バカと監視とFクラス~Lord to Aclass~ 作:年中眠い人
チクタクと時計の針の音、カリカリとシャーペンを走らせる音だけが鮮明に聞こえる部屋、現在振り分け試験の真っ只中であり誰もが沈黙を守っている、勿論僕も例外ではない。
振り分け試験とはここ、文月学園の2年生から毎年春に行われるクラスを決めるためのテストである、成績優秀な生徒はAクラスのデスクトップにシャンデリア黒板はディスプレイ、そして成績が低いとFクラスのボロいカビ臭い教室らしい、何としてもFクラスは避けたい。
(解ける、解けるぞっ!、難問が出ると噂の振り分け試験、僕にとっては全然大したことはないな、このまま順調に解いていけば20...いや、25点は取れる)
僕はこの振り分け試験には自信がある、前日ゲームを1時間しかやらずに勉強をしたお陰だ、先生や何やらは僕をバカだと思っているようだけど、僕はこのテストでバカじゃないと証明してやる、そんな決意を固めていると隣からガタンっ!っと沈黙を破る音が聞こえてきた、椅子ごと倒れているのは姫路さんという女性徒、僕は急いで駆け寄った。
「先生!姫路さんを保健室に」
ハーハーと少し息が荒く短い、恐らく風邪が悪化したのだろう。
「姫路さん、途中退席は無得点となります、宜しいですね?」
「そんなっ、風邪で体調を崩したんですよ!?なのに何故!」
姫路さんとは小学校が同じで昔から体が弱くよく体調を崩していた、それを知っている僕は先生の反応に怒りを覚えた。
「吉井君、テストは体調管理と勉強、そのどちらも出来なければ意味が無いのです、もしこれが最後のチャンスならやり直しは利きません」
「それでも、それでも再テストが出来るじゃないですか!」
「毎年春に一回だけ行う、それが振り分け試験です、やり直しは出来ません」
どうしようもないのは分かっている、学園の方針をただの生徒である僕が変えることは出来ない、それでも駄々をこねて悪足掻きをしないと僕の気がすまなかった。
「何故ですか?問題を少し変えて放課後にでも出来るでしょう」
「いい加減にしなさい、早く席に戻らないと貴方もテストを妨害したとして無得点扱いにしますよ?」
「うっ...ク..ッソ」
「先生をそう睨まないで下さい、学園の方針は変えられません」
僕は引き下がるをえなかった、いつか必ずこのテストを、振り分け試験再テストを行わさせてやる、出来る筈だ...いや、やってやる。
僕はこの決意を必ず実行すると誓い学園生活に挑む。
だが、実行する為にはこの先、とてつもない困難が待ち受けていることをまだ知るよしもなかった。
不定期亀更新ですが完結までどうかお付き合い下さい^ ^
誤字脱字など柔らかくご指摘下さい、文才が無いですがそこら辺は目をつむって下さい。