現実をみる(凍結)   作:影色の烏

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日常の不味さ

「ふうん……?学園都市の犬がここまで来るとは……君たち、只者じゃないね?」

 

「……ここへ何しに来た?」

 

「そうだね……この娘の回収、と言ったところかな」

 

この娘、と言われたので、最初どこに居るか分からなかったが、よく見ると神父の足元に一人の少女が居た。

何だ、回収作業か、ならさっさと回収して、どこの宗派か、言って名前と、住所を言って、と言うところだが……。

流石にな……今はそんなことは言えない。

 

そんなことは言ってはいけない。

 

「……そうか、だがな……ここで学園都市起きた以上、見逃す訳にはいかないな」

 

「そうかい、それは……立派な忠誠心だ!」

 

そういって神父は俺に向かって火の玉を投げてくる。

無詠唱魔法の様なのでそれ程の威力はないだろうが、普通に痛いだろうな。

 

「回避行動!」

 

「了解!回避行動後反撃体制に移ります!」

 

「させると思うなよ!」

 

「反撃中止!回避に集中せよ!」

 

「了解!」

 

こちらからは攻撃をさせないつもりなのか、先程からは炎弾ばかり放ってくる。

正直面倒くさい。

とりあえずここは回避に専念するべきだろう。

 

「ちっ、ちょこまかと……灰は灰にAsh to Ash、塵は塵にDust to Dust、吸血殺しの紅十字!」

 

詠唱魔術!ここで大技を放ってきたか…!

避けれるか……?俺だけならまだしも、この狭い廊下のなかでは二人も避けれないだろう。

………奥の手を使わざるを得ないのか……?

また……人を傷つけるのか……?

ああ……許せ……サキ……。

 

「私が求めるものは盾なりI thing is the shield that seek。|灼熱に耐えるためあなたの力をお貸しください。《Please lend your strength to withstand the scorching》主よMy father」

 

そういった瞬間目の前に光の盾が現れた。

全く……早口で言うのは疲れるな。

 

「な……今のは魔術……?馬鹿な……能力者が使えるはずがない……しかもあんな大魔術を……なぜだ!!貴様は何者だ!」

 

「俺の名前は…ん?」

 

すると突然水が降ってきた。

 

「上条……か。こんな水で消せないのに…」

 

「いえボス。彼はやりましたよ。ルーンを剥がすためにスプリンクラーを起動させたんです」

 

なるほど、上条に、してはよくやったな。後で褒めてやる。

 

「だそうだ。それでアンタはどうする……?」

 

「くそっ……!ここはとりあえずこの娘の保護・・が先だ!」

 

……保護…だと……?

 

「おいちょっと待て…」

 

「そこまでです」

 

俺達と神父の間をいきなり人が遮る。

 

「……誰だ?」

 

「……魔術師とでも名乗っておきましょうか」

 

「いやんなことは分かってるから。だーかーらー、名・前」

 

あ…つい癖が……。

 

「……神裂火織です。それでは」

 

「行かせるかよ」

 

俺が手を上げると、後ろで桂が銃を構えていた。

 

「ふん……そんなもの効きやしないのに…」

 

「俺の存在を忘れたか?」

 

「………チッ…行くぞ神裂…」

 

「ちょっ、ちょっと待ってください!どういうことですか!?」

 

「今は話してる暇なんてないよ…」

 

「あと学園都市は全区域禁煙なんで」

 

そうそう。言うの忘れてた。

 

「………フン」

 

 

 

 

「どうしますボス……追跡しますか…?」

 

「いや…とりあえず…この娘の事が先じゃないか?」

 

「それもそうですね。コチラで保護しますか?」

 

「いや…上条に渡しておこう。あの能力ならおあつらえ向きだろ…」

 

俺らじゃ巻き込んでしまうかもしれないしな…。

 

「さて、上条にメールして、と…」

 

内容は『お前の部屋の前に女の子が倒れてます』でいいか。

……goodの絵文字も入れておこう。

 

「送信、と……帰るか…」

 

「そうですね、ボス」

 

そういって自分の部屋へと戻る俺達。

 

全く……今日一日疲れた……。

誰か俺を労ってくれー。

 

って

 

「晩飯どうするんだ……?」

 

「安心してください」

 

おっ?これはまさか……同居からの手作り料理をいただけるとか言う二度美味しいイベントでは……

 

「レーションがありますから。アメリカ産の」

 

「なんでレーション!?しかもアメリカ産の!!」

 

あれ確か不味いって聞いたぞ!?

