トリップネタに関しては初めてなので、色々と矛盾があったり無茶があるかと思いますが、それでもOKな方のみ先にお進み下さい。
なんでも許せる方、なんでもこい!
という方向け。
タグ見てダメだとか、苦手だと思った方はブラウザバックをお勧めします。
三月町という街にある、桜乃高校から帰宅する一人の少女が居た。その少女は、深い紺色のぱっと見は黒に見える腰下まである髪に、深海のように蒼い色の目をしていた。この少女の名は月城飛鳥という。
「早く帰って動画見たいわ〜…そーいや、ヴェスペリアのプレイ動画が途中やったやんな〜。続きが気になるし面倒いけど走って帰ろ!」
そう言って飛鳥は早く帰るためにいつもなら使わない川沿いの道を走って帰ることにしたらしい。が、飛鳥の視界に川が入った途端。
キラッ…
光の反射が飛鳥の視界を奪う。
「わっ!?」
咄嗟に目をつぶり、目がショボショボするのを収まるのを待った。が、その時だった。飛鳥の耳に不思議な女性とも男性ともとれぬ声が聞こえてきた。
「貴女は、現実を捨てる覚悟はありますか?」
「どういう、事?」
「その覚悟があるのなら、祈りなさい」
「祈る?何を?」
「では、質問を変えましょう。貴女は現実を捨てて世界を救う事を望みますか?」
「何処のゲームやねん。うちには無理やわ。世界を救う、なんてそんな事。確かにうちは今に飽きてるけど」
「では、貴女は現実を捨てて世界を救うより、現実を望みますか?」
「……」
飛鳥は悩んだ。彼女は自身が不真面目で、努力嫌いで、面倒臭がりという事を自覚している。その上、自覚していながらも、とある理由から直さなくたって誰も迷惑を
「ダメ元で聞くわ。うちでも世界を救うなんて事、出来るん?」
「〝貴女だから〟です」
声の主は飛鳥だから、と答えた。それを聞いた飛鳥は少し悩むが決心をした。
「……じゃあ、やってやろうやないか。うちでも、こんな奴でも救える世界があるなら、やってやる」
「交渉成立ですね。では、貴女には武器と服、お守りを授けましょう」
「お守り?」
「えぇ。肌身放さず付けておけばその者の命の危機の時、守ってくれます」
「そうなんや…じゃあ、貰っとく」
「では、行きなさい。あぁそれから――には、―して、――さい」
「え?どういう――」
飛鳥が聞き返す前に、彼女の視界は真っ黒に塗り潰され、意識も強制的に途切れたのだった。
・・・
ガサッ…
飛鳥は、近くの草むらで音がしたのを境に目が覚めた。そして辺りを見回して、唖然とする。声の主が言っていた通り、別世界に飛ばされたようだ。
「!?」
そして自身の服が変わっている事、その着ている服が白の長袖のシャツに袖なしの黒いロングベスト(腰にホルスター付きのベルトがある)、黒いホットパンツに白いオーバーニー、黒の膝下ブーツと言ったモノクロな格好の服であること、腰のベルトについている左右のホルスターには銃(銃自体はハンドガンのようなもの)があること、ベストの上半身の裏側には何故か鉄製のチャクラムという円型の投げて使う武器があったことなどに驚いた(ちなみに、髪は先を数十センチほど余らすようにして一つに結ばれていた)。
「グルルルル…」
「え、嘘…ウルフ?」
自身の格好に驚いている飛鳥の耳に獣の唸り声が届く。声がした方を見てみると、黒とグレーの毛並みを持った狼に似た獣が居た。
「グルル…ウォーン!」
「え、仲間呼ばんといてや!」
飛鳥を見つけるや否や、その獣は仲間を呼ぼうと声を上げた。それを聞いた飛鳥は、右のホルスターから銃を抜いて、容赦なく撃った。
パァンという軽い音と共にウルフがその場に倒れこむ。なんとか倒せたようだった。が、飛鳥は疑問に思う。銃を弾が
「んー…もしかして、この銃は魔力を源にしてる感じ?空気中か、ありえへんかもしれへんけど、うち自身の魔力を使って生成されたもの。それが弾なんやろうなぁ…だって、そうやなかったら弾の色も、弾を装填する場所がない事も説明できへんし」
そう、飛鳥はゲームや漫画で〝そういうもの〟は知っている。だから、もしかしたら、と思ったのだろう。実際、その通りでもある。と、あたりを見回していた飛鳥はふと、目に留まるモノがあった。
「んー……あ、あれは…?って事は、ここはヴェスペリアの世界なん!?」
そう。飛鳥が目たものはテイルズオブヴェスぺリアというゲームに出てくる、街などを魔物から守るためのもの、
「とりあえず、あそこは帝都ザーフィアス、だっけか。そこに行こうか。下町があったはずだし」
そうして飛鳥が歩き始めた。そしてものの数分歩いたところでとある人物に声をかけられた。
「よう、お前ここじゃ見かけない顔だけど、一人か?」
「え?」
飛鳥に声をかけた人物は20代前半くらいの青年で、上から下まで真っ黒な服を着ており、胸元を広めに開けていた。青年は髪の色も多少紫が混ざっているように思えるが真っ黒で目の色も真っ黒だった。そして、その青年の左手には剣の入った鞘がある。飛鳥は、その青年を知っていた。なんせ、この世界の――テイルズオブヴェスぺリアの主人公、ユーリ・ローウェルだったからだ。だが、相手は自分の事を知らない。その事を頭に置きつつ飛鳥はユーリの問いに答えた。
「私、その…き、記憶喪失、みたいで…気が付いたらこの草原を、歩いていたんです」
「記憶喪失?」
「は、はい。えっと、名前以外、どこで何をしていたのかも、何も、思い出せないんです…」
「そうか…なら名前だけでも教えてくれよな。俺はユーリ。ユーリ・ローウェルだ」
「は、はい。私は…アスカです」
「そうか。よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
飛鳥は咄嗟に自分が記憶喪失だと言った。そして話し方も、敬語を使い、一人称も変え、声のトーンもかなり高くしたのだった。飛鳥自身の声は女子のものにしてはかなり低い部類に入る程だからだ。そして、自分がどういう立ち位置かが分からない以上、いきなり親しげにするのもよくないと思ったからである。ユーリは偏見を持たず、誰とでも普通に接するのでここまで変える必要はないと分かっていたのだが、飛鳥は変えた。
―うちなんかの素なんて、晒せるわけないよ。だから、猫を被るよ。大丈夫、猫を被ることは得意だから。
そう、飛鳥は恐れたのだ。自分の素の性格を見て、ユーリが拒絶されやしないか、と。
「まぁ、こんなところで突っ立ってんのもアレだし、下町に来いよ。俺が居候させてもらってる宿屋にいけば何とかしてくれるだろうからな」
「そ、そうなんですか…」
「あぁ」
飛鳥はユーリに連れられ、下町に向かうのだった。
かなりグダグダしてしまったきがするけど、きにしない!
では、また次回にて会いましょう!
10/24 修正しました。前よりは、全体的にマシになってると思います。