バカと監視とFクラス~Lord to Aclass~ 作:年中眠い人
チュンチュンと小鳥の囀りが聞こえるとても良い朝。
「んぅ...ふぁー..」
間抜けな声と共に出るあくび、春のポカポカと暖かい気温が僕の眠気を誘う、でも起きなければいけない、なぜならば今日、激動のテスト(ゲーム)週間を終え遂に新学年、つまり2年生になった、新しいクラスに馴染むには初日が大事、遅刻しないように目覚ましをセットしたのに音が鳴らなかった、嫌な予感がする、枕元の目覚まし時計を確認。
1時12分
予感的中、寝惚けた頭が動き出し顔は少し青ざめていた、昨日の夜中電池が切れたようだ、今直ぐ時間を確認する必要がある、鞄の中にある携帯を取りだし現在時刻を確認。
7時55分
まだ間に合う、急がば回れ何て言ってられない、急いで着替え歯磨き等をこなして8時丁度、朝食の塩と砂糖も持ったし準備万端、此処から学園まで全力で走れば間に合う...はず。
「吉井、貴様初日から遅刻とはどう言う事だ?」
ドスの効いた声で僕に尋ねてくるこの男は鉄人、もとい西村教諭、校門前に堂々と仁王立ちで立っている、鉄人の名の由来は筋骨隆々の鍛え上げられた身体、そして趣味をトライアスロンとしている為鉄人と呼ばれている。
「おはようハーございます..これでも急いできたんでハー」
息がまだ整っていない為うまくしゃべれない。
「はー 吉井、貴様また寝坊か」
「目覚ましが電池切れで、春は暖かいですからついつい寝過ぎました」
「貴様ってやつはどうしようもないな、先に言うことがあるだろう?」
はて?朝の挨拶は言ったし...そうか。
「鉄..西村先生、いつにもまして肌が黒いですね」
「今鉄人と言おうとしなかったか?それに肌の事じゃない!遅刻した事に対して謝罪をだな」
何だ、謝罪のことか、それならそうと早くいってくれれば良いのにめんどくさい鉄人だなぁ。
「あー、遅刻してすぁせんした」
「ここまで心がこもっていない謝罪は初めてだ、そうだ これを受け取れ」
鉄村先生が渡してきたのは茶色い封筒、しっかりと糊付けが施されていて、シワひとつないきれいな封筒。
「なんですかこれ?」
「貴様の振り分け試験結果通知が中に入っている、開けてみろ」
「黒板にみんなの分を張れば良いのに、全部手渡しですか?」
「そうだ」
めんどくさい方法で発表してるんだなぁ、僕はテストに自信があったしDかEクラス辺りだろう。
「吉井、先生は1年間貴様を見てきた、そして貴様はバカ何じゃないか、とことあるごとに思っていた、すまなかったな」
「そうなんですか、全く失礼きわまりないですよ、僕はバカ何かじゃ無いですよ」
封筒の中身を取り出そうと手を入れるとまた、鉄人が話始めた。
「そう、貴様はバカじゃない」
封筒の中身を取り出し紙を確認。
「貴様は、大バカ者だあ!」
紙にはこう書かれていた。
吉井 明久 Fクラス
「吉井、早く行け、今回に限り私が引き留めたとしてここでの咎めは無しだ、だが教室の担任の事はしらんぞ」
「はい」
内心かなりショックだ、本当に自信があったのに、階段を昇ると2年生の教室が並ぶ廊下、ホテルのスイートルームが如しAクラス、中が気になる。
「少し、少しだけ覗こう」
中を見ると先ず目に入るのはデスクトップの学習机にシャンデリア、そして黒板を見ると噂通りでっかいディスプレイ、そのディスプレイには担任の名前が映し出されていた、今から丁度自己紹介のようだ、2学年一位の霧島さんと目があった、彼女は様々な男子生徒に告白されているが返事は全てNO、同性愛者の噂が在るほどだ、見た目も良く頭も良い、男性に興味を持てば良いのに、そんな事を思っていると先生が扉に近付いて来た、僕はまずいと思い咄嗟に扉を離れ、逃げるようにFクラスへと向かう。
「うそ..だろ?」
2年Fクラス、確かに書いてあるがAクラスと比べるとここは廃墟だ、でもここしか教室はもうない、少し遅刻しているため出来るだけ好印象に取って貰いたい、教室に入る時が勝負だ、意を決していざっ!
「すっいませーん、遅れちゃいました」テヘッ
完璧だ、出来るだけ明るく入ることによ「早く座れ!このウジ虫野郎!」
「だ..大無しだぁぁぁあ!!」
Fクラスでうまくやれるだろうか、不安のみが募る。