ソードアート・オンライン 二人の思い   作:Hiroking

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戦闘メインの話は難しいですね・・・。分かりにくいところが多数あるかもしれません・・。

そんな第8話です! どうぞ!


フロアボス戦

今日はついにフロアボス戦だ。

 

俺達4人・・いや、46人は迷宮区のボスフロアを目指して歩いている。

そう、会議に参加した46人、誰一人として欠けることがなかったのだ。

 

俺は心の中で、攻略会議に水を差したキバオウが来なければいいな~と思っていた。が、現実は甘くなかった。

近くから関西弁の声が聞こえてくる。

 

 

キバオウはどうも仕切りたがり屋のようで、組んでいるパーティのリーダーを買って出たようだ。

メンバ-にあれこれ指示している。だが・・的確な指示とはとても思えないような事ばかり言っているのだ。

パーティ内からもその指示が的確じゃないという意見は出ているのだが・・・「やかましいわ!これでええんや!!」と喚き散らすだけで、耳を貸そうとしない。

 

典型的な自己中だ・・・。こいつと同じパーティじゃなかった事を神様に感謝しよう・・。今まで信仰したことなけどな!

 

 

その点、俺達のパーティリーダー、キリトさんはいつも的確な指示をしてくれる。

今は俺達の相手となる、フロアボスの取り巻きについてのおさらいをしてくれている。

 

「取り巻きの【ルインコボルド・センチネル】は最初に3体いる。俺とリッキーで一体ずつ相手をする。アスナとシリカの二人で残りの一匹を倒してくれ。きっとアスナ、シリカペアの方が早く倒し終わるだろうから、その後は俺とリッキーの手伝いを頼む」

 

「おっけーだよ。キリト君」

「分かりました! キリトさん」

 

「俺一人で最初は取り巻きとタイマンか・・・分かりました! キリトさんのご期待答えてみせます!」

 

「まぁ・・本当はアスナにタイマンをお願いしたかったんだが・・・さすがに女の子だからな・・。それにそんな事お願いして、アスナの機嫌損ねてさらに食事奢らされる事になってもイヤだし・・」

 

「たしかに・・・それはイヤですね・・」

 

「キリト君・・リッキー君・・本人が目の前にいる事忘れてないかなぁ? まるで私がご飯ばかり奢らせる人みたいじゃない!」

 

「あはははは・・・・・・じょ・・冗談ですって・・」

「そ・・そう、これは冗談なんだって・・」

「さ、さすがキリトさん!冗談うまいですよね~」

「リ・・リッキーもノリがいいからつい冗談を言っちゃうんだよな~」

 

「もう・・二人とも調子いいんだから!」

 

「りっくんはいっつもこんな感じですからね~まったく・・。りっくんの影響を受け始めてるキリトさんのこれからが心配です・・」

 

 

取り巻きのおさらいのはずだったが・・、いつの間にか雑談に変わってしまっていた・・。

それにしてもアスナさんは本当に変わったな・・・。すっかり俺達3人と馴染んでいる。

 

 

「冗談はともかく・・今日は少しの油断が死に繋がる。絶対に気を抜かないようにな。誰かのHPが少しでも減ったらすぐにスイッチをしよう。リッキーはアスナかシリカの応援が来るまでは無理をせずに、なるべく防御主体で戦うんだぞ」

 

気の抜けかけた俺達をキリトさんが引き締めてくれる。

 

そうだ。今日はフロアボス戦。βテスター以外は初となるフロアボス。死の可能性が一番高い一日と言ってもいいだろう。油断は絶対にしない!!

絶対に勝って2層に到達してやる。そしていつかこのゲームをクリアしてやる!

 

 

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俺達はすでにボスフロアまでのマッピングは完了している。出発してから2時間ほどでボスフロアの扉前に到着した。

 

「聞いてくれみんな! 俺から言えることはたったひとつだ!! 勝とうぜ!!」

フロアボスの扉前に立ちディアベルさんは俺達46人に声をかける。

 

「いくぞ!!」

ディアベルの掛け声と共にボスフロアの扉が開かれる

 

 

・・・・・・・・・・・・・中は暗くて奥が良く見えない。

静まり返った空間。だが・・確実に何かがいるのが分かる。

次第に暗闇に目が慣れていくと、通常のコボルトの2倍の大きさはあろう、フロアボス【イルファング・ザ・コボルドロード】が玉座に座っているのが見えてきた。

 

 

「グゥルルルルルルルルル!!」

イルファング・ザ・コボルドロードは俺達に気付くと雄たけびを上げながら飛び上がり、俺達の10m程手前に着地する。戦闘開始の合図のように、ボスのHPゲージが4本出現する。

どこにいたのか、取り巻きの【ルインコボルド・センチネル】もすぐさま3体現れた。

 

 

 

「攻撃開始!!」

ディアベルの号令と共にフロアボス達にプレイヤー全員走り込む。

 

 

ついに戦いがはじまる・・。こいつらを倒せば未来が切り開かれる! 絶対に勝つ!!

