ALDNOAH.ZERO~ある火星騎士の物語 (休載中)   作:jorjue

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文才もない、亀更新なダメダメですがAldnoah.zeroの小説を見なかったので作ってみました。駄文でもよければ…(笑)

誤字脱字あれば指摘お願いしますm(_ _)m


本編 (アニメ1期)
火星の天才-Genius of Vers-


「伯爵!これを!ザーツバルム城から映像が!」

 

あるオペレーターが声を荒らげる。するとメインモニターからザーツバルム城からの映像が映し出された。

 

「アセイラム姫が…殺された!?」

 

目を疑う光景があった。姫を乗せたと思われる車両を護衛している車が次々と上空より飛来しているミサイルに吹き飛ばされ、姫を乗せた車は爆風により転倒。辛うじて車から出た姫目掛けて六発目となるミサイルが頭上より落ちた。

 

アセイラム・ヴァース・アリューシア。火星国家ヴァース帝国の第一王女。火星からの地球に対する親善大使として地球に降り立った姫。ヴァース帝国初代皇帝レイレガリア・ヴァース・レイヴァースの血を引く者。レイレガリア皇帝が見つけた超古代兵器、『アルドノアドライブ』を自由に使える者。その力はヴァース37家門にも与えられ地球とは一線を超える力を手に入れたヴァース帝国は二代目皇帝、ギルゼリアによって2000年に宣戦布告、数機の火星の有人人型兵器、『カタフラクト』が種子島に降下、その直後に『ヘブンズフォール』、月のハイパーゲートの暴走により月そのものが割れ欠片が地球に降り注いだ。その爪痕は北アメリカ大陸のおよそ4割が消滅する程である。

 

そして伯爵と呼ばれた彼は火星騎士、37家門の1人でもある。アルドノアドライブが発掘されたことにより火星に移住した人々は地球人を見下す者が多い。しかし彼は37家門の一人といえど、地球人も火星人も人は人という考えを持つ珍しい思想の持ち主だった。その為選民思想の強い他の伯爵に比べ下級市民に評判が良い。

 

その彼のカンが告げている。これはおかしいと。

 

地球人も馬鹿ではない。皇族の血を引く姫を殺したりでもしたら戦争になるのは子供でもわかる。そしてその力は月を砕く力を持ち、宇宙に城を作れる技術もあり、その力は15年前の前哨戦でも知っている筈。完全に力関係はわかっているのに殺害など出来る筈がないのだ。

 

━━━━きっとこの件は火星騎士が裏を引いている

 

そう、彼のカンが告げていた。

 

 

『我らがアセイラム姫の切なる平和への祈りはッ!!悪辣なる地球人どもの暴虐によって無残にも踏みにじられた!!我らヴァース帝国の臣は!この旧人類の非道に対して断固正義の鉄槌を下さねばならない!!誇り高き火星の騎士たちよ!いざ時は来た!歴代の悲願たる地球降下の大任、義を以て今こそ果たすべし!!』

 

 

ザーツバルム伯爵の演説が耳に残る。

 

ー義を以て。

 

彼の意志はまだ固まらない。

 

 

 

 

彼の名はジョルジュ・バートン。37家門でも比較的若い伯爵だが人の上に立つ者としては37家紋の筆頭に近い立場のザーツバルム伯爵に並ぶ切れ者である。

 

2年前、本国で起きた37家門の1つに叛意ありとの噂があり独自で調べた結果、ものの数日で犯人を見つけ出した。当時はまだ男爵であり情報源も少ない中、その頭脳だけで犯人にたどり着いた実力を認められ叛意の疑いをかけられた者と成り代わって伯爵に上り詰めた。

 

「地球連合本部の位置を調べろ。分かり次第、連絡を取れ。私とクラウディア、シエルはニホン、シンアワラ市に向かう。現地の責任者に会い姫殿下の死を明らかにする。クルーテオ城に繋げ!」

 

オペレーターがパネルを操作、数秒後にメインモニターからクルーテオ伯爵が映し出される。

 

「このような時に何用だバートン伯爵?卿は地球人を疎まぬ人柄ゆえ止めに入ったか?」

 

「いいえ、クルーテオ卿。卿が降下したニホンという地のシンアワラ市。私がそこへ調査に向かいたい。そのために許可を出して頂きたいのです」

 

それを聞いたクルーテオの眉に皺が寄る。

 

「それは如何なる用件で?卿の頭脳は他の者を寄せ付けぬ物故、私には考えが及ばない。しかし!もし我が領地となる場に対する侵略行為とならば…」

 

