バカと監視とFクラス~Lord to Aclass~   作:年中眠い人

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ハッピーバレンタイン?思っていたよりも早くに更新できました。
それでは本編へどうぞっ


第2問 宝物を奪還せよっ!教師VSFクラスの激闘~前編~

Fクラスの外れかけている扉を開けると突然のウジ虫呼ばわり。

僕は思わず台無しだ、と叫んでいた。

 

「誰がウジ虫だっ!折角の作戦が水の泡だよ」

 

「何だ虫久か、案の定お前もここ(Fクラス)になったんだな」

 

「あれ?雄二じゃないか、どうして教卓に居るのさ...ってか虫久って何!?」

 

顔を少しにやつかせながらこう言った失礼極まりないゲス男は坂本雄二、1年生の時の僕のクラスメイトであり悪友(親友?)、大柄で無駄な脂肪が一切付いていない、かつて小学生の頃に神童と呼ばれ、中学生の頃に身体を鍛え悪鬼羅刹と呼ばれたこの男もFクラスだなんて落ちた物だ。

 

「担任が来なくてな、暇だったから立ってみたんだが」

 

「無視?虫久呼ばわりは無かったことになってるの?」

 

「席は決まってないみたいだ、各々好きなとこに座ってる」

 

「了解」

 

僕は短くこう返し奥の席へ向かった、そこには見慣れた顔が揃っていた。

 

「自信があるから大丈夫って言っておいてこの様なんて、流石ね吉井」

 

皮肉たっぷりの言をはいたのは島田美波、同じくクラスメイトであり僕の天敵。

 

「明久のあの態度ならEクラスにでも居るのかと思っておったんじゃがのぉ」

 

じいさん言葉で話すのはまたまた1年からの付き合いがある木下秀吉、性別の壁を僕から取り払っていく程の美少女。

 

「..............予想は出来てた..」

 

口数が少なくカメラのレンズをひたすらに磨き続けている小柄な男、彼は土屋康太又の名を寡黙なる性識者(以下ムッツリーニ)の異名を持つ。

 

「また同じクラスだね、知ってる顔結構居て良かったよ、これから一年よろしくね」

 

当たり障りない挨拶をし、皆がよろしくと返してきた。

すると雄二がこっちへやって来た。

 

「明久、没収されそうなもの持ってきてねえか?」

 

「急にどうしたのさ、PFPとGSは持ってきたよ」

 

「そうか...明久、また教員室に行くことになりそうだ」

 

「え?それってどうい」

 

僕が言い終える前に教室の扉が開く音がした、教卓を見ると今朝出会ったばかりの男、鉄人が立っていた。

 

「福原先生は風邪により福原先生の復帰まで私が代わりを勤める、西村宗一だ、よろしく頼む」

 

嫌な予感がする、生活費をかつかつまで削って買い直したゲーム機が没収されたら....やるしかない。

 

「早速ですまないが荷物検査だ、各自鞄をテーブルの上へ置け」

 

去年と言い荷物検査のタイミングが何て悪いのだろう、そう思いながら観念して鞄をテーブルの上へ置くとまた扉が開く音がした。

 

「遅れてすいません!」

 

姫路さんが来た、振り分け試験で倒れFクラスへ行くことを余儀なくされた。

 

「姫路、体調はいいのか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「そうか、ならいい、空いている席に座れ」

 

「はい}

 

そんな会話の数秒の間に雄二とアイコンタクトで作戦を練る、一年の頃に鉄人から逃げ回っていたときに体得した、こう言うときに便利なだ。

 

(明久、去年と同じ方法で行くぞ)

 

(やだよ、雄二の携帯でやってよ)

 

(仕方ねえな)

 

着信音が聞こえてきた、僕の鞄からだ。

 

「今携帯を鳴らしたのは誰だ?」

 

また、また僕の携帯が犠牲になった、朝急いでいたためにマナーモードにしておくのを忘れていた。こうなれば乗るしかない。

 

「すいません、僕の携帯です」

 

「去年に引き続きまたか貴様か!」

 

「あれ?去年も鳴らしましたっけ」

 

「貴様の頭はどうなっているんだ全く、兎に角吉井、貴様は服を着替えろ」

 

「何で僕だけ?」

 

「坂本、貴様もだ」

 

「げぇ、俺もかよ」

 

僕の携帯を二度も生け贄にした罰だ、そうこうしていると僕たちの番になった、案の定ゲーム類は勿論携帯も忘れずに取っていかれた。

 

「以上だな、では、自己紹介を始めてくれ」

 

一杯になった没収袋を皆悲しそうに見つめながら教卓へ、あっという間に僕たちの番だ。

 

「うちは島田美波って言います、帰国子女で日本語は苦手です、趣味は吉井を殴る事です☆よろしく」

 

恐ろしい自己紹介だ、美波は特に没収の被害が少なかったみたいだけど他の男子は意気消沈、皆暗い自己紹介だった。

 

「木下秀吉じゃ、演劇部に所属しておる、よろしく頼む」

 

秀吉の紹介を終えると少しクラスが明るくなった気がした。

 

「...............土屋康太、趣味はとうさっ、特にない..特技はとうちょ、何もない....」

 

際どいがさすがムッツリーニ、しっかり危機を回避している。

 

「姫路瑞奇です、よ よろしくお願いします」

 

少し緊張気味の姫路さん、クラスはそんな姫路さんに疑問が一杯だった

 

[どうしてここに居るんですか?]

[姫路さんかわいい]

[没収品が無くても姫路さんさえいれば]

 

沢山の質問とラブコール、先程まで死人のようだったのが嘘みたいだ、すると姫路さんは少し戸惑いながらお質問に答えた。

 

「そのっ、私試験の最中に倒れちゃいまして」

 

[あー、成る程俺と同じ境遇だね]

[平気で嘘つくなよ]

[彼女が寝かしてくれなくてさぁ]

[今年一番の大嘘をありがとよ]

 

本当にバカばかりだこのクラス。

 

「全員静に、次吉井」

 

鉄人がクラスを静粛させ僕の名前を呼んだ。

 

「吉井明久です、気軽にダーリンって呼んでください」

 

[[[ダアアァァリイィィィンン]]]

 

「今すぐ忘れてください、速やかに今すぐ」

 

男にダーリン何て呼ばれるのは自分で言っておいて何だけど気持ちが悪くなる。僕の自己紹介が終わると入れ替わりに雄二が教卓に立った。

 

「Fクラス代表坂本雄二だ、俺のことは代表、坂本、雄二、好きなように呼んでくれて構わない、代表として休み時間このクラス全員に話がある、だから皆休み時間はクラスに残ってくれ」

クラスの皆はそんな雄二のお願いを聞き入れてくれた、クラス全体に話があるなんて2年生から行える試召戦争のことかな?何にせよ僕らはまた、教員室に忍び込むことになった。




今回は何時もより長くなってしまいました、それではまた次回。
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