普通に訪問できないんですか・・・? りっくんらしいけどさ。」

 

 

早朝と同じやりとりの後、山崎電気に向かう二人

店に近づくにつれ、人が多くなる・・というかこれは並んでいるのか?

 

「うお~~~この行列って、皆SAO狙いなのかな!?」

 

「きっとそうじゃないですか? っていっても当日発売分と予約キャンセル入れたとしても、あるのは1つか2つ程度だと思いますよ。」

 

「それでもこんなに並んでるのかよ~。買えたとしても先頭の一人か二人くらいだろ? それを普通に買うことが出来る俺たちは何ていう幸運なんだ・・・」

 

「幸運というかお父さんのおかげですからね!」

 

「分かってるって! 源次さん!! 本当にありがとう!!」

本日二度目のお礼を源次さんに言う。

 

 

 

1時間後・・・

 

 

「ついに・・・ついに・・・手に入れたぞ~~~~~!!!!!!」

 

「ちょっ、りっくん!! やめましょうよ! 手に入らなかった人も沢山いるんですよ!」

実際周りの大勢の人達が私達を睨んでいる。

はぁ~。りっくん・・帰り道に恐喝でもされたらりっくんのせいだからね・・・。

 

「悪い。悪い。興奮しすぎちゃってさ・・・今なら みwなwぎwっwてwきwたwぜwwww って気持ちが分かるかもしれない!」

 

「なんですかそれ・・・? 正直ちょっとヒキますよ・・?」

 

「いやいや、二十年くらい前のMMOで有名なセリフらしいんだよ! 使い方とか意味は良く分からないけどな!」

 

「意味も分からないのに使ってるんですか~・・。まぁりっくんらしいけど。」

りっくんはSAOが手に入ったのが嬉しくて、テンション上がってるんだろうな~。購入してからずっと笑顔だしね。そんなりっくんの顔を見ていると釣られて私もにやけてしまう。

 

「いや~ほんと源次さんには感謝だよ! 会計の時に源次さんの頭にバーコードリーダー読み取らせたらどうなるんだろ? なんて考えてて吹き出しそうになったけどさ!」

 

「りっくん・・・流石に娘の前でそのセリフはないんじゃないかな~?」ジー

 

「悪い悪い! そう睨むなって! 源次さんには本当に感謝してる。禿げてるけど源次さん俺大好きだよ!」

 

「本当に感謝してるんだか・・・でもそれよりもりっくん、私達は買えた人として注目を浴びちゃってるから、早く帰りましょうか。念の為タクシーで帰りましょう。」

 

「だな! 少しでも早く家に帰ってSAOやりたいもんな!」

 

「いや・・そうじゃなくて恐喝とかが心配なんだけど・・・ってもういいや、あそこに止まってるタクシーで帰りましょう。」

 

 

 

5分後・・・

 

 

 

「無事家の前にも着いたし、珪子・・・次会う時は向こうの世界だな!!」グッ

 

「そんなドヤ顔&親指立てて言う事ないでしょ!・・でも、分かりました! 次会う時のりっくんがどんなアバターになってるか楽しみにしてますね!」

 

「おっけ~~い! 楽しみにしといてな!! あ、そうそう、ゲーム始める前に珪子に電話するから、ゲームする準備が出来たらメールちょうだい!」

 

「うん?? ゲーム始めたら電話で会話も出来ないし、なにより向こうの世界で話せばいいんじゃないですか?」

 

「まぁまぁ、いいから準備できたらメールくれって!」

 

「分かりましたけど・・」

どうしてなんだろ??

 

 

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ナーブギアを使って遊ぶソフトは今まで持っていなかった事もあり、最初の設定をするのに1時間近くかかってしまった。

ナーブギアをかぶり、アナウンスに従い設定をしていくのだが・・なぜか全身を手で触るような設定まである事に少し疑問を感じた。

でもそんな事より早くSAOをやりたい事もあり、些細なことは気にしない事にした。

 

すべての設定が終わったが珪子からの連絡はまだ来ない。珪子も設定に時間かかってるんだろうな。

 

時計を見ると時刻は11:55になっていた。

 

今から始めてもすぐに昼飯だ。

とりあえず珪子に「昼飯の時間だし、御飯食べてから始めようぜ! 13時に開始しよう!」とメールをした。

 

すぐに珪子から「昼御飯作ってあげようか?」というメールが返って来たが、朝飯も作ってもらったし、何より普段からごちそうになってばかりだ。今回は遠慮しておく事にした。

 

昼飯は簡単なインスタント食品ですませたが・・

う~ん。珪子の料理と比べると実に味気ない・・・。

 

 

 

昼食も終わり、時刻は12:58

 

 

珪子からのメールで「準備完了! いつでもオッケーです!」と来たのを確認し、すかさず珪子に電話する。

 

 

Prr ピッ

「もしもし!りっくん?」

 

1コールも鳴らないうちに珪子は電話に出た。

なんだかんだ言って珪子も楽しみでしょうがないんだろうな~って思っていたら、にやついてしまった。

 

「よ~し珪子! 準備はできてるか? それじゃあゲーム開始の言葉を一緒に言おうぜ!」

 

「まさかりっくん、それが目的の為だけに、ゲーム始める前の電話したんですか?」

 

「そりゃ~そうだろ! この記念すべき瞬間を珪子と一緒に味わいたいからな!」

 

「あはは! まあいいか。それじゃあ私は準備オッケーだからりっくんが掛け声して下さいね!」

 

「おっけー!! それじゃあいくぞ!」

 

「せ~のっ!!」

 

 

 

「「リンクスタート!!」」

 

 

 

 

 

 




思ったより書くのって難しいですね・・・。リンクスタートするまでにここまで時間がかかるとは・・・・。しかし二人の日常を深く書く事ができたと思います。主人公とシリカの関係が皆さんにも分かってもらえていると幸いです。

またシリカの父親についてですが、職業や名前は独自設定です。(もちろん禿げてる事も)

感想・指摘等なんでもいいのでコメントいただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
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