「そんな馬鹿な事を私がすると思うかクルーテオ卿?私は姫の死に関する調査の許可を出して欲しいだけだ。それに私は領地など興味ない」

 

半分嘘だ。確かに領地は興味無いがそれは今に限った話だ。いずれはこの地球という地を火星や地球の民が歪まずに済む星にしたい。

そんなことは知らないクルーテオは案外簡単に許可を出した。

 

「私も調査に赴くつもりであったが火星きっての頭脳を持つ卿が調べた方が有益だろう、許可する。」

 

とのこと。あまり合理的な性格ではないクルーテオにしては珍しい事だ。伯爵の中でも忠誠心が強く、自身の揚陸城で持て成した責任感か、何はともあれ許可は取れた。

 

早速自らの『凶馬』へ向かう。ジョルジュ・バートン専用カタフラクト、『ガラティン』

彼の円卓騎士、ガウェイン卿が手にした聖王アーサーと起源を同じくする聖剣の名。一説には視界に入る全てがこの剣の間合いとも言われた剣の名を冠した黄昏の機体は二機の護衛を引き連れ日本、新芦原市へ向かう。

 

 

 

 

その頃、火星騎士37家門が1人。ザーツバルム伯爵は自室で本を読んでいた。だが頭の中は違った。

 

(やはりバートン伯爵は疑問を持ったか。姫の死をどう隠すか、トリルランでは役不足か…?)

 

そう、ザーツバルム伯爵こそ今回のアセイラム姫暗殺の黒幕だった。民を思う余り、皇族の煽動によりさらに困窮化した今の火星を変えるべく皇族を狙った張本人。

 

(しかしいくら奴が切れ者とてクルーテオやほか数名を除き全てが我が手の内。いくら奴とて無謀な戦に挑む愚行は犯すまい…いや、念を入れておくか?)

 

ザーツバルムは地球の戦力を大まかには知っている。伯爵が1人地球に渡ったところで大局を動かすには至らない筈。導き出された結論はバートン城を監視するに至った。

 

だがその時にはバートン城から三機のカタフラクトが出撃した後だった。

 

 

 

『伯爵、あと2km程度で新芦原市です』

 

「そうか、私はアセイラム姫殿下の殺害現場へ向かうがクラウディアは近くの地球軍へ姫様捜索の協力、シエルは私の護衛だ」

 

『『了解』』

 

クラウディアは元々ジョルジュと同じ下級身分出身だがそのカタフラクトの操縦技術によりジョルジュが自らスカウトし騎士の身分を与えたジョルジュの右腕的存在だ。

その操縦技術は機動性を重視し、大小合わせブースター26機もある自らの専用カタフラクト『リジェクト』のトップスピードを維持したままデブリベルトを突き進め、その中で1km先の全長10m程度の的に当てる程。

リジェクト自体、大気圏内での飛行能力がないためスカイキャリアで移動することになったが彼女の操縦技術ならば機体のスラスターのみで擬似的なホバー移動が出来るかもしれない。

 

そしてシエル。彼女はジョルジュの婚約者でありヴァース帝国で唯一の多重並列思考が出来る存在だ。故に彼女のカタフラクトの設計思想はある意味特殊だ。

『メリクル』、その設計思想は『多数の無人兵器による広域殲滅及び面制圧射撃に対する無人兵器による広域防御』。この機体には超小型の自律型無人兵器が搭載されているが逆に言えば武装はそれしかない。その自律型無人兵器一機一機にアルドノアドライブが搭載されておりこれを脳波によって操作、数にして30のこれらを攻撃やエネルギーフィールドとして防御に使用したり、腰部や肩、足へ収納し追加ブースターとしての使用もできる、ヴァース製最新のカタフラクトだ。

この機体の真骨頂は支援にある。無人兵器のサイズが小さい為に気付かれにくく、相手の虚を突きやすい。支援砲火にも使え、防御にも使える為、支援向きな機体だ。

 

新芦原市に着くとセンサーに反応があった。その反応はスカイキャリア。だがカタフラクトの姿はなく、着陸する様子もない。

 

(着陸する様子がないということは歩兵を下ろすわけではない…となればカタフラクトだがレーダー等のセンサーに反応はない。となれば『次元バリア』を装備したカタフラクト?…確か今クルーテオ城には『ニロケラス』に乗るトリルランが食客として駐留してたな?あのキノコ、何をするつもりだ…?)

