ここは幻想郷。現代で存在を忘れられた者たちが集う場所。妖怪や神など現代では非科学的と言われる者たちは否応無しにここに送られているのだ。
そして、そこには昔中国を代表に世界各地にいた仙人達も変わらないのだった。
この物語はそんな仙人達の悲しくも儚い冒険譚である。
prologue 男爵と紳士の仙道が生き様
生い茂った緑に綺麗な川が流れる山々。ここは仙人達が生きる郷、通称仙界と呼ばれる幻想郷の北の山脈にある仙人達が暮らす所である。
雲を突き抜ける筍のような山が無数に伸びたそこは仙人の暮らす所であると同時に、修行の場所でもあるのだ。
そしてこの物語の主人公ジョナサン・ジョースター。通称ジョジョと呼ばれる青年もこの山脈にて修行を行っていた。
「こぉおお…今だ!」
カッ!!
「スペルカード!!『仙道!紳士の猟犬の波紋疾走(ダニーオバードライブ)!!』」
ボガーン!!
彼の纏ったオーラは猟犬に姿を変え、主人を守る様に目の前の岩山を文字通り噛み砕いたのだ!その威力は正に犬なとでは無く!狼!
ジョジョは深呼吸をして体の波紋を沈めていく。そこには先ほどまでの狼の様な危険な雰囲気は無く、気の良さそうな青年が立っていたぜ!
「今日の修行はこんなところかな?」
丸太の様な腕にまるで鉄板の様な胸板!身長は2メートルを超える大柄な青年通称ジョジョ!彼は修行を終えたところだった。よく見れば周りには同じように噛み砕かれた岩があちこちに転がっていやがる!
そしてそんなジョジョの背後にはまた怪しげな雰囲気を放つ男が現れやがった!
「よくぞやったぞジョジョ。これで計10種類のスペルカードを手に入れたことになる」
「ツェペリさん!見ていたんですか」
「弟子の成長を見ようとしない師匠はおらんよ」
ジョジョの背後にいた男、名はツェペリ男爵。本名ウィル・A・ツェペリはシマウマの様な柄のシルクハットの唾を指で押し上げて白のスーツを着たその姿は一昔前の英国紳士のそれだぜ!
「これで準備は整ったなジョジョ」
「はい!戦いの覚悟は出来ています!」
ジョジョは迷いなくテェペリの言葉に同意した。その瞳には目的の為なら犠牲も何も厭わないという覚悟の炎が燃え上がってやがる!ジョジョは紳士であり、無用な争いを好む男じゃあーねぇ!そのジョジョがこれほど迷いなく戦うことを選んだ理由!それは辛くも悲しい彼の覚悟が俺の胸に突き刺さりやがる!だから俺はあんたに着いて行くて決めたんだぜ!ジョジョ!いやジョースターさん!
「スピードワゴン…本当にいいのかい。これから僕らは辛く険しい旅に出ることになる。君の無事も決してほし「それ以上は言わなくていいぜジョースターさん!確かに今俺の足はこれから起こる戦いにビビって産まれたての子鹿の様に震えてやがる!だけどよ!俺はあんたが好きだから着いて行くって決めたんだぜ!覚悟ならとっくに出来てる」」
胸を強く叩き宣言する俺の名はスピードワゴン。本来はこんな場所には来ちゃならねぇ単なる人間で、人里で客商売をしているのがお似合いのちっぽけな奴よ。こんな俺じゃあ足手まといになっちまうかもしれねえ!でも俺はジョースターさんに着いて行きたかった。
「私はまだ反対だよスピードワゴン君。この旅は生半可なものではない。仙人である私とジョジョですら死の覚悟が必要なものになる。君の命は保証できない」
「テェペリの旦那…」
テェペリの旦那に言われたことはこの旅に着いて行くと決めた時から何度も言われていた。その言葉を聞くたびに!何より旦那の真剣で覚悟の灯った瞳を見るたびに俺は迷い続けてきた!悩んできた!だけど今のあんたら見たら俺も覚悟を決めたぜ!
「あんたらがこの旅に命を掛けるように俺もこの旅に命を掛ける覚悟なら出来てるぜ!俺の命はあんたらの為にならなんの迷いも無く捨てられるぐらいのな!」
俺の言葉を聞き旦那をスッキリしたような、どこか優しい表情を浮かべた。
「スピードワゴン君。その言葉が聞きたいがために今まで試すようなことをしてすまなかった。ここまでくれば私達は一蓮托生!行くぞスピードワゴン君!」
そう言うと旦那は俺たちに背を向けて歩き始める。その背中からは死の覚悟を決めた男の生き様を感じた。
「僕も同じだスピードワゴン。僕もこの旅に命を掛ける」
ジョースターさんもその後に続いて歩き始めた。その一歩は恐らくこの幻想郷に新たなる伝説が始まることを予感させる何かを秘めた力強さを感じた!
「たく!置いていかねーで下さいよ!」
俺はシルクハットを被り直し急いで二人の後に着いて行く。その中にいると感じることがある。俺は間違いなく白の中にいることを。
そう!この物語は3人の男達によって繰り広げられる
「さぁ行くぞジョジョ!スピードワゴン君!」
「はい!」
「おうよ!」
「「「幻想郷の女の子達の恥ずかしがっている顔を見る旅へ!!」」」
ハートフルコメディーな冒険譚である
✳︎ジョジョの奇妙な冒険のキャラとは一切関係のない別の変態共です。
だから怒らないで下さい(懇願)