今回は宿屋~になります。
・・・
ひとまず、宿屋で休み、レイヴンの話を聞いたユーリ達。どうにも、次期皇帝候補であるエステルがぶらぶらと歩きまわっているのは、現状としてはあまり放っておける状態ではないらしい。確かに、今帝国とユニオンは互いに腹の中を探り合っている真っ最中。そんなときに帝国のしかも次期皇帝候補がうろうろしていては、ユニオンも気になるだろう。帝国側としても同じことが言えるだろうが。
そして、レイヴンも監視だけが仕事ではないらしく、ノードポリカにいる、
だが。ユーリは、ベッドの上い座って、中々寝ようとしないカロルに声をかけた。訳を聞いてみれば、自分が
そして、話し終えるとそのまま、外へ行き、ラピードを会話をする。話が終われば、今度は街の方へと歩き出す。すると、そこでジュディスと会う。軽く話し、またぶらぶらと歩いていると、レイヴンを見つけた。割と前科があってなかなかに信用がない彼だが、それでもノードポリカまでは一緒に旅する仲間である。
「……アスカちゃん、何か無茶してない?」
「あいつが?」
「あの子、すーぐ1人で抱え込むからね。ダングレストにいた時もそうだったのよ」
「まぁ確かに、アスカを狙ってる黒い魔物がいるってんで、そのことで気を張ってるかもな」
「あぁ、やっぱりあの黒い魔物ってアスカちゃん狙ってるのね」
「あぁ。オマケにオレたちの攻撃が効かないときた」
「!………それは」
「一発で、あいつらを倒せばいいとか言ってたけどな」
「こっちの攻撃が効かないんじゃ、そうするしかないわよねぇ……」
なんて会話をしつつ、ひとまずは様子見ということで話はついた。そして宿屋に戻ろうとすると、エステルとアスカを見つける。どうやら2人で話をしているらしい。会話に耳を傾けてみると。
「――アスカは、どうしてそんなに割り切れるです?」
「んー……そうやな、そうするしか、選択肢がなかったから、かな」
「そうするしか……?」
「そう。選択肢なんて、あってないようなもんよ。せやから、うちはもう、〝そういうもんや〟って思うことにしてん」
「………辛く、なかったです?」
「そりゃ、つらくないって言ったら、ウソになる。けど、だからと言ってそこで諦めちゃうと、待っているのは精神崩壊か、死。なら、どこにももう、逃げられないでしょ?」
「………っ!」
「クス、オヒメサマには、少し酷な話やったかな?」
「もう……!ずるいです、アスカは!」
「ふふ、ごめんごめん。じゃあ、うちはそろそろ戻るね」
「はい、おやすみなさい」
「ん、おやすみ」
どうやら話は終わったらしい。ユーリはそれを見かねてエステルに話に行く。そして話が終わると、アスカのもとへ行く。すると、寝ていると思われた彼女は起きていた。しかも、ベッドの上に横にならず、いわゆる体育座りというやつをしていた。どこかを見つめているであろう飛鳥は、どこかに消えてしまいそうで。
「〝飛鳥〟!」
「ん、ユーリ?」
「お前、どうしたんだよ」
「?」
首をかしげる飛鳥。どうにも自分が今何をしていたか自覚がないらしい。あの状態のまま放っておけない。そう思うユーリ。なぜだかはわからない。だが、あのままではどこかに飛鳥が消えてしまいそうだと思ったのだ。だから飛鳥の名前を“呼んだ”。ドンから言われた、引き戻してやれっていう、あの言葉。もしかしたら、このことかもしれない。
「お前、いつもそんな風にしてんのか?」
「あー……まぁ、そうね。横になって寝るとさ、どうにも寝つき悪くて。〝こっち〟にいてるから大丈夫かなーって何度か試したり、治す目的でそうしてるんだけど、どうにもダメらしくて」
あはは、と軽く笑う飛鳥。やはりどこか無理しているように感じる。あの時言っていた、『疲れた』、『死にたい』という言葉は、嘘ではなさそうだ。そういった時の目も、濁っていた。光がなく、すべてに諦めた顔だった。だが、そんな状態の飛鳥を死なせないのが、〝使命〟とやらなわけだ。その使命についてはどうにも飛鳥は話す気はないようだが、死のうとしてる人間を止めるだけのものらしい、というのはユーリにもわかっていた。
―重症なことには変わりねえな……
・・・
次の日。船を探しに街を歩いていると。ヨーデルに会った。どうも、ユニオンと協定を結ぶために動いているが、中々うまくいかないらしい。次期皇帝候補ではあるものの、
そして色々あったが魚人の群れから
ということで、今回はここまで!
次は船の上~になります。