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咲夜「嘘をつくのかしら・・・・」
大人っぽく綺麗なその風貌からは予想も出来ない恐ろしいオーラと顔と発言。それに加え、手の指の間に挟めている小柄なナイフが恐ろしさをもっとかき立てた。男性は今まで見た女性の中で一番恐ろしいなと思っていた。
美鈴「ひぃぃ!すみませんでした!これからはちゃんと・・・」
咲夜「その言葉はもう聞き飽きたの、お仕置きするわ、覚悟なさい」
というと、何と、美鈴の所には体スレスレでナイフが壁に刺さっていて、人の気配がすると思うと自分の後ろに立っていた。いつの間に!?
『・・・私に何の用がある・・・』
と低い声で聞くと
咲夜「いいえ、用は無いわ、でもね、盗聴するなんて人のすることじゃないわよ。」
と言ったかと思うともう既に目の前には居らず、美鈴に
咲夜「・・・これに懲りたならちゃんと仕事しなさいよ?・・・でないとこれよりも恐ろしい事するから」
と腰の抜けた美鈴に吐き捨てるように言って館に入った所だった。
・・・何が起こったんだ? まぁいい、森を伝って遠くに行こう。そして彼は忍び足で森を伝って行った。
・・・随分遠くまで来たような気がするな・・・ まあいい。 彼は森を抜け、辺りを見回した後、真っ直ぐと走って雨宿りさせてもらうべく 館に向かった。
走っていくと、美鈴はそこに立っていた。
『すみません』
と呼び止めると。
美鈴「誰!?」
と警戒心剥き出しで言った。だが私はそういうのは怯まないので
『ロイ・マスタングです。今雨が降ってるので雨宿りさせて貰おうかと思いまして、ですので私を雨宿りさせてはくれないでしょうか?』
と交渉した。けれど答えは怒り気味に
美鈴「傘貸すから帰れ!」
と怒鳴られた。お前も随分強いじゃ無いか。私は冷静に
ロイ「帰る道が分からないのです。晴れたら探すべく出て行きますので。」
というと、気まずそうに、そして無愛想に
美鈴「あ、そうですか、でも気をつけて下さいね、中に魔物が居ますから。」
と言った。きっと咲夜の事だろうと思いありがたく入らせて貰った。中は不気味なほどに暗くて逃げようかと思ったけれどもう風も強くなってきていて、逃げようにも逃げられなかった。
『失礼します。』と律儀に一言言い、深々と頭を下げ、入った。
・・・これが彼の運命を左右するとは知らずに。
美鈴はロイを中に入れると門をそっと閉めた。中は驚くほど静かで人一人いない空間じゃ無いかと思ったが、一人は居たな。さっき入った・・・咲夜と言う名の恐い女性が。