ちょこちょこ省略したりしてますが、なかなかうまいこと行かないです(笑)
あ、今回は皆大好きのあの方がでますよ!
・・・
声をかけてきた男性は、黒髪を無造作に結び、紫の服に身を包んだ目立つ格好をしていた。
飛鳥はその男性を見てすぐにわかった。
―あぁ、レイヴン!わぁ……これまた鋭そうな人が来たねぇ……ジュディスは絶対鋭い。パティもだよねぇ……あぁ、鈍感とか普通に気づかないのってエステルとカロルとユーリだけ!?ラピードは絶対気づいてるだろうし……
絶賛頭の中で発狂中の飛鳥。いけないと思って顔をあげてみると。レイヴンの顔がドアップ。さすがの飛鳥も驚き、声を上げる。
「わっ!?」
「お嬢ちゃん、―――?」
「!!?」
飛鳥は、耳を疑いたくなった。確かに、ここはゲームの中で、自分はこのゲームの中の主要人物の1人として、ストーリーに絡んでいる。それは、もう間違いようのない事実。そうでなければ、騎士団に入っていたとしても、ナイレンや騎士団時代のユーリとフレンとも、会話をしていた、という記憶なんて創る必要がないからだ。そして。ゲームの主人公メンバーの一員としているからこそ、何がおきてもおかしくはない。ないが、これはあまりにも、おかしいではないか。
「あれ?アスカ、知り合いだったのか?」
「―――」
再び、飛鳥の頭の中に映像が流れ込む。それは、おそらく、ダングレストの酒場だろう場所で、レイヴンやドン・ホワイトホースと共に、酒を飲み交わしている、自分。おかしい。なんで、どうして。自分は、どこまで、彼らに関わったという事になっているというのか。この世界の自分は、生まれて、ハルルで過ごして(?)、騎士団に入って、やめて、今度はギルドに入っていたとでもいうのか。
「―い、――!!」
なんで。どうして、自分のようなちっぽけな人間が、こんな大きな繋がりを持っている。飛鳥の頭は、もうキャパオーバーだ。力が抜けて、その場に座り込む。
「お、おい!?」
「……違う、うちは……!!」
「アスカ!!」
「ちょっと、あんた!しっかりしなさいよ!」
「―――……うん、ごめん」
飛鳥は、そう言って立ち上がる。深呼吸をして、呼吸を整える。大丈夫、自分の特技を思い出せ。そうだ、冷静を装え。何食わぬ顔で、普通だと嘘をつけ。ポーカーフェイスで、騙せ。自分は大丈夫なんだと。そうだ、自分さえも、騙して、大丈夫なんだ、と。できるだろう?だって、自分はここに来る前は同じことをしてたんだから。
「アスカ、大丈夫です?」
「あんまし大丈夫じゃないけど、ここまできて引き返せないでしょ。だって、門番はリタが気絶させちゃったわけだし。起きて騒ぎが大きくなるほうが、ダメっしょ」
「無理すんなよ」
「あー…うん、善処する」
ユーリは飛鳥にまた、違和感を感じる。本当に、目の前の飛鳥は、自分が出会った頃の飛鳥と同一人物か。記憶が戻ることは喜ばしいことだ。だが、その度に飛鳥が、別人になっていくような気がして、もやもやする。それに、この町に来てから連続で記憶が戻っているようだし、ここには何かあると考えていいのかもしれない。
それぞれが考えながらもラゴウの屋敷に侵入。すると、中は地下遺跡のように暗く、生物の骨が転がっている。魔物もいるようだ。そんな中、子どもの声を聞き取る。もしかしたら、あの夫妻の子どもかもしれない。声を頼りに進んでいくと、広く開けた場所で橋の方にうずくまる少年を見つけた。保護もかねて一緒に連れていくことに。
―ん~……ここまでは、原作通り、なのかな?あんま覚えてないからわかんないや
飛鳥があいかわらずぼーっとしながら最後尾を歩いていると。鉄格子の向こう側にる男性に向かってエステルが叫んだ。
「ラゴウ!それでもあなたは帝国に仕える人間ですか!」
「むむっ……あなたは……まさか?」
ラゴウがそう言った途端。ユーリは剣を抜いて斬撃を飛ばし、ラゴウごと檻を破壊した。ラゴウはそれに驚き、ユーリ達を捕えろと言いながらそのまま逃げていく。ユーリたちも先へと進み、再び開けたところへ出た。すると、そこには海賊帽をかぶった少女の姿が。どうにもユーリの知り合いらしく、名前をパティと言った。
