赤司征十郎憑依伝(笑)   作:oceano

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日記形式


5日目。

 

4月20日

天気、晴れ

 

今日から日記をつけていきたいと思う。

特にすることもないし、自分の成長過程を後々知ることができるであろうという意思の表れからだ。

という訳で、まずは今日あったことでも書こうと思う。

今日は、いつものように清と遊んだ。

子供の読む童話としてはポピュラーな、『桃太郎』がテーマだった。

あの話を読むと、きびだんごとかいう美味なのかどうかも分からないものでよく鬼退治なんかに協力したものだといつも思う。

たしか桃太郎が書かれたとされたのは室町時代だった。

時代ごとの意識の違いって怖い。

平安時代ではしもぶくれに細い目、おちょぼ口にサラサラの長い髪が美人の条件だったそうだが・・・今見ても美人だといえるものなのだろうか。

ぶっちゃけ見る人によって違うのだ、僕が紫式部とかを見ても美人だなんて思わないかもしれないな。

・・・日記が意見文になっている。

僕らしいと言えば僕らしいといえるかもしれないが・・・。

他に特筆して書くことといえば、征ちゃんの好みを知ったことだろうか。

彼は湯豆腐が好きなのだそうだ。

僕は好きでも嫌いでもないので、同じ体を共有しているよしみで時々口にしようと思った。

2歳児なのにさすが赤司征十郎の体、字が歪まない。

長い間書いていると流石に疲れるので、今日はこのくらいにしておこうと思う。

信也

 

信也が日記をつけるというので、俺も少し感想のようなものを書くことにする。

いくら信也と俺が同じ体にいるからといって、感情までは共有しているわけではないので、こういった機会があるのは好ましい。

宮地清志、たしか秀徳高校のレギュラーだった人と信也は仲がいい。

それにしても、この二人の桃太郎談義には心底感心したというか呆れたというか。

なぜ小学校にも満たぬ子供がこんな話をしているんだろうと何度も思った。

信也は中身は大学生だが、それでもあの知識量には目を見張るものがあった。

彼曰く、幼少期は悪ガキというものだったらしく、大人を言い負かせることが趣味だったそうだ。

今も昔も、あまり変わらない気がしたのは俺だけなのだろうか?

あまり触れない方がいいことなのだろう。信也があんまりだと言っていた。

信也はあまり好き嫌いをしないそうで、しいて言うなら甘いものが好みだそうだ。

湯豆腐に関しては、是非ともそうして欲しい。

あれは大変に美味である。この機会に信也も湯豆腐を好きになってくれたらいいなと思う。

座右の銘の聞いてみた。

ちなみに俺は迅速果断をモットーとしている。

信也はなんだか怖い顔をしながら横行闊歩かな、と言っていたが、俺の記憶が正しければそれは思うままに人に遠慮することなく気ままにふるまうことのたとえだったはず。彼の人生にいったい何があったのかと問いたい。そして中学時代の友人たちを思い出してしまった俺を許してほしい。決して悪い意味ではない。悪い意味ではないんだ。

そろそろ眠らなくては明日に響くだろう。

なかなかに楽しかったので続けていきたい。

征十郎

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