 

結論に至ったあとの行動は早かった。シエルに『鷹の目』を捜索させ、自身もトリルランを先に問いただす事にした。そしてクラウディアには全速力でこの新芦原市から出ようとしている地球軍の揚陸艇へ向かってもらった。

 

 

 

 

「おや?これは可愛らしい子ネズミさんだ…逃さないぞォ~♪」

 

ニロケラスに乗るトリルランはかつて無いほど心が踊っている。ここへ来る前に地球の航空機に破壊の限りを尽くし、アセイラム姫を暗殺させた者を消滅させ、いま『可愛らしい子ネズミ』を追いかけていた。その愉悦に満ちた顔は若干の狂気を孕んでいる。

 

しかし、それも長くは続かない。

 

地球のカタフラクト、『KG-7 アレイオン』がニロケラスへ銃撃してきた。しかし、銃弾は命中こそしているもの装甲に当たる前に消滅しているようにも見える。

 

ここで一機のアレイオンが『子ネズミ』へ向かう。

 

「乗って!」

 

ライエ・アリアーシュにとってそれはどのように見えたのか。火星人として父が任務を果たし、迎えと思われた火星のカタフラクトに目の前で父や父の戦友を殺され、自らを殺しに来た火星カタフラクトから救いの手を差し伸べる地球のカタフラクト。彼女の心境は複雑だった。

何はともあれ自らを助けてくれるなら地球人でも関係ない。まだ若い彼女は地球人を蔑んではいないのだからこの行動は自然な物だろう。

 

「民間人確保!」

 

「グレーネード!」

 

アレイオンから先のマシンガンではなくグレーネードランチャーが発射される。マシンガンの弾とは違い爆発による破砕攻撃を目的とした弾でマシンガンとは破壊力が違う。銃口からグレーネードが発射され、ニロケラスに飛んでくるが爆発しない。

 

「なんなんですか!?あの装甲は!!」

 

一人の隊員が叫ぶ。確かに普通ならば装甲に弾が当たるはずだがこのニロケラスには当たる前に弾頭が消失している。

 

混乱している地球カタフラクト小隊にニロケラスが迫る。その巨体からは考えられない跳躍力を見せつけ、カタフラクト隊のいた場所へ着地、ハエのように煩く発砲する一機のアレイオンに向かい走り、その右手を払い、接触してしまったアレイオンの胸部から上を消失させる。不運にも、コックピットは天井を無くすだけで隊長と思われるパイロットは理解も及ばぬまま機体ごと消失した。

 

指揮官の戦死により隊員は為すすべもなく二機を残しアレイオン三機が消失した。

 

そして二機のうち、一機のアレイオンがナイフを持ち突撃を仕掛けてきた。だが…

 

「臆病に死ぬか…蛮勇に死すか、誇り高い選択をしているつもりかね?」

 

やはりナイフも消失されさらに腕まで消失される。脚部ブースターで後進をかける頃にはニロケラスの右腕が迫り、その腰部を消滅させた。

生き残ったアレイオンはニロケラスから逃げるべく離れる。しかしニロケラスの目的は逃げるアレイオンに保護されている火星人。その火星人を手放さない限り逃げ切る確率は皆無だ。

 

近くを走っていた護送車が逃げるアレイオンの通信を傍受していなければ彼女らは助からなかったかもしれない。だがニロケラスの鷹の目はそれをも容易く補足する。よって、護送車が彼女を保護するときには既にニロケラスはアレイオンに肉薄していた。

だが彼女らは幸運の女神に微笑まれたのだろうか。

 

「動くなニロケラス。それ以上の破壊及び殺戮行為は私が許さん」

 

天空から、黄昏の機体が降ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、ジョ、ジョルジュ・バートン伯爵!?何故こちらへ…!?」

 

「クルーテオ卿から聞かされていなかったのかトリルラン?私はクルーテオ卿よりこの地での姫殿下殺害の調査をすべく来たのだ。つまり一時的にとはいえこの地の管理者は私にある。これ以上、この地での破壊や殺戮行為を行うならば容赦はせん」

 

それを聞いたニロケラスの行動は早かった。クルーテオ城に戻るべくスカイキャリアを呼び戻しそのまま離脱した。

 

邪魔者は消えた。まずは━━━━

 

『そこの地球人、聞きたいことがある。私の名はジョルジュ・バートン。軌道騎士37家門の一人である。バートンの名に誓って諸君らに危害を加えないことを誓おう』

 

『私が聞きたいのはアセイラム姫殺害についてだ。この件は火星人の反逆者がアセイラム姫を暗殺した可能性が高い。殺害現場を見たものは何でもいい。気づいたことはあるか?』

 

そして、一人の学生が前に出た。

 

 

 

名前は、界塚伊奈帆。

 

 

 




どうでしたか?面白くなければ面白くないとそのままコメントへどうぞ。あと、アドバイス等のコメントは文才のない私にはありがたいのでおねがいしますねー。
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