―あぁ、ここだったっけ……まぁ、流石にパティとは何のつながりもないみたい。そのほうが助かる。やっと頭痛が治まってきたとこだし
飛鳥が最後尾を歩いていると、パティが声をかけてきた。
「ん?おぬし、顔色が優れないようじゃが大丈夫なのか?」
「え?あぁうん、大丈夫だよ。戦闘はユーリ達が率先してやってくれてるから」
そんなことを話していると、屋敷の中のような廊下を抜け、再び開けた場所に出てきた。しかし、その瞬間。雇われたであろう傭兵が襲い掛かってきたのだ。ユーリ達にかかれば問題なく撃破できる相手だったが。その後、少し進むと。
巨大な装置が置いてある部屋へとたどり着く。どうにもこれは例の
「うわぁっ!いきなり何するんだよっ!」
「こんくらいしてやんないと、騎士団が来にくいでしょっ!」
そう言って火の魔術を連発するリタ。しかし、そこで傭兵を連れたラゴウが戻ってきてしまう。そして、エステルの事を殺さずに捕らえろと言っていることから、どうにもエステルの身分に気づいているらしい。そんな中、カロルが傭兵達を見て呟く。
「まさか、こいつらって、
しかし、そこまで強くなかったのか、ユーリ達に倒されていた。そこで引こうとするユーリだが、リタが粘る。そのせいで、フレンたちと対面してしまった。だが。
ガッシャーン!!
そんな音と共に窓を突き破って、何かが入ってきた。それは、竜のような魔物に乗った、槍を携えた者だった。白い鎧に身を包んでいるため、男か女かもわからない。
なんとか外に出ると、あれだけ土砂降りだった雨は止み、外は晴れていた。ユーリはパティと少年に別れを告げ、走って追いかける。だが、船はすでに出航していた。だが、まだ飛び乗れば乗れる。そんな状態だった。
「嘘やん!!待って、マジで待って~~~!!!!」
とかなんとか言いながらも無事に飛び乗ることができた飛鳥とユーリ達。だが、飛鳥は驚いていた。自分がこんなに飛べることに。ここに来る前は、運動が嫌いで、苦手だったのだ。そんな自分がこんなに飛べるはずがない。だから、もう1つの、考えたくなかった可能性について考えてしまった。
―……本当に、うちは、トリップしたん?もしかして。うちは、意識だけこっちにきて、本当に存在している、この体の持ち主の意識を、塗りつぶしたんじゃ…?そのせいで、記憶が飛んだんじゃないん…?
だが、声の主は言っていた。現実を捨てる覚悟はあるか、と。なら、きっと体も自分のだろうと、そう飛鳥は考えた。そして、ふと顔をあげると、敵の攻撃が迫っていた。咄嗟に相手の武器を蹴り上げる。あぁ、やっぱり。こんな事、自分であれば絶対にできない。
「っ……!!」
「アスカ!」
「やるじゃねえか」
「だ~、もう!」
―考え事は後!とりあえずここで変な奴が出てくるはずで、確か、ボスだった!!気を抜いてたら死ぬ!!
ひとまず戦闘を終え、鍵がかかっている場所を開けようと、カロルが近づくと、大男に吹っ飛ばされた。カロルを吹っ飛ばした大男は隻眼で、左腕も武器になっていて、どこかのお話しに出て来る、船長のよう。しかし、いつの間に後ろに回り込んだのか、ユーリはすぐにその男に武器を向ける。だが、その大男はユーリに向けて、ノコギリの形をしたような大剣(だと思われるが、この男は片手で持っている)を振りぬく。だが、ユーリも武器ではじき、そのできた一瞬の隙に跳躍し、エステルたちのところへと着地する。
「バルボス、さっさとこいつらを始末しなさい!」
ラゴウが後ろでそういうが、バルボスと呼ばれた大男は
「金の分は働いた」
と言い、騎士にも追いつかれては面倒だという理由で逃げを選択する。ラゴウはザギという者に後を任せ、バルボスと共に逃げ去ってしまった。すると、ピンクのような赤のような髪に、横髪が金色という奇抜な髪色と髪型をした、両手に刃をもった、男性―ザギが現れた。現れて早々ユーリを狙うが、ユーリはなんとか避ける。だが、ザギはそのまま突っ込んでいき、船の一部を破壊。
―うわぁ……ザギ戦かぁ……
飛鳥はチャクラムではなく、銃を構えてため息をついた。
というわけで長くなりましたがい一旦ここで切ります。
次はザギ戦~となります。