「姫様、術の準備が完了しました」
「そう、ありがとう、永琳」
遂にこの時がやって来た。いまだに追いかけてくる月の使者が、二度と私達を見つけれないようにする大掛かりな術。 この術が完遂されれば追手に悩まされながら暮らす日々から別れる事が出来る。
「姫様、お師匠様!!博麗の巫女と妖怪の賢者が解決に向かって動き出しています!!」
ん…厄介な二人が動き出したわね…術の邪魔だけはさせないようにしないと…
「イナバ」
「鈴仙です…どうしますか?」
「永琳の術で扉を封鎖するわ。私は隠れるわ」
「では、私は足止めします」
「無理はしないようにね」
あの二人も厄介だが、もう一つ、懐かしい雰囲気を纏った何かがこっちに向かってきている。
「久しぶりにあの子と会えるかも」
「あの時の子どもですか?」
「ええ、昔と変わらず同じままよ」
楽しみになってきた。この永遠の人生でわくわくするのもなかなかない。この感情、大切にしないと。
さて、準備も終わった、後はパートナーを勧誘するだけだが…紫はあの巫女と行くだろうし、幽々子は庭師と行くだろうし、レミィは多分メイドとだろう。なら、私も相応のパートナーを伴おう。
「桃、ちょっと出かけてくる」
「ご主人、気をつけてくれよ。今は人間状態なのだ、致命傷を負えば」
「わかってる、気をつけるよ。それに、今回は信頼のおけるパートナーをつれていくから」
「もしご主人に何かあれば…そいつをコロス!!」
「落ち着いて。まあゆっくりお茶でも飲んで待ってて。土産話持って帰って来るから」
ふわっと地面から足を離して、私は妖怪の山に向かった。
「月がおかしい…」
これはスクープ…とか言ってられないわね。幻想郷の危機だが、あの腋巫女は動いているのかしら…
「あやや、この雰囲気は」
突然の来客。予想通り、彼女だ。用件も察せられる。
「文、一緒に来て」
やっぱり。昔から彼女はわかりやすい。
「断っても無理矢理連れていくんでしょ、準備するからちょっと待ってて」
「うん」
えっ。ちょっと待って。
「…何で人間になってるの?」
「ああ、今日はそういう日みたい」
「面倒な体質よね」
「私もそう思う」
人間ってことは、護衛がもう一人欲しいわね…
「もう一人連れてくるわ」
私はある一人の白狼天狗の所に向かった。
「はぁ~風呂はやっぱ気持ちいい」
にとりに風呂を作ってもらって本当に良かった。一日の癒しになる…
「…!!侵入者…あれ、弥生様か…って、何で人間に!?」
「椛、入るわよ」
「えっ!?ちょっと、文様…」
何でこんな時間に文様が?まさか、よ、よよよ夜這い!?ま、ままままさか、いや、そんなことは、でも、文様なら…
「あ、いたいた。異変解決の手伝いしてもらうわ。ちゃちゃっと準備して」
「…私なんて足手まといですよ。ほら、早く行った方が良いですよ」
あーもう、文様の前では何でいつも不機嫌みたいな話し方になっちゃうのかな…嫌われてもおかしくないよ…
「人間状態の弥生の護衛をしてもらいたいの。こんな月だから、妖精とかも攻撃的なのよ。一人では護衛が足りない。だから一緒に来て」
「はぁ、わかりましたよ。準備します」
文様と異変解決なんて…とっても嬉しい!!頼られるって、こんなにも気持ちいい…
「椛?尻尾振ってどうしたの?」
「…!!文様のバカー!!」
「えー、理不尽な怒りが私を襲う!!」
迷いの竹林に向かいながら、向かってくる妖精を撃ち落としていく。
「そこの人間!!と、天狗!!止まれ!!」
妖精の攻撃がやんだかなと思ったら、蛍?の妖怪が出てきた。
「あなたの名前は?」
「リグル・ナイトバグ。お前は?」
「私は古時 弥生。こっちは射命丸 文に犬走 椛」
丁寧に自己紹介をする。基本的に出会った人とか妖怪とか妖精とか神とか今後も仲良くしていきたい。
「何しにこの地へ来た。虫をいじめるのなら追い返すぞ」
「私達はこの先に向かいたいだけ。だから通してくれる?」
「普段なら通すが…今宵は血が猛る。悪いが、戦ってもらう」
「わかった。いいよ」
仕方ない。妖怪にとっては血が騒ぐのは必然。椛も今日は血気盛んだ。
蟲符「レディバグダンス」
天道虫をイメージした赤い大弾が回りながら迫ってくる。
だが、こんなのは私には効かないね。
「くっ」
うん、スペルブレイク。順調だ。
蟲符「ローカストコーラス」
鱗弾が一定タイミングで分裂しながら飛んでくる。分裂するのはなかなかいい発想だね。
「仕方ない。人符「バベルタワー」」
避けきれなくなってきたので、こちらもスペルカードを使う。
「なかなかやるね…次で決める!!蟲符「デスサイズ・オブ・マンティス」」
斬撃のような衝撃波からいっぺんに鱗弾が落ちてくる。ランダムに落ちてくるために、とても避けきれない。
「私がやるわ…風符「メープルトルネード」」
文が代わってスペルカードを発動してくれる。
「ありがとう。助かったよ」
「いいよ、これくらい。今はあなたのパートナーだから」
「ラストスペル!!「蟲達の大演奏会」」
ラストスペル?そんなスペルカードも使ってくるのか。不意打ち食らっちゃったよ。でも…
「そんなんじゃあスペルカード使うまでもないよ!!」
「うーん、強すぎ」
「じゃあ通らせてもらうわ」
「リグルちゃん、また遊びに行くね。虫の演奏会とか見てみたいなぁ」
「ほんと!?待ってるからねー!!」
「あなたって、ほんとに誰からも好かれるわね」
「仕方ないよ、そういう能力だもん」
さて、迷いの竹林に着くまでにどれだけ戦うことになるやら…
スペックの続き
古時 弥生
髪の色:薄めの金色。
目の色:人間時は明るい茶色。妖怪時は濃い赤色。神時は薄い緑色。普段は神時。
髪型:ショートカット。
アクセサリ:右手に不思議な文様のブレスレット。左手に紫からもらった星を型どったブレスレット。
古時 桃
髪の色:ピンク。
目の色:濃い茶色。
髪型:ポニーテール。弥生からもらった特製のシュシュ。
アクセサリ:式の契約の時に青い石のついたネックレスを弥生から貰っている。
古時 安土
髪の色:銀色。
目の色:金色。
髪型:セミロング。
アクセサリ:弥生から貰ったイヤリング。小さい家のようなものがついている。
以上です。弾幕シーンは難しい…。見てくださって、ありがとうございました。感想やリクエストどんどんおくってください。