【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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ホント趣味に没頭できるこの時間、もっと増やしてw

課題やらなきゃだけど、面倒でやりたくない←


今回はユーリside~になります。


32戦目

・・・

 

牢だろう場所に入れられ、早々に何かしら問題を起こすユーリ。だが武器を持っておらず、斬られる覚悟をしたが、寸でのところで庇われた。そう、竜の魔物を操っていた、全身を白い鎧に包んだ者だった。しかし、ユーリを庇ったことで兜が割れ、少し隙間ができてしまった。そこから、わずかに瞳が見える。

 

騒動が収まると、その鎧を着た者は兜を脱いだ。鎧を着ていたのは、青い髪に、ナギークという人間にはない器官を持ち、耳もとがっている、クリティア族の女性だった。流石のユーリもまさか女性だなんて思っていなかったらしく、驚いて言葉が出なかったようだが、この女性は先ほど自分を庇って斬られたのだ。いくら兜があったとはいえ、その兜にもひびが入り少し欠けている。大丈夫だろうか。

 

「ケガしてないか?」

 

そう聞くと、クリティア族の女性は頷いた。確かに見る限り、怪我をした様子はない。 

 

「いえ……バウルを助けてくれたでしょ」

 

「バウル?」

 

「ええ、私の友達」

 

しばらく出られそうにないので、ユーリはクリティア族の女性に、色々と質問をした。それから、ここはもうしばらく手を組もう、という事になった。そして、なんとユーリがクリティア族の女性をいきなり殴り飛ばした。これに驚きはしたものの、ユーリの手がわかったクリティア族の女性はユーリに殴り返した。

 

これを少し続けながら、それらしいセリフを言い合う。当然、騒ぎに気付いた見張りが何事だと中に入ってくるが、その瞬間、中にいた全員で出口へまっしぐら。すると、無事に出られたのだ。そこで、もう一発、クリティア族の女性からビンタをもらったユーリ。さすがに強く殴りすぎたらしい。

 

だが、それでお相子という事になり、名前を名乗った。クリティア族の女性はジュディスというらしい。だがユーリは長いと思ったのか、ジュディスのことをジュディと呼ぶことにした。相変わらず、名前を省略して呼ぶ癖は治っていないようだ。

 

とにもかくにも、これで自由になったがだからと言ってそのまま仲間のもとへ帰るわけにもいかず、ユーリはジュディスの目的――魔導器(ブラスティア)を壊す事に付き合うことにした。

 

・・・

 

そしてしばらく進み、武器もひとまず取り戻し(ジュディスのはなかったらしい)、先に進みなんとか外に出てみると。レイヴンが弓ではなく剣で薙ぎ払い、リタと飛鳥が魔術を使って(飛鳥は銃)空中の魔物を打ち落としているところだった。

 

合流し、ジュディスとも自己紹介を終え、今かラだという時だった。上から敵が降ってきてたのだ。そこで飛鳥はわかってたかのように、カロルとリタを突き飛ばし、防護壁を自分に張る。そのおかげで誰一人怪我はせず、降ってきた敵は駆けつけたフレンによって倒されたのだった。駆けつけたフレンを加え、改めてバルボスを倒しに行くことになった。

 

「アスカ、記憶はどうだい?」

 

「あぁ、フレンには言ってなかったっけ。粗方戻ったよ」

 

「そうか。全部ではないんだね?」

 

「うん。でも、大丈夫。大分身体も慣れたし、武器の扱いもすこーし上手くなった」

 

「そうか。でも、先ほどの戦闘をみた限りでは、上手いと思うけどな。魔術も使っていただろう?」

 

「そうかな?うち、戦い方はたぶん独学だと思うよ?チャクラムはともかく、銃の方とかは特に」

 

「そうなのかい?」

 

「うん。でもって、あれは魔術じゃない。魔法陣とか出てなかったでしょ」

 

「………!」

 

「気づくの遅い」

 

飛鳥はそう言ってクスクスと笑った。言われてみれば確かに、飛鳥があの防護壁を張った時、リタのような魔法陣は出ていなかった。では、あの術はなんだというのだ。彼女には何も秀でた力はなかった。前に会った時は銃やチャクラムは使っていたがそんな力は使っていなかった。

