赤司征十郎と呼ばれるのにも慣れてきた今日この頃。
今日は、入園式だ。
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「はい、みんな仲良く遊びましょうね~」
先生が話し終わると同時に外のグラウンドへと駆け出していく園児たち。
取り残された数名と、中で遊ぶらしい女子のグループだけがニコニコと此方を眺める年配の先生に見守られている。
外ではまだ若い先生が、男子に振り回されていた。
こういう時、友達がいないと困る。
いや、別にいないわけではない。
ただ彼らは先ほど言った真っ先に外へと向かう子たちだというだけだ。
僕は精神年齢のせいか子供と遊ぶのに少々疲れてしまう。
幼少期はあまり体が強くなかったが、清と遊ぶうちに体力もついたようで、最近はあまり病に悩まされることもめっきりなくなった。
だから疲れる、というのは気疲れというやつである。
取り残された数名も外へと向かったようだ。
残るは女子のみ。
妙な居心地の悪さを感じるが、外へ出る気分ではない。
少し考えて、清の元へ行くことにした。
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年長のゆりぐみ。
我らが幼馴染のクラスである。
「清」
何人かの園児に囲まれていた特に目立つ身長をした男子。
振り向きざまに揺れるハニーゴールドの髪が、きらりと視界の隅で輝いた。
こちらを見ると同時に浮かぶのは、飾りっ気のない彼にしては珍しい年相応の笑顔。
その少年らしい笑みを保ったままに、一言周囲のうちの一人に何か言うと、此方に駆け寄ってきた。
「征十郎!」
会いたかったと言外に言う様子に顔が綻びるのを感じる。
毎日のように会っている僕等だが、僕の用事があり、最近_といっても3日ほど_は会っていなかったのだ。
今日幼稚園が終わった後に会う約束はしていたが…待ちきれずにここまで来てしまった。知らず知らずのうちに彼の存在がなくてはならぬものになっていたことを自覚した。
ひとつ言っておくが、僕たちはいまだに互いの事を話していない。
でも清は僕にとっての唯一の親友だ。
何時かは話さなくてはならないのも知っている。
このままではいけないのも知っている。
だがこのぬるま湯のように心地の良い空間を、手放したくはなかった。
赤司家の人間として身に着けねばならない教養を学ぶのも嫌いではない。
ただ少し、僕にとっては、赤司征十郎でない僕にとっては重い重圧。
彼と話すときはそんな重圧を忘れられた。
彼と楽しむ会話が、『運命』という楽しめない会話になるのが嫌だった。
問題を後回しにしているだけ。
いつかはやはりやってくるのだろう。
だから僕は願う。
___いつまでも変わらずにありたい、と。
_____不変のものなど存在しないが、僕と彼の中が、運命に引き裂かれませんように。
_____くだらない意地の張り合いで、僕と彼の縁が切れてしまいませんように。
「おーい、征十郎?」
どうやら考え込んでしまったようである。
目の前で手を振る清が少しぼやけて見えた。
ハッと意識が覚醒する。
「どうした?」
彼が僕の顔を心配そうにのぞきこむ。
端正な顔が少々歪んでいた。
「いや、なんでもないよ。ほら清、
____遊ぼう?」
いつもの僕らのこの合図。
先ほどまでの表情はどこへやら、みるみるうちに明るくなっていく顔。
「____おうっ!!」
僕もまた、彼に負けじと微笑んだ。
幼稚園デビュー
飛ばしまくりでGOGOGO
なんか赤司君(主人公な信也君)と宮地さん(もとは腐腐腐な御嬢さん)が相互依存していくフラグが立っている気がする。
もう気のせいじゃすまされないレベル。