白「すぐに失せるか俺に殺されるかだ。簡単だろう?」
全然簡単じゃない質問を押し付ける白狼さん。しかし殺気を放ってる感じではない。
白「(できれば逃げてくれた方が嬉しいんだけどなー)」
しかし白狼さんの考えは外れてしまう。一瞬の気のゆるみをつかれてしまう。
「(なんかやばいよな・・・・)」
白狼さんが攻撃しない。むしろ押されてるかも・・・
白「(こいつっ・・・俺と同じ人狼かよ・・)」
影狼「・・・あなたのすぐ近くに人間がいますね?」
白「それがどうした。」
影狼「そいつをよこしなさい!!」
白「なんでだ。今のお前には意味がないだろ。」
影狼「私は今・・・・・」
ぐーーーー
白「腹が減ってんだな?」
影狼「うっ・・・」
白「お前もcoreに住処を奪われたんだな?」
影狼「・・・なんでわかるの?」
白「まず服がボロボロだということ。」
影狼「それだけじゃわからないでしょ?」
白「それとお前の動きは遅すぎた。人狼ならもっと速く動けるはずだ。それにお前はお腹をさする動作が多いからな。」
「さっきの戦闘でそこまでわかるもんですか?」
白「あぁ。俺ぐらいの観察力があればだけどな。」
影狼「くうぅ。」
狼の女の人がその場にへたりと座り込む。
白「はぁ。おい城崎。」
「はい。なんですか?」
白「食べ放題でもいいか?こんな時間だけど。」
「えぇー!?」
白「異議は認めん」
「はぁい。」
影狼「あの・・・いいんですか?」
白「一応同族なわけだし。助けないとな。coreの被害者らしいし。」
「優しいんですね。」
白「てかさ。桜がうるさいんだよ。一人でいることと腹ペコはだめだって。」
影狼「離して・・・・うぉぉん」
白「ボロボロの子を見捨てることはできないんでね。自分だって同じ状態の頃あったしな」
影狼「えっ?・・・・ううっ」
白「よいしょっと。怖くないか?」
影狼「ええっ!!?ちょっ!!」
白狼さんは狼の女の人をお姫様抱っこにした。しかし白狼さんが抱っこをしているため子供を持っているような感じである。
影狼「あっ・・・あうぅ・・・」
「とりあえず・・・ご飯食べに行きましょう」
白「そうなんだけど。俺さ。いまこんな感じで両手ふさがってんじゃん。」
「はぁ・・・」
影狼「!!すみません!!私がちゃんとしてなかったせいで・・・」
白「気にするな。城崎。なんかできるか?」
「無理です」
白「本当に言ってるのか?それ・・・」
「はい。」
ぐううぅぅーーーー
影狼「はふん・・・・・」
白「この子がもう限界に届いてるからとっとと行ってやろうか。」
「しかしなんで襲ってきたんでしょうか・・・」
白「空腹になると殺人なんてためらいもなくやっちまうからなぁ。そうじゃないとこっちが餓死するわけだし。」
「この人が空腹じゃなかったら?」
白「とっ捕まえて桜へ引き渡し。だな」
「はぁ・・・」
影狼「あの・・・・」
白「ん?なんだ?」
影狼「私・・・・今泉影狼って言います・・・・さっきはごめんなさい。」
白「気にするな。俺は白狼神。こっちの人間は城崎って言うヤツだ」
「あぁーーお腹すいちゃいました」
白「少し我慢しろ。本当に。後5分ぐらいだからよ。」
「はぁーい」