赤司征十郎憑依伝(笑)   作:oceano

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みゃーじさん!!
途中から雰囲気が変わります


宮地さんと3日目。

こんにちは、工藤信也でーす。

かっこ可愛い天使で(GOD)な征ちゃんと話してから、夢だけでなく現実にいても征ちゃんと話せるようになったお←

すいませんキモかったっすわ。自重して本来のキャラに戻ります。

 

今日は『宮地』さんに会うそうだ。

僕の体は少し弱い。

だからあの日から、こっちに来たと自覚した日から、今まで―1年―宮地さんとは会えなかった。

やっと、医者から許可が下りたのだ。

 

___ちょっと緊張してきたよ。

 

『大丈夫だよ、ただ会うだけなんだろう?』

 

ふふ、という声が聞こえてきて、強張った体から力が抜ける。

征ちゃんは癒しだなぁ・・・

なんて、考えて。

 

また、考える。

いつも、感じること。

考えること。

「それじゃあ征十郎、行きましょう?」

微笑みかける女性はまた、いつものように美しかった。

赤ん坊の僕には、意思疎通の手段などそれこそ『泣く』ことしかない。

『前』の僕なら伝えられたこと。

心の中で生まれた、ちくりという痛み。

 

____僕は貴女の息子ではない

 

_____本当なら、貴女に微笑まれるのは、僕ではない

 

彼女を、騙している。

 

彼の目の前で、彼女に愛されている。

 

 

・・・心苦しかった。

彼になんて言ったらいいかなんて、全然わからないんだ。

 

それで結局弱虫な僕は。

何も言わない彼のやさしさに甘えるのだ。

・・・・・きっと悲しいであろう彼に気付かないふりをして。

 

 

____征ちゃん、ごめんね

 

『信也、何か言ったか?』

 

____いや、なんでもないよ

 

なんだか嘘が、うまくなったな

あまり嬉しくない自分の成長を、実感した。

 

 

 

 

 

 

「宮地!!久しいな!」

「おお!赤司、久しぶり」

挨拶を交わす父親を横目で見つつ、目の前にいる美少年を眺める。

 

目に映る美しいハニーブラウンは、室内に入ってきた柔らかな光を浴びて輝いていて、それと同色の僕に向けられた瞳はこの年頃の子供にしてはあり得ない冷静な色を浮かべていた。

 

「おれ、みやじきよし。」

彼はそう名乗り、2歳だと付け足した。

・・・本当に2歳?

年齢詐欺ではなかろうか。

少ししか話していないのに、雰囲気はまるで大人のようだと感じた。

考え過ぎかな?・・・僕と同じ、だなんて。

 

僕はまだしゃべることができないので、母が僕の代わりに名を告げた。

「よろしく、せいじゅーろー」

まだ舌足らずながらに、彼は僕の名を呼んで。

僕の好きな彼に似た、笑顔を見せてみせた。

 

 

 

 

 

 

 

私は、しがない高校生だった。

普通に友達もいて、漫画か何かのように親があーだこーだということもなく。

普通の、ちょっと変わってるくらいの、女の子だった。

 

死んじゃったけど。

 

気が付いたら、『宮地清志』に成っていた。

ビックリした。驚いた。取り乱して、泣くに泣いた。

 

黒バスを語り合った彼女とはもう会えない。

なんだかんだ優しかった家族に会えない。

あの素直じゃない弟に会えない。

 

____私の『家』に、もう2度と帰れない。

 

泣いて、泣いて、泣いて。

ようやく落ち着いて。

私は開き直った。

 

____もう帰れないのなら、諦めるしかない

 

私の・・・いや『俺』の新しい両親は幸いにもいいひとたちだった。

あの宮地さんのように口は悪いけど子供重いな父親。

のほほんとしていて、けれど志は通っている母親。

とても努力家で、尊敬できる人たち。

二人とも顔が整っているのにその自覚がなくて、父さんはくだらないことで大人げなく俺と張り合ったり、母さんは料理がうまいのになぜか時々ダークマターになったりして。

 

そんな日々の中で、父さんたちがふと口に出した。

『赤司』と。

思った。

あの、赤司征十郎だと。

前々から言っていたが、なんでも体が弱いらしく、友人である父さんたちもその子にはあったことがないのだとか。

 

その子が今日、俺の家に来る。

昨日は興奮して、なかなか寝付けなくて母さんにおこられた。

朝ごはんを食べて、支度をして、時計の針が10を指した頃。

 

件の『赤司』が登場した。

 

俺が自己紹介したとき、彼はしゃべれない赤ん坊らしからぬ反応をした。

じっと、考え込むような。

中学でかわる赤い目は、聡明そうな光をひそめていた。

「征十郎、っていうの。仲良くしてくれる?」

彼の母は、そう言い穏やかに微笑んだ。

それに応えたくて、彼の名前を呼んだ。

 

これが俺とアイツの

出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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