 

 

「俺は一番先頭のルインコボルド・センチネルを相手する。リッキーは向かって右を、アスナ、シリカは左を頼む!!」

 

「「「了解!」」」

 

 

俺はすぐさまナイフを取り出し、右のルインコボルド・センチネルに投げつけた。

 

ナイフが突き刺さったルインコボルド・センチネルは俺に目を付け襲いかかってくる。俺はみんなの戦いの邪魔にならないよう、離れた位置にルインコボルド・センチネルを呼び寄せ迎え撃つ。

 

「グルルルォォォォォ!!」

雄叫びと共に、斧を大きく振りかぶりながら迫ってくる。

 

さすがに迫力があるな・・・だがそんな大振りは当たらないぞ!

 

 

ルインコボルド・センチネルが振り下ろしてきた斧を俺は横に避け、そのまま背後に回り込む。

 

「でやぁぁぁぁぁぁ!!」

がら空きの背中をアニールクレイモアで斬りつけた。

だが、ルインコボルド・センチネルのHPゲージは1割も減っていない。

ソードスキルじゃないとまともにダメージを与えられないか・・。

 

キリトさんの説明通り、ルインコボルド・センチネルの動きは雑魚コボルトと大して変わらない。普通に戦えばまず負けることはないだろう。ソードスキルを使用すれば時間もそこまでかからずに倒せると思う。

 

でも俺の役目はすぐに倒すことよりも、応援を待つことだ。下手にコボルトの攻撃を被弾したらタイマンで戦っている分、回復のタイミングが難しい。

ここは無理する場面じゃない。要はルインコボルド・センチネルをフロアボスから分離する役をしていればいいのだ。

 

俺はソードスキルを使わず、ルインコボルド・センチネルの攻撃を避け、隙ができたら斬りつける。この作業を繰り返した。

 

10回程繰り返し、ルインコボルド・センチネルのHPゲージも7割程になったところで、応援は来てくれた。

 

「りっくん、お待たせ!」

 

珪子かアスナさん、どっちが来るんだろう? 取り巻きを斬りつけながら考えてはいた事だが、やはりというべきか・・珪子が来てくれた。

でも俺は珪子が来てくれた事が嬉しかった。単純な強さならアスナさんのが数段上だが、俺は長い付き合いのおかげか、珪子とは連携が取りやすい。何より・・・気を遣わなくていいしな!!

 

「待ってました!! よ~し俺達の力見せてやろうぜ!」

 

「うん!」

 

そんな会話をしていたら、ルインコボルド・センチネルが俺に向かって斧を振り下ろしてきた。

さっきまでの俺なら横に避けるだけだったが・・今は違う。

 

俺は斧に向かってアニールクレイモアを振り上げる。狙いはもちろんパリィだ!!

 

『ガギィィィィン!!』

斧と両手剣がぶつかり激しい音がする。

ルインコボルド・センチネルの斧が上方に弾かれた。

 

よ~し! 狙いはばっちりだ! うまくパリィができたぞ! ルインコボルド・センチネルは大きくのけ反っている。

 

「シリカスイッチだ!」

 

「はい!」

 

珪子は俺とスイッチすると、すかさず2連撃短剣ソードスキル【クロスエッジ】を発動する。

珪子のアニールダガーが光り輝き始める。すぐさま珪子は飛び上がると、ルインコボルド・センチネルの首を十字を刻んだ。

これにより、ルインコボルド・センチネルのHPゲージががくっと減る。一気に残り3割となった。

 

やはりソードスキルを弱点に当てると違うな。今まで俺がチクチク削ったダメージが馬鹿らしくなる・・。

 

「よし、珪子! 今と同じ作戦で行こう! 俺がパリィしたら珪子とスイッチする。そしてソードスキルで止めをさしてくれ!」

 

「分かりました!」

 

再び俺が珪子の前に立ち、ルインコボルド・センチネルと対峙する。すぐさまルインコボルド・センチネルが斧を振り下ろしてきた。

さっきと同じ軌道だ。これなら確実にパリィが成功する!

