セキレイ達「」
次回から原作キャラ出します
ひどい耳鳴りがする
硬い金属を無理矢理に削るような
キィーンと甲高い重く頭に残る
イヤな音だ
段々段々、音が大きく響いていって曖昧に霧散していく
耳鳴りが止んだ
いつの間にか、目を閉じていたみたいで
今、自分がいる場所を見回してみる
真っ白な清潔感ただよう部屋
それと、部屋の中央にガラステーブルがあって
テーブルを挟んだ両側にソファが並んでいる
「目は覚めた?」
穏やかで優しい、そんな女の子の声が後ろから聞こえる
少しビックリしながら、振り向くと
清楚な水色のワンピースを着た
色素の薄い、麦色の髪を
背中まで伸ばした少女が居た
「立ち話もなんだから、ソファにでも座らない?」
そうそう、お茶とお菓子もあるのよ、と上機嫌に私の手を取りながら
ふかふかのソファに並んで座る
まだ手は離してくれない
私の肩に猫の様に、すりよって甘えてくる
なんだか妹みたいだ
…残念ながら私には妹はいない
欲しかったけど、すごく居て
欲しかったけれども
残念ながら私には妹はいない(大事な事だからry)
悲しいかな…その反動かアニメ漫画ゲーム、全部ハマるものは
妹系がほとんどだったりする
(遠い目)
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「ふほぁっ!!」
思わず力が入り、ティーカップを持ったまま体が「く」の字に折れ曲がった
諸兄らよ、これが妹属性の力だ
「お兄ちゃん」たったその一言に秘められた未知なる力だ!!
スタンド?サイヤ人?
サーヴァント?美味しいの?
そんなのアウトオブ眼中だぜ!
まとめてかかってこいや!
ヒャッハー!
「お兄ちゃんか、お兄ちゃんかぁ…もう死んry」
「死んでも良い」
そう言おうとした瞬間
なにかの映像が頭に入り込んでくる
手から力が抜けてカップが床に落ちた
絨毯に紅茶が、染み込んでいく
その日は気持ちいい天気で
木陰の下、ベンチに座って本を読んでいる私
足元にサッカーボールが
頼りなく転がってきた
持ち主を探す前に声をかけられる
今時の小学生なのに礼儀がなっている
友達の輪に戻っていく少年
それを何気なく見守る私は変質者ではなくただの通りすがりの紳士ですげふんげふん
腕時計を見る、そろそろ帰ろう
腰を上げて公園の入り口に向かう私と、サッカーボールを追う少年
歩行者信号は赤
止まる私と
道路に転がっていくボールに夢中な少年
軽ワゴン車がこちらへ向かってくる
法廷速度より、やや早い
ドライバーはスマホ片手に運転中だ
持ち歩こう、スマホマナー
横断歩道でボールを捕まえた少年
嫌な予感しかしない
ワゴン車に初めて気付いた様だ
そのまま渡れば惨事は免れるのに、硬直している
ドライバーは相変わらずスマホに夢中で、少年が目に入っていない
スピードは落ちてない
むしろ、加速している…加速?
アクセル踏みっぱなしかよ!
少年はまだ固まっていた
なんでだろう
なんで私は走ってるんだろう
まるで2年間冷凍庫に放置したままカッチカチに凍ったアイスみたいに硬直している少年を
道路脇の花壇に放り投げた
私はワゴン車に轢かれて死んだ
スイーツ(笑)
「私は…やっぱ死んでたのか」
じゃなきゃ、こんなに可愛い
妹(属性)にあえる理由がない
リアルはいりません!
ヴァーチャルがいいんです!
いや、本当にリアルを捨てる事になるとは…
だとしたら、ここは何処だ?
クイーンデ○ムか?
デキ○さんなのかな?
ならこの妹(属性)が裁定者?
ゲームならビリヤードが良いですでもその前にお酒が飲みたいですウイスキーくださいがぶ飲みしたい気分です(混乱)
「そう、貴方は死んだのよ
車に轢かれて…」
おぉう、現実逃避をぶち壊してくれる妹(属性)
そこに痺れる憧れるぅ!
「しかも、300メートル程
引き摺られて…死因は出血性のショック死なの」
(こんなに良い人が死んじゃうなんて…あれ?なんで?わたし…
悲しいの?)
(えっ、マジでしんだの?
まじワロエナスwってか
ショック死パネェww
あっ!でも1つ気になる事が)
「そうか…聞きたいことがあるんだけど、良いかい?」
「うん、わたしに答えられることなら」
(なんだかこの人、すごく落ち着いてる…わたしが誰かなんて
聞かないし、もしかして…
全部わかってるの?)
(かわっ、可愛い!
やっばい今更ながら緊張w
してきたwwでござるwww)
「あの少年は…助かったのかい?
助かったのなら私はもう、思い残す事はないよ」
積みゲーとかまだ読んでない同人誌とか漫画とか色々あるけど
まぁ、人助け出来たし良いか
「っ…も、もちろん、貴方が
犠牲になった代わりに
あの子は無傷よ
後、貴方に聞かなきゃいけない質問があるの」
ま、まさか…転生ルートktkr?
「このまま死んで天国に行くか、今すぐ転生して好きな世界で生きるか…選んで、お兄ちゃん?」
「それじゃあ、セキレイの世界に転生したいかな」
私の答えは転生ルート1択しかなかった
セキレイ2巻が迷子になって泣きました
ちゃんと出てきて嬉しかったです(小並)