神様のちょっぴり非日常な神生   作:黄川人

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内容からわかると思いますが、時系列は永夜抄からです。では、彼女の神生の続きを、見ていきましょう―


1章 永夜異変と旧友との再会
蟲の知らせ


「ただいまー」

「帰られたか、ご主人」

「おかえり~」

私が帰宅すると、私の式逹が帰ってきていた。どこかのもの探しの得意な鼠ちゃんに似た口調と、どこかの大食い亡霊のような口調の二人。この二人が、私にとって一番大切な家族。鼠ちゃんに似た方は桃(もも)。鼠ちゃんに似て身長は低い。ただ、私に匹敵するくらいの胸を持ち合わせている。…妬ましい。

もう一人は安土(あづち)。こちらは高身長だが…残念、胸に栄養はいかなかった。

まあ、それは置いといて。

「釣果はどうだった?」

「聞いてくれご主人!!立派な黒マグロを釣り上げたぞ!!」

「私は本マグロ~」

「おお、良くやった、お前達!!後でご褒美を上げよう!」

「わ~い、弥生を食べれ」

「「言わせねぇよ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、マグロならやることは一つ。それに合わせて準備することは少ない。…そうだな、少し分けてやろう。いつも貧乏な巫女さんに。紫は…まあ、いいでしょ。

 

 

 

 

「おーい霊夢ー」

「ん?誰かと思ったら弥生じゃないの。何しに来たの?」

「いやー、今日外界で良いマグロが手に入ったんだよー。だから、お裾分け」

「良いの?こんな沢山くれて」

「良いよ良いよ。こういうのは分かち合わないとね…そうそう、紫には内緒だよ?わざわざ食べさせなくて良いから」

「何でよ」

「別にあいつはいつでも外行けるからわざわざ霊夢が食べさせなくても大丈夫」

「そうね。これは魔理沙とか早苗とかと食べるわ」

「そうしてくれ。早苗なら調理法も知ってるだろうし」

「私だけ除け者にするなんて…月日は残酷ね」

霊夢にマグロを渡し、紫には秘密だと注意すると、どこからか胡散臭い人の声が聞こえた。だがしかし、

「そうそう、保管するときと食べるときにこの結界を張ればスキマ妖怪は入ってこれないからぜひ使ってよ」

「待って、私が悪かったわ。だから私にも分けて」

あえて無視して話を進めようとすると会話を中断するように紫が謝罪をしてきた。あの妖怪の賢者がこんなに下手に出るのは珍しいのか、霊夢が少し驚いている。

「あら、紫、私は別に謝ってもらうようなことはされていないけど?」

「意地が悪いわね…年とって性格がひねくれたかしら」

「あまりご主人の事を侮辱すると…消すぞ」

物騒な言葉が聞こえたので後ろを振り返ると、桃が射殺すような視線で紫を睨んでいた。はて、留守番を頼んでなかったっけ?

「桃、留守番頼まなかった?」

「そのような言付けはされてませんが」

「あ、あれ、そうだったっけ」

まあ留守番してほしかったわけでもないし、別にいいのだが…

「それよりその目を止めなさい。私それが苦手なのよ」

「だ、そうですよ。桃、ここは穏便に」

「ご主人の命令なら致し方あるまい。紫、命拾いしたな」

「私の台詞ね」

「…よし、紫、表出ろ」

「境内で暴れるんじゃない!!」

仲良く二人とも退治されたとさ。私?ゆっくりお茶を頂いてましたよ?

 

さて、いい時間になってきたし、米を炊かないと。

「じゃあ霊夢、味の感想また聞かせてね」

「ええ、ありがとう」

 

 

空を飛びながらふと、考える。

「最近、他人、特に人間に近すぎかな」

小声で口からでる。かつて人間の愚かさに怒り、天罰を下しそれからしばらくは人間を始め誰とも関わろうとしなかった時があった。

そんな時だった。桃にあったのは。

「それからだったよね、私に翼が生えたの」

「ああ、まさか天使に近い神だとは思わなかった」

そう、なぜか私には天使のような翼が八枚ある。普段はしまっているが、しかしなぜあるのか。私は別に普通に空を飛べるし、はっきり言って邪魔なのだ。

「まあ、いいか。さあ、早く帰って準備しないと」

「そうだな、久しぶりのお客だからな。精一杯おもてなししなければな」

桃と話していると、迷いの竹林の方から何かを感じた。

「…?」

近く、異変が起こるな。そう思いつつ、帰路を急いだ。

 

 

 

 

「弥生、来たわよ」

「お姉様、楽しみだねー」

「まさか私も行けるなんて…ありがとうございます、咲夜さん」

「いいのよ、時々はあなたにも息抜きが必要よ」

「パチュリー様、体調は大丈夫ですか?」

「今日は好調だわ。今ならとっておきの魔法、見せれるわ」

「楽しみなのだー」

「あたい早く食べたい!!」

「焦らずに待とうよチルノちゃん」

さて、みんな来たことだし、始めましょうか。

「では、ただ今からマグロの解体ショーを始めます」

 

 

 

 

今日も退屈しない一日だった。しかも近々さらに面白いことをする者がいる。迷いの竹林と言えば、あの人だろう。久しぶりに会いに行くのも悪くない。

「さて、寝るか」

「弥生~、今日は寝かさないわよ~」

「しまった、油断した!!」

「いただきま~す」

今日は眠れないな…




主人公と式達のスペック
古時 弥生(ふるどき やよい)
身長:霊夢と同じくらい。
体重:真剣に妖精くらい。ふわふわして軽い。
特徴:胸がでかい。体重より重いはず。小町には勝てない。
能力:あらゆるものから好かれる程度の能力
???
???
古時 桃(ふるどき もも)
身長:ナズーリンくらい。
体重:身長相応。
特徴:紫に主が盗られないよう日々修行。実力的にも拮抗。大丈夫か妖怪の賢者。
能力:恐れさせる程度の能力
古時 安土(ふるどき あづち)
身長:紫と同じくらい。
体重:秘密。
特徴:弥生を含め小さいもの何でも好き。それが物だろうが人だろうが関係ない。
能力:あらゆる何かの大きさを変える程度の能力
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