 

『ガギィィィィィィィィィィン!!!!!』

 

さっきよりも一段と激しい交差音がする。

手ごたえもばっちり! 俺は確実にパリィが成功したと思っていたのだが・・・・・。

 

 

なんと!!! ルインコボルド・センチネルの斧が弾け飛んだ!!

斧はクルクルと空中で回転しながら落下すると。奇跡的にもルインコボルド・センチネルの頭に突き刺さった・・・。

ルインコボルド・センチネルはHPゲージを残すことなく、ポリゴンと化し散ってしまった・・・・。

 

ええ~~!? こ・・こんなことありえるのか・・・? 奇跡的すぎるだろ!!

 

「りっくん! すごい!!!」

 

「ま・・まぁ・・俺にかかればこんなもんよ・・!」

ここは狙ってた事にしよう・・・。

 

 

 

俺達が倒し終わると、キリトさん達も丁度倒し終わったのか、俺達のところに駆けつけて来てくれた。

 

「よし、取りあえずは一段落ついたな。フロアボスチームも順調みたいだ。もう少しでボスのHPゲージも4本のうちの1本が無くなりそうだ。俺達は次のルインコボルド・センチネルがいつポップてもいいように準備しておこう」

 

「はい! 次は1匹だけでしたよね? 4人で戦えるから楽になりますね~」

 

「ああ、挟み撃ちにして戦おう」

 

 

そんな会話をしているうちにボスのHPバーの一本がなくなり、フロアにルインコボルド・センチネルが出現するのだが・・・。情報と違い2体出現した。

 

「え? 2体ポップした?」

 

「みたいだな・・。どうやらβとは違うようだ。さっきと同じペアで別れて戦おう」

 

「分かりました! それじゃあ俺とシリカでこっちをやりますね」

俺はすぐさま片方にナイフを投げ、こちらに呼びよせる。

 

 

 

2体湧くというアクシデントは合ったものの、今回は最初からペアで戦える為、特に苦戦もなく順調に倒す事が出来た。

さらにフロアボスのHPゲージが2本、3本と無くなり、その都度二匹ずつルインコボルド・センチネルがポップするのだが、俺達は全て倒す事が出来た。

 

4体目との戦闘時、俺は1体目の時みたいに武器を弾き飛ばす事を狙ったのだが・・空振りしたあげくコボルトに斧で斬りつけられたのは内緒だ・・。倒し終わった後に珪子に笑われたのが恥ずかしい・・・。

 

 

 

全ての取り巻きを倒し終わり、ボスのHPを見ると赤ゲージになる寸前だった。

 

ここから武器が変わるはずだったな。取り巻きももう出現しない為、俺達もフロアボスと戦わなくてはならない。そしてフロアボスパーティに俺達が合流する寸前で、ボスのHPゲージは赤になった。

 

 

「グルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥォォォォォォォォォン!!!!」

ボスの激しい雄叫びが聞こえる。武器が変わるのだろうか?

 

「よし!残りはあと少しだ! みんな下がってくれ! 俺が出る!!」

ディアベルさんが号令をだす。

プレイヤーの皆はその言葉を聞き、攻撃を止め後ろに下がった。逆にディアベルさんは単身でボスに向かって走り出している。

 

 

「こういう時はみんなで責めるのがセオリーなんだけどな」

キリトさんの言葉に俺も頷く。一人で攻める意味があるのだろうか・・?

 

そんな事を考えているうちにボスが斧とバックラーを投げ捨てたのだが・・・俺はそこに違和感を覚えた。

あれ? たしか曲刀を使うんだよな?曲刀は片手で使えるはず、なんでバックラーまで捨てるんだ・・?

 

おかしい・・。

取り巻きは2体ポップした。βと正式では変更があるのが当然。もしかしたらボスも・・・・?

 

 

おれはディアベルさんを追うように走り出した。

イヤな予感がする。リトルペネントの破裂音を聞いた時と同じ感じだ・・。

 

 

イルファング・ザ・コボルドロードは背中から大きな武器を取り出している。

あれは・・・? どう見ても曲刀じゃない・・。

 

「ディアベルさん!! 止まって!!! 危ない!!!!!」

俺は大声で叫ぶが・・ディアベルさんは止まらない。

 

そのままボスに突っ込むと同時にイルファング・ザ・コボルドロードの武器【野太刀】が輝きだす。

 

まずい!! ソードスキルだ。あんな武器のソードスキルなんて見たことがない。

・・・・という事は避ける事や防ぐことも難しい筈だ・・。

 

