生まれ変わったらめんどくさい種族になっていた   作:ラーカー

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久々の投稿


仕事

 君がお姫様?

 

 誰だって?

 

 君の部下から依頼を受けた存在だよ。俺が押し売りしたともいうけどね。

 

 へえ。子喰いって後付け――呪いだっけ?は女しかない理由はそれか。

 

 単為生殖って子供なのかね?分裂――もう一人の自分じゃないのか?

 

 呪いが発動している時点で子供認定かな。

 

 何しに来たって?簡単に言えば見るに堪えないんだとよ。

 

 おいおい物騒だな。俺じゃお前に勝てるわけないだろ。こちとらただの人間だぜ?

 

 じゃあ何かって?こうするんだよ

 

 おー、効いてる効いてる。

 

 すげえ咆哮だ、伝説の化け物にされたのもわからなくはないな。

 

 子を守ろうとする本能と呪いの衝動の鬩ぎ合いか、これ厳しいかねえ?しかし恩売るチャンスでもあるしなぁ。

 

 お。成功したか。動けないとは想定内だ。失敗した時の想定の方が多いけど

 

 何したかって?出産準備だ。

 

 産んだ瞬間に攫って逃げる。シンプルだろ?

 

 子育てはあんたの部下がするってよ。

 

 え?ちょっと待てなんで身体が大きく?

 

 あ、これやばい。

 

 

 

 

 

sideゲント

 

「まったく、こんな泥人形でワイがどうにかなると思ったか?」

 

 俺のクビをへし折れない程度の圧力で踏まれている。

 流石に七大魔王は伊達じゃないか。行けるかと思ったがなめすぎていたというか相手が強すぎたというか俺が弱かったというべきか。

 

「隙だらけだったから行けるかと思ったんだけどな」

 

 窓の外を眺めながら話すこいつは気づいているようだ。

 

「まったくクソガキは何年たっても変わらんな」

「そういうあんたは変わったな。前に会った時より鈍になったな」

「お前は喋るなや」

 

 踏み潰されて砕けて潰れた。

 

「こんなので襲い掛かるってことは実力試しか?」

「いや普通に行けるかと思っての襲撃だけど?」

 

 そう言いながら窓から部屋の中に入る。

 

「百十年ぶりだな蛟魔王。覇気がなさ過ぎて殺し時かと思ったぞ?」

「百六十年ぶり……な。ゲントも相変わらずけったいな技使うな。なんやねんこれ?」

 

 踏み潰した泥を見ながら蛟魔王は聞いてくる。

 

「見てわかるだろ」

「ゴーレムか?それにしてはお前に似すぎてたし前に倒したドッペルの類か?」

「スワンプマンだよ」

 

 ある男がハイキングに出かける。道中、この男は不運にも沼のそばで、突然 雷に打たれて死んでしまう。その時、もうひとつ別の雷が、すぐそばの沼へと落ちた。なんという偶然か、この落雷は沼の汚泥と化学反応を引き起こし、死んだ男と全く同一、同質形状の生成物を生み出してしまう。

この落雷によって生まれた新しい存在のことを、スワンプマン(沼男)と言う。スワンプマンは原子レベルで、死ぬ直前の男と全く同一の構造を呈しており、見かけも全く同一である。もちろん脳の状態(落雷によって死んだ男の生前の脳の状態)も完全なるコピーであることから、記憶も知識も全く同一であるように見える。沼を後にしたスワンプマンは、死ぬ直前の男の姿でスタスタと街に帰っていく。そして死んだ男がかつて住んでいた部屋のドアを開け、死んだ男の家族に電話をし、死んだ男が読んでいた本の続きを読みふけりながら、眠りにつく。そして翌朝、死んだ男が通っていた職場へと出勤していく。

 

「実際にはいくらかの裏技使ってるがな」

「自分と同じ人物を作ったところでゲント自身ならワイに挑むのはおかしくないか?」

「自分が何人もいるなら一人ぐらい死んでもいいだろ」

「ふーん。で、お前は巨人族を相手にしないのか?」

「生憎、差別はしないんで」

 

 大騒ぎしている外の喧騒を一瞥して、適当に言いながら椅子があったのでそこに座る。

 

「ところでよ。使わねえならその主権を俺にくれない?」

「何のことや?主権なんて持ってないで?」

「その義眼が月の主権だってのはわかってんだよアホ」

「それ言ったらお前の持ってるそれも主権やろ?」

「……ばれてんのかよ。誰にも知られてないはずなんだがな」

 

 対クソ野郎用の秘密兵器だっていうのに何でばれているのだろうか?

 どっちにしろ新しい戦略も考えとかないといけないだろう。

 

「月の主権を持ってたら何んとなーくわかるからな」

「そうか?経験の差かねえ?」

 

 言いながら勝手に茶を入れる。こっちの茶葉はそこそこだが水がいいな。うまい。これはうまくやれば大儲けに繋がるな。ちょうどバカ共が攻めてきてるし、いい口実になる。

 

「そういや知ってるか?」

「なんや?」

「牛魔王を階層支配者(フロアマスター)にしようという動き」

「大兄を!?いったいどこが!?」

 

 どうやら初耳だったらしい。

 当事者としてはあり得ないと思うかもしれない。なんせ天部に喧嘩売って魔王の烙印を受けたぐらいだ。だけど当事者以外が見ていると特におかしくもないと思うがね。

 

「白夜王とクソ野郎、ついでに斉天大聖が後押ししてるぞ」

「姉さんが!?……いや、しかし!?」

「そこだけ?ま、伝えるだけ伝えたし勝てそうにないし去らせて貰うわ。じゃあな『枯木の流木』さんよ」

 

 何か騒いでたがさっさと去る。

 この後の行事に巻き込まれたくないし。やらないといけないこともあるしな。




正直、3、4巻の内容やらなくてよかったと思う。
関わる理由が薄すぎる。

次の話投稿したらウロボロス編やろうと思います。
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