文才はないですが、楽しんでいただければ幸いです。
他の作品の続きが思い付かないから書き始めたのではないですよ(震え声)
私がその記憶を思い出したのは、父と共に品物を納品しにいく道中に自分の不注意で断崖から落ちた衝撃からのようだった。
というのも私が気がついた時は既に夜で獣避けに焚き火をしているところの横で旅用の簡単な寝具に寝かされていたので正確にはわからないのだが。
転生者、もしくは前世の記憶、
それはSSなんかで使い降るされたものだ。
とはいえ自分がその立場に立つと・・・
「あり得ない・・・」
という言葉を発したくなるわけでして。
「ドロシー、目覚めたか?
てぇかあり得ないって言いてぇのはこっちの方でぃ。」
私にぶっきらぼうながら心配して声かけてくれたのは
今生での父親である、デエク。
ちなみにドワーフである。
つまりは私はドワーフの血をひいている。
それから、私はドロシー・コンバティールという名前だ。
ドワーフには前世の記憶的に言うところの名字というものがない。
なぜかと言われてもそういうものだとしか言えない。
えっ?だったら何でお前には名字があるんだって?
それは何を隠そう、母方の名字なのです。
今まではなんとも思わなかったけど、
・・・ハーフドワーフ新しいジャンルだわ。
「あり得ないなんて娘に対してひどいなあ。ケガだって大したことなかったみたいだしさ。」
「うるせぇ、意識を失ってたら普通は心配するだろうが!
それにな親が子供を心配するのは当たり前どころか反射みたいなもんなんでぃ。」
「そんなもんなの?」
「ああ、それから話は変わるが・・・、
後、3日もあれば王都に付く、だが、王都の中では俺の事を父ちゃんとは呼ぶなよ?」
「わかってるよ、人間達に<ハーフエルフ>が差別されてるのは知ってるからね。」
言外に父ちゃんは言ってるハーフドワーフである私も差別されるかもしれないから、王都では人間のふりをしてろと。
やさしいけど残酷な事を言うよね・・・
内心が顔に出てたのか、父ちゃんが若干顔をしかめた気がした。
「・・・わかってんなら良い。」
「にしても人間はハーフを差別するのに、ドワーフやエルフには普通に接したりするなんて不思議だよ。」
「奴等からすりゃなまじ自分達に近くて遠いものが怖いのさ。
それよりなら最初から遠いものの方がかえって割り切れて怖くねえんだろう。」
「私にはわっからないなあ。違うもの同士からなら新しくて楽しいものが生まれるのに、それの何がいけないんだか。」
「世の中、そう思える奴ばかりじゃない、大概の奴は自分の世界を守るので必死だからな。」
「不思議だよね。ああ、それとおはよう父ちゃん。」
「夜だバカ野郎!」
「私の起きたときがおはようの時間だよ。」
「・・・誰に似たんだか。」
「アハハ、誰にだろうね?」
そんな他愛のない会話に焚き火のバチンという音はいいアクセントな気がした。
ええと古代勇者は次回登場です。
誰が出るか、何人出るかは内緒です。