「ディアベルさ~~~ん!!!!!」

 

おれの叫びもむなしく、ボスのソードスキルが発動してしまう。

野太刀を下から上にボスが振り上げると、ディアベルさんは空中に打ち上げられてしまった…。

さらにボスもそのままジャンプし、空中にいるディアベルさんを今度は地上に叩き落とすかのように野太刀を振り下ろす。ディアベルさんを地上に撃ち落とされた…。

さらに追撃とばかりに地上で横たわっているディアベルさんに、ボスは走りながら野太刀を光輝かせ、さらにソードスキルを発動しようとしている。

 

まずい・・まずいまずい!! ディアベルさんのHPは既に赤ゲージ、この追撃のソードスキルを受ければ間違いなく・・・・死ぬ・・・。

 

「ダメだ~~~!!!!」

俺は全速力でディアベルさんの元へ向かう。

なんとかボスより早くディアベルさんの元に行かなくては!!

 

「リッキーーーー!! ボスのソードスキルにお前は【アバランシュ】を発動するんだ!!」

キリトさんの声が聞こえる。あの人のいう事なら間違いない!!

 

おれはダッシュの勢いそのままに、アバランシュを発動し、さらに加速した。

よし、このスピードならボスよりも早くディアベルさんの元に行ける!

 

俺はボスを斬りつけるつもりでアバランシュを発動した。

ボスもソードスキルを発動するのだが・・この野太刀の軌道は俺のアバランシュの逆の軌道・・?

ボスの野太刀と俺のアニールクレイモアがぶつかり合う。

 

 

『ガギィィィィィィィィィィィィィン!!!!』

 

 

俺のソードスキルの勢いが上回ったのか、ボスの野太刀は跳ね上げられ、パリィをしたのと同じ様な状態になった。

 

これは・・・? キリトさんはボスのソードスキルの軌道が分かっていた? だから俺にアバランシュを使うように言ったのか・・? キリトさんにはこの結果になる事が分かっていたみたいだな・・。

 

 

俺はディアベルさんの無事を確認する。

ディアベルさんのHPは赤ゲージ、それも残り1割もない・・が、無事生きている!

 

「ディアベルさん! すぐに後ろに下がって回復して下さい!! ここは俺が引き受けます!」

 

「ありがとう。本当に助かったよリッキー君」

 

 

ディアベルさんが後ろに下がったのを確認し、俺はボスがこれ以上ディアベルさんの方へ行かせないように立ち塞ぐ。

 

「グルォォォォォォ!!」

ボスは獲物を仕留め切れなかった怒りを俺にぶつける様に野太刀を振り回してくる。

 

「くっ・・・」

防戦一方だ・・・両手剣をガードに使いなんとか野太刀の直撃を避けているが・・みるみるHPが削られていく・・。

 

ついに防ぎきれなくなり、俺の両手剣がボスの野太刀に跳ね上げられてしまう・・・。

完全な無防備をさらしてしまった・・。さらにボスは俺に向かって野太刀を振り下ろそうとしている・・・。

これはやばい・・・直撃する・・・。

俺は被弾を覚悟した・・。

 

 

だが俺の目の前に映るのはボスの野太刀ではなく・・見慣れた3人だった。

 

キリトさんが俺に振り下ろしたボスの野太刀をパリィする。

隙をさらしたボスに珪子が短剣ソードスキル【クロスエッジ】で首に二回斬りつけ十字を刻む。

ひるんだボスにアスナさんが走り込み、細剣ソードスキル【リニアー】でボスを弾き飛ばした。

 

流れるような連携だ・・。

 

「リッキー、よくやってくれた。しばらくは下がってポーションを飲んでいてくれ」

「一人で突っ込みすぎだよ、リッキー君」

「りっくん、たまには私にも見せ場を下さいね!」

 

「みんな・・・ありがとう!! それとシリカ、言うからにはカッコイイところ見せてくれよな!!」

 

 

俺は後ろに下がり、ポーションをオブジェクト化しすぐさま飲む。

徐々にHPが回復するのだが・・この時間がもどかしい・・。

俺は3人を見ている事しかできない。でも、あの3人なら安心して任せられる。

 

 

ボスは珪子をターゲットに決めたらしく、野太刀を珪子に向かって振り回す。

俺には防御するしか出来なかった攻撃を珪子はすべて躱している。さらにボスが大振りになったところを狙い、弱点の首に短剣で斬りつける。

すごい…いつの間にあんな動き出来るようになったんだ…?

