周囲が突然、目映く照らされ───透き通った氷の壁が瞬く間に出来上がります。
それは氷であるのに温かくて、力強く、わたしたちを護るように囲みます。
そして、恐る恐る振り向くとそこには───
白のハーフスリーブに、胸と腰には黒い大きなリボン。
ネイビーカラーのアームガード、そしてチェックのスカート。
見たことのないような奇麗な衣装を身につけた、友華ちゃんが立っていました。
それはまたに、さっきほむらちゃんが着ていたような、不思議な服なのでした。
驚いて、そして怖さでまだ震えているさやかちゃんが、力を振り絞って口を開きます。
「と、友華・・・・・・それ・・・・・・」
「これ? ああ。詳しくは後だ。とにかく───」
そこまで言って、友華ちゃんは振り向き、そして優しく微笑みます。
「じっとしてて。私が、守るから」
その瞬間───心臓がとくん、と高鳴り、一瞬で足の震えが止まります。
さやかちゃんの震えもぴたっと止みました。
それは、怖いとかそういうものではなくて、安心からきたものでした。
友華ちゃんの言葉にはいつも以上に信じられるものが。
いつも以上の温かさがありました。
もう何もかも大丈夫だって思える───そんな響きでした。
友華ちゃんが軽くステップを踏み、地面に弧を描きます。
するとそこから、光が吹き上がり───その光は集まり、鮮やかな氷のナイフを作り出します。
友華ちゃんは、それを素早く手に取りあの薄気味悪い何かの中へ飛び込みます。
一つ、また一つとけたけたという嗤い声を友華ちゃんが切り裂いていきます。
ナイフに切られたものは氷の結晶となって、やがて粉々に砕け散っていきました。
「・・・・・・が・・・・・・がんばって・・・・・・!」
思わず、いつかのように手を組んで応援してしまいます。
でも、倒しても倒しても嗤い声は増えるばかりで。
流石の友華ちゃんも少し疲れが出てきて、動きが重くなります。
「はぁ、はぁ・・・・・・。くっそ・・・・・・」
それでも果敢に攻め立てるけど、一人では厳しいと悟ったのか、友華ちゃんがいったん退きます。
そして誰かを、大声で呼びます。
「───杏子! 見てるなら手伝え!」
杏子・・・・・・?
どこかで聞いた名前の人、その人は───
「ったく、しょうがねぇな」
友華ちゃんやほむらちゃんが着ていたような不思議な服、赤いノースリーブを身に纏った、夢で、そして今朝のホームルームで出会った───
もう一人の編入生、佐倉杏子ちゃんなのでした───
短いですがご勘弁を。
明日からまた頑張ります。
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(e-△-)