 

「えぇ……そんな……酷いです……」

 

………。

 

「って、いやいや、俺全然悪くねえよ?寧ろさり気に不味いもの勧めてるお前の方が悪いからな?」

 

「………あ、そうか」

 

「『あ、そうか』じゃねえよ!晩飯どうすんの?!」

 

「買ってきます」

 

「是非そうしてくれ!!」

 

……これで大丈夫かな?

そう安堵してしまった夜。事件しか起きなかった。

 

 

 

 

「……で、これ何?」

 

「ナニって……クサヤと納豆?」

 

「部屋の外へ出せぇ!!臭くなるから!!」

 

「え……一万も叩いて買ったこれを捨てろと……?貴方は鬼か……」

 

「お前の方がよっぽと鬼畜だよ!!何!?何でそんな臭いもの買ってきてるの?しかも一万円!!他のものは!?ないのか!?」

 

「ありませんね」

 

「無えのかよぉぉぉ!!」

 

「じゃあ私が食べます。好物なので」

 

「お前それ好物だったのかよ」

 

何と!以外!それは好物!

………俺、晩飯どうしようか…。

 

「納豆食べます?」

 

「……うん」

 

一つ屋根の下で、女性と納豆を食べ合う……悲しっ!凄い悲しっ!

 

「あ、そうそう。ベッドはお前が使えよ」

 

「勿論です」

 

「随分上からだな……」

 

「だって私、可憐で儚い乙女だから……」

 

「乙女が麻酔銃持ってんじゃねえよ!」

 

「ああ、そうだったそうだった。桂、忘れてたんだゾ☆」

 

「それは別の人だ」

 

「確か第五位でしたか?」

 

「そうそう」

 

って、そんな凄い個人の都合なことまで割れてんのか……。

可哀想に……第五位さん…。

 

『ぶぁっくしゅん!!』

 

『じょ、女王!?風邪ですか!?大丈夫なんですか!?皆さん!女王が!女王が!!』

 

『あーもう!五月蝿いわねぇ!……ふぅ、つい洗脳しちゃったんだゾ☆全く…どこかの誰かが噂力でも持って私にくしゃみをさせたのかしらぁ…?』

 

……何だ、今の。

 

「さて、私は寝ます。明日の仕事に支障が出るので」

 

「そうか……って、普通に仕事あるのか」

 

「勿論ですよ。プロですから」

 

絶対関係だろ……。

 

「ま、俺も学校だし、寝るかな」

 

暫くはキチンと登校せねば。

 

「では、ボス」

 

「ああ」

 

「さよなら」

「おやすみ」

 

「……ってええええええ!?もしかして永遠!?永遠にか!?永遠におやすみの方か!?」

 

「ZZZZZZZZZZZZZZ」

 

な、なんて言う奴!爆睡なんてモンじゃあねえぞ?

……待て、五月蝿い。普通に五月蝿い。

 

 

 

次の日、遅刻しかけたそうな。




皆さんどうも。影色の烏です。
この度、とある二次創作である、現実をみるを更新させて貰います。
理由ですが、設定の壮大さに自分の文章力が追いつきませんでした。
何だか変なことを言っていますが、簡単に言えばそういう事です。誰かが代わりに書くということならば続けれるのだとは思いますが、流石に無理があると思います。ですので、この度『現実をみる』は更新停止とさせていただきます。

今後、台本形式にですが、ある一本の小説を投稿させていただこうと思います。そちらはこの『現実をみる』とは関係ない作品です。
よければそちらを見てもらえばありがたいです。
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