 

弱点を斬りつけられたことにより、ボスがひるむ。

そこを見逃さなかったアスナさんが細剣による高速連打の突きでボスをのけ反らす。

 

そしてキリトさんが渾身の一撃とも言える2連撃片手剣ソードスキル【バーチカル・アーク】を発動する。

V字の軌道を刻むこのソードスキルが≪ビクトリー≫を示すかのようにボスのHPゲージを0にした。

フロアボス【イルファング・ザ・コボルドロード】は光と共に、大量のポリゴンになり散った。

 

 

-----------------------------------Congratulations-----------------------------------------

 

 

目の前にはその文字が映っている。部屋中のプレイヤーは大喜びだ。

 

俺も3人の元に駆けつけ、4人でハイタッチする。

珪子とハイタッチする時だけわざと手をさらに高い位置にし、珪子にジャンプさせてハイタッチをさせた。

そんな悪戯をしつつ、俺は珪子に話しかける。

 

「かっこ良かったぜ! 珪子」グッ

 

「えへへ~。見直してくれましたか?」

 

「おう! アスナさんもキリトさんも最高でしたよ!」

 

「最後以外は今日のMVPはリッキーだけどな」

 

「だね。みんな動けなかった時リッキー君だけ一人真っ先に動いてディアベルさん助けるんだもん。さらに見直したよ」ニコッ  oh‥Venus‥Smile‥‥

 

 

そんな会話を4人でしていたのだが・・

 

「なんでや!!!!」

突然、部屋中に響く関西弁が聞こえてきた。

 

「あやうくディアベルはんが死ぬとこやった!! キリトはん言うたな。アンタはボスが使うソードスキル分かっておったよな? 最初からあの情報伝えておったらこんなに苦戦しなかったはずや!! あやうくアンタのせいでディアベルはんが死ぬとこやったんや!!」

 

でた・・・イチャモン大先生・・・。こいつがいると周りのいい雰囲気を全てぶち壊す。

で、次は何? キリトさんがとったラストアタックボーナス品でも差し出せとでも言うのか?

 

「こんな嘘つきがおるんじゃこの先の攻略も信用できへんし、協力もできん!」

あの・・信用も協力もしなくていいんで・・もう来ないでくれませんか・・?

 

 

そんな事を考えていると…

ディアベルさんはキバオウさんの元に歩いていく。俯きながらもキバオウに向かって話しだした。

「キバオウさん、β時は本当にボスの使用武器は曲刀だったんです。黙ってて悪かったんですが、実は俺もβテスターなんです」

「さらに正直に言うと・・俺はラストアタックボーナス欲しさに皆を下がらせた。これからも指揮する立場でいる為に、一流のアイテムが欲しかったんです。その結果があのザマでした。リッキー君が助けに来てくれて・・さらにキリト君がボスのソードスキルの助言をしていなければ俺は死んでいました」

「キリト君が責められる事ではないんです。責めるなら俺を責めて下さい!!」

 

ディアベルさん・・

 

「やっぱβテスター共は自分の事しか考え取らん事が分かったわ。こんな奴らはチーターみたいなもんや!自分らだけ楽して強くなればいいと思っとる。ワイは今後βテスターがおる攻略には参加せん!」

 

こいつ・・・グズだな・・・正直に話したディアベルさんを見てもまだこんなこと言うのか・・・。

 

「ワイに同調するもんがおったらついて来い! β共、いや、こんなチーター紛いの奴らビーターやな。こんなビーター共抜いてパーティ組もうやないか!」

 

 

が・・・

キバオウの声に広場のプレイヤーは耳を貸す者はいなかった。

まぁ当然か。こいつは人をけなす事しかしていない。PTリーダーになっても自分の思い通りにしか行動しなかった。

こんな奴に付いて行ったらロクなことにならないのは自明の理だからな。

 

広場の全プレイヤーはキバオウを置いて2層へ続く階段を歩いていく。

 

「なんでや・・・。なんでや・・・」

キバオウの言葉がむなしく広場に響いていた。




やっと第1層突破です。戦闘メインの話で描写が非常に難しかったです。


また、キリトとアスナがパーティに残ってもらう為、ディアベルには生存してもらいました。ビーターという言葉は定着せず、キリトを嫌うプレイヤーのみが使う言葉になります


今回も多数の指摘がきっとあると思います。それでも読んでいただけている事に感謝しています!


次回はオリ話にしようと思ってますが、うまく書けるかわかりません。とりあえず来週末までには投稿したいと思っております。
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