今回はキュモールとのご対面~になります。
あぁ、あの騎士さんどうにかなりませんかねぇ
先を知っているのでどうとも言えませんが。
・・・
ユーリ達の目の前に現れたのは、キュモールと呼ばれる騎士だ。そして、エステルが誘拐されたのだと言い出す。エステルが否定するが無理やり連れて行こうとした。しかし。
「ユーリ・ローウェルとその一味を罪人として捕縛せよ!」
そこでルブラン達、シュヴァーン隊が駆けつける。そこでひと悶着あったが、どうにかなったようで、キュモール達は去っていく。ユーリ達は大人しく捕まることを選んだようで、飛鳥も特に抵抗はしなかった。そして、シュヴァーン隊長と呼ばれる人物がいるのをわかってか、飛鳥は見上げ、そしてどうせわからないだろう。そう思い口パクではあるが
【レイヴン それとも、ダミュロンって呼べばいい?】
と伝える。否、伝えるのではなく、見せる。ただ、その時に飛鳥はニヤリとした、意地悪い笑顔を浮かべたので、伝わってるのかもしれないが。
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そして、連行され宿屋で今、罪状確認をされている。もちろん、皆一緒にである。ユーリの罪状を確認しているだけで途方もなさげだ。今聞いているだけでも、もう18個目である。ルブランが次の罪状を読み上げようとすると、アレクセイが入ってきた。どうにもエステルとヨーデルの両名によりユーリの罪はすべて赦免されたとのこと、それからエステルが帝都に戻るとのことで、ユーリにはヨーデルを助け、エステルを護衛したことで、おそらくだがお金を報酬として渡される。だが、それをユーリは要らない、とつっぱねた。
そして、エステルに会ってほしいと頼まれたのち、解放されたが、エステルが抜けるとあって、パーティ内の雰囲気はどこか暗く、重い。これでいいのかと問うリタにユーリは選ぶのはオレじゃない、と答えた。
「確かにね。いくらうちらが一緒にいたくても、エステルは立場ってモンがあるし、そこはしゃーない」
「あんた……」
「んじゃま、少し街を見て回る?」
「そうだな」
そいうことでそれぞれが好きに過ごすことになった。飛鳥は一人でぶらつきながら、ぼーっとしていた。まだ下町の
―あぁ、疲れた。いずれ、うちも皆と一緒に……ほんまに一緒になんて、いけるの?うちなんかが?
不安に駆られ、ついつい悪い方へと考えを巡らせる。そんなことをしたって、現状が変わるわけでもない。ましてや、自分に課せられたこの世界を救う、という使命が果たされるわけでもないのだ。でも。それでも。
―だって、うちやで?何もできない、出来損ない。なのに、うちだから、世界を救える?意味わからん!!だって、うち抜きで皆で世界救ってるやんか……!!!
気が付けば、涙が頬を伝っていた。もうとっくの昔にキャパオーバーしてたのだ。でも、泣く暇なんてなかった。ただ、それだけのことで。どうしたらいいのか、わからない。どうして自分なんだ。自分より優しくて、自分より頭の良い人なら、いくらでもいただろう。
なのに、どうして。なんで自分を選んだ。確かにここにきて、あの忌々しい場所から逃げ出すことはできた。どうせ、あそこに居たって何も変わらないだろう。そういう意味では感謝している。だけど、自分にはシューティングの腕とポーカーフェイスしか、特技のないヤツだ。
こんなファンタジーの世界に飛ばされたからと言って何か特殊能力に目覚めたわけでもない。強いて言えば、空気中のエネルギーを銃の弾に変換できることくらいか。これを極めればもしかしたら、エステルのあのチカラを抑えることができるだとか、そういう事ができるかもしれない。
だけど。だけど、でも、そんな大層なこと、できない。今の自分じゃできはしないんだ。わかってる。そんなことできるようになるには、努力が必要なんだって。でも、努力したって、実らなかったら意味がない。ねぇ、そうでしょう?いくら頑張っても、認められなければそれは、ただの無駄。実らない努力はない、なんてこと、ないんだよ。
ねぇ、どうしてうちを選んだの。
飛鳥は、ひとしきり泣いてから、宿屋に向かうことにした。泣いてるところは見られたくはない。きっと、優しい皆は慰めてくれるだろうから。だけど、今はダメだ。折れてしまいそうだから。
うちは、どうすればいいの?一人じゃ、何にもできないうちは―――!
今回はちょっと短めですね。
飛鳥の思い爆発です。飛鳥はいい子。少し、素直じゃないだけなんです。
次回は宿屋で合流~になります。