【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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どうも~!2話目です!

グダグダな上に誤字多発な可能性ありです!

苦手な方は即ブラウザバックを。


トリップした先、ユーリと出会い、記憶喪失だということにした主人公は…?


2戦目

・・・

 

あれから、飛鳥はユーリに連れられて下町へと着いた。そこで飛鳥は考えた。

 

―あぁ、本当にゲームと同じ…でも、うちがゲームに組み込まれてるのか、それともうちは部外者なのか…それに、何かに気をつけろって声の人が言ってた気がする。最後の方はよく聞こえなかったけど、きっとそう。まぁ、もし物語に私が組み込まれてたとしても、イレギュラーである事には変わりはないし、私を消そうとしてくる新たな奴が出てくる…まぁあり得ない話じゃないよね。

 

そう。飛鳥はそう言う、ファンタジーな世界観が好きで現実世界の人が漫画やゲーム、アニメの世界にトリップする、という創作ものの小説をいくつも読んだことがある。そして決まってトリップした人物はそのトリップ先の主人公やその仲間と一緒に行動し、物語を一緒にたどっていく。だが、飛鳥はそういうものを読んでいて思ったことがあるのだ。トリップした人がいる時点でその物語は原作と呼ばれるものは違うんじゃないか、と。メンバーが一人増えているのだ。当たり前といっても差支えはないだろう。そして、飛鳥は思う。自分がこの世界に来たことで自分の知っている、テイルズオブヴェスぺリアの話通りいは行かないのでは?と。

 

「大丈夫か?顔色悪ぃけど」

 

「え?あぁ、少し疲れただけなので、大丈夫です」

 

「そうか?ならいいけど」

 

ユーリは顔色が悪い飛鳥に声をかける。が、飛鳥は疲れただけだと答えた。確かに記憶喪失な上にあんな草原にただ一人でいたのなら無理もない、と思ったからかそれ以上は何も気にしなかった。と、二人が噴水のある広場まで来ると、一人の老人が声をかけてきた。

 

「ユーリじゃないか。どうした?見ない嬢ちゃんを連れてるのぅ」

 

「ハンクスじいさん。こいつは結界の外でうろうろしてたんだよ。記憶喪失なんだとさ。とりあえず危ないから連れてきた」

 

「アスカです」

 

「おぉ、わしはハンクスじゃ」

 

「よしアスカ、そろそろ行く――」

 

ユーリが行こうと声を上げた瞬間だった。ドォン!という音と共に噴水の水が柱のように高く上がった。それを見て飛鳥は叫ぶ。

 

「逃げて!!巻き込まれんで!!!」

 

が、自分はその場所から動かない。飛鳥は水を被るくらい良いか、と思っていたのだが、いきなり後ろから手が伸びてきて飛鳥を落ちてくる水がかからない場所まで避難させた。その手はまぎれもなくユーリの手だった。

 

「おい、お前が逃げなくてどーすんだよ!ったく、叫んでおいてお前が逃げねぇとか…お前は水を被りたかったのか?」

 

「いえ…そういうわけではないのですが…助けてくれてありがとうございます」

 

「ん、どういたしまして」

 

飛鳥はふと噴水を見た。すると、噴水の真ん中にあった機械のようなものの丁度ド真ん中あたりにあったモノがなくなっていた。飛鳥はこのことが後々どうなるかも知っていたがとりあえずユーリに告げる。

 

「…あれ?あの水道魔道器(アクエブラスティア)魔核(コア)がないんじゃないですか?」

 

「ん?……確かにねぇな。どうすっか…」

 

「ユーリ!水道魔道器、最近直してもらったばっかなんだよ?壊れるのっておかしくない?」

 

「そうだな。どうせ直しに来たやつが適当にやったんだろ。俺はラピードと一緒に無くなった魔核を探しに行ってくる。テッドはアスカと一緒にいてろ」

 

「わかりました。気を付けてくださいね」

 

飛鳥はユーリとラピード――いつの間にかユーリの傍に来ていた青が強めの紺色のような毛並みで尻尾が特徴的な犬――を見送る。が、何故かラピードは飛鳥の方を向いて動こうとしなかった。

 

「どうしたラピード?」

 

ユーリが声をかけても何も反応を返さない。飛鳥はラピードがユーリの指示や声には必ず反応することを知っていたので、疑問に思う。そして何故だかわからないが確信した。

 

自分はイレギュラーな存在でありながらもこのテイルズオブヴェスぺリアという物語の中に組み込まれていて、更に自分に関するイベントのようなものもある

 

という事に。

 

「ワン!!ウ~…!!ワンワンワン!!!!」

 

「わっ!」

 

「おいラピード!!何やってんだ!!」

 

「ど、どうしちゃったのラピード?」

 

ラピードは飛鳥に向かって牙を剥き出しにして睨みながら吠えた。まるで貴様なんか敵だ!自分の主人に関わるな!とでもいうような、そんな吠え方だった。飛鳥はあまり勘は鋭くない、いやむしろ鈍い方だが、そんな彼女でも察した。そして同時に

 

―うちは結局、何処に行ったって〝邪魔者〟でしかないんやな。でもうちにはこの世界を救うことができる、と。そんでもって邪魔者なら世界の修正力とかそういうのが働いてうちを消しに来るかも、と。まぁこんな小説で読んだような知識が役に立つか知らんけどまぁ、常に警戒しといたほうがええみたいやなぁ…あぁ、面倒いな。

 

と思っていた。

 

「……ラピードって言うんやね。ねぇ、ラピード、うちは君にも君のご主人様“達”にも危害は加えへん。だから、吠えるのだけはやめてくれへんか?」

 

「ウ~!!!」

 

「唸っても吠えてもいいけど、時と場所、考えてからな」

 

「ラピード、行くぞ。……ラピード?」

 

「ユーリさん、ラピードは動く気はないみたいですけど…」

 

「……んじゃ、俺だけで行ってくる。アスカ、ラピードと一緒にいててくれるか?」

 

「はい、わかりました」

 

「おう、じゃあ行ってくる!」

 

飛鳥はユーリを送り出して、いまだ睨んでいるラピードの方を向いて、苦笑する。飛鳥の隣にいるテッドは心配そうにこちらを見ていた。

 

「はは、は…うち、何のためにココに来たんやろうなぁ…?」

 

思わずそうこぼした。と、いきなりラピードが吠えた。今の吠え方は敵だ、とでもいうようなものだ。するとテッドが怯えながら言う。

 

「ねぇ、アレ見て!!結界張られてるのに魔物が入ってきたよ!!?」

 

テッドがいう方を見てみると、ドラゴンを形取った、闇のように黒く、どす黒い紅い目をした魔物が居た。その魔物は飛鳥を見ている。が、それだけだ。攻撃するそぶりも見せない。だが飛鳥の中にある警報は鳴っていた。今すぐ目の前のそいつを殺せ、と。だが、飛鳥は動く事が出来なかった。そして無意識にその魔物と目を合わせぬようにもしていた。しかし、今の飛鳥にはそんなことは気付けず、また自身が震えて動けないことも分からなかった。彼女が分かるのはただ一つ。この魔物こそが声の主が気をつけろと言っていた存在なのだという確信だけだった。




2話目終了。

さて、アスカは結界魔道器が発動しているにも関わらず町の中に入ってきた魔物を倒すことができるのでしょうか…?

ではではまた次回にて会いましょう^^
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