 

「ま、アレは簡単に言うとうちのエネルギー変換能力の応用ってこと」

 

「???」

 

「アスカ、伝わってないわよ」

 

「ありゃ。えーと……」

 

飛鳥はフレンに自分の銃が周囲のエアルやエネルギーを弾に変換して使っているということ、そのエネルギー変換能力を応用し、弾ではなく防護壁を展開しているのだと説明する。すると、大いに驚かれた。

 

「そんな驚くことなん?」

 

「普通はそんなことできないわよ」

 

「あー……なるほどそういう事ね」

 

・・・

 

そうしてかなり長いこと歩きまわり、ついに最奥までたどり着いたユーリ達。入ってみると複雑な作りだった。だが、なんとか仕掛けを解き、最上階へたどり着く。すると、そこにはバルボスがいた。手に持ったチェーンソー型の剣にはまっている魔核(コア)はやはりユーリが探し求めていた水道魔導器(アクエブラスティア)魔核(コア)らしい。

 

その手に持った剣を使い、ギルドの頂点に立つだけでなく、世界をも手中に収めようとしているバルボス。もちろん、そんなが許せるわけもない。だが、バルボスは剣を使い、攻撃してきた。事前に控えていた飛鳥は力を使おうとした。だが、フレンにひょい、と引っ張られ、防護壁をはることはかなわなかった。だが、皆は持ち前の運動神経で躱したようだ。

 

「大丈夫か、みんな!!」

 

「……えっと???」

 

反撃する魔も与えないバルボスの剣に圧倒されていたユーリ達。だが、そこへデュークが現れ、バルボスの剣を破壊してくれた。そのおかげでどうにか反撃ができそうである。

 

「……賢しい知恵と魔導器(ブラスティア)で得る力などまがい物にすぎん……か。所詮、最後に頼れるのは、己の力のみだったな。さあ、おまえら剣をとれ!」

 

どこから出したのか、代わりの大剣を取り出し、構えた(とはいうものの、片手で軽々持ち上げていることから、かなりの力があると思われる)バルボス。

 

「あちゃ~、力に酔ってた分、さっきまでの方が扱いやすかったのに」

 

「開き直ったバカほど扱いにくいものはないわね」

 

「ホワイトホースに並ぶ(つわもの)、剛嵐のバルボスと呼ばれたこのワシの力と……ワシが作り上げた『紅の絆傭兵団(ブラッドアライアンス)』の力。とくと味わうがよい!」

 

バルボスは下っ端と共に襲い掛かってきた。下っ端を早々に片づけたのだが、バルボス本人が言うだけあって割とタフだった。その上何故か飛鳥を執拗に狙うのだった。そのため飛鳥は回避に徹していた。

 

「この小娘がぁああ!!ちょこまかと!!」

 

「はっ、誰がてめぇなんかにやられるかっつーの!」

 

「ア、アスカ…!?」

 

「彼女、避けるのが上手いわね」

―それから、あちこちにある傷痕……あの年ごろのコが付けるには多すぎるわね

 

「アスカか、あれ」

 

そう、バルボスに狙われているせいだろうが、口調が荒れに荒れているのだ。おまけに声も低く、男だとしても違和感がないほどだ。元から地声が低いのだろうか。そんなこんなで避け続けるもバルボスに追い詰められた飛鳥。すると。

 

「だああ、もう!!ざっけんなっ!!うちばっか狙いやがって!!」

 

流石にキレたらしい飛鳥。その飛鳥の身体にはオーラがまとわれている。ということは、今、飛鳥はオーバーリミッツ状態だという事だ。

 

「なにぃ?こんな小娘がだと!!」

 

「悪かったな、小娘で!!――食らえ、‘パラン・アステール’!!」

 

飛鳥は撃った群青色の弾をバルボスの頭上で散弾させる、といった技を繰り出した。どうやら技を習得したことに驚いているようだ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……今の、うちがやった感じ?」

 

「あぁ、助かった!」

 

この後、何度かその技で援護し、無事に勝つことができた。しかし、狙われていたことには変わりないので、かなり消耗したが。




ということで、バルボス戦でした!

次はバルボス戦後~となります。
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