今回は城に入った所〜になります。
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城に入り、進んでいくと、城内にはエアルがなかった。リタ曰く、エステルの力を使って、エアルを無くしているのでは?との事。それから、もっと奥へ進むと人の気配がする扉の前に到着。
ひとまずすぐ動けるよう一行が壁にそって並んだ時だった。叫び声と共に3人に人影が飛び出し、目の前の壁に激突した。その人影はルブラン達の3人組だった。
驚いていると、ユーリの耳に知り合いの声が響いた。
「ユーリ!?ユーリか?」
そう、ハンクスだった。どうやら、下町の彼らを城まで誘導したのはルブラン隊のようで、レイヴンを見つけると畏まり、揃って「命令違反の罰は受ける」との事。ただ、今の自分はレイヴンはシュヴァーンではない事を伝える。ただ、労いの言葉をかけたのだった。
そして、アレクセイが何処にいるのか尋ねてみると。どうやら、
ひとまず何とか出来ると踏んで先に進むユーリ達は、謁見の間にたどり着く。そこには、クロームというクリティア族の女性が現れた。どうやら、アレクセイの秘書だったらしい。一行に対し、色々と遠回しに言ったが、結局の所、アレクセイを止めてほしい、という願いを言いに来たようで、伝え終えるとその場を去って行った。
とりあえず、城の中を探してみると、仕掛けを解くヒントらしきものがあった。あれやこれや……と話しながらなんとか時間がかかったものの、仕掛けは解くことか出来た。開かれた扉の先に進むと。とても長い急斜面な坂が続いた。
その先に、アレクセイとエステルがいた。問答するも、平行線。それに、エステルを返せと言ったら簡単に解放したのである。何かあると踏むのが道理。そして、やはり、エステルになにかしていたらしい。エステルは、アレクセイに操られていた。ユーリに切りかかるエステルの目に光はなかった。
ユーリ達は戦う。操られているとは言え、仲間だ。傷付けるのは気が引ける。だが、向こうはそんな事はお構い無しでこちらに剣を向けてくる。だからこそ、飛鳥は自身の力で防いだ。
「アスカ!?」
「大丈夫、エステルはちゃんと戻れるよ」
「アスカ……?」
そうやって戦うも、向こうの力は無尽蔵なのか、少しよろめかせる事は出来ても膝を付かせる事が出来ず、ユーリ達も、体力の限界がやってくる。そんな諦めの悪い様子を見たアレクセイは、更にエステルに何かを施す。
すると、光が放たれ遠く彼方へ光が一直線。そして、大きな遺跡が現れる。だが、それは壁画にあった
その名前を聞いた途端、飛鳥はズンと胸に重いものがのしかかる感覚がした。同時に、ユーリのベルトにキチンとお守りが付いていることを再確認し、ホッと胸を撫で下ろす。
そうした所でアレクセイは自身が呼び起こしたザウデ不落宮に姿を消した。後を追おうとするも、操られたエステルが攻撃をしてくるので、応戦する他何も無かった。アレクセイがエステルの力を連発するせいで、
「っち!しっかりしろエステル!」
「エステル、大丈夫。大丈夫だから、帰ってきて!誰も、傷付いたなんて思ってないから」
「ダメ……傷つける前に……殺して……」
「やだ。誰が殺してなんかやるか」
そんな問答をしながらも撃ち合いを繰り返す。ユーリに攻撃がいっているので、飛鳥はユーリが危なくなったら援護をする程度だ。しかし、それでも飛鳥にも容赦なく斬りかかってくるエステル。そんな彼女に対し、飛鳥は、銃を使うのはやめていた。全てチャクラムで応戦していたのである。
「おいアスカ!何で銃にしねぇんだ!」
「今のうちは銃だと殺しちゃうかもしんない。だから、チャクラムでええの」
「それは、どういう、事だ!?」
ユーリはエステルの攻撃を受け止めながら飛鳥に問う。何故、と。銃の方が得意な上にもっと動けるはずだ。それなのに、チャクラムにこだわるのは何故だ。
「そのままの意味。怖いんだ。うちは、殺したくないから。だから、チャクラムでいいの。大丈夫、死なないよ」
そう言っていたが、しばらく撃ち合った後、飛鳥はエステルにぶっ飛ばされてしまい、受身を取ったものの、今のエステルがその隙を見逃してくれるはずもなく。剣が振り下ろされる、その瞬間。ユーリが寸での所でエステルの剣を弾いた。
「アスカ、大丈夫か?」
「ごめんね、ありがとう。大丈夫」
飛鳥は、立ち上がろうとして、足に力が入らない事に気が付いた。立とうとして、出来ずにその場で滑って地面に倒れる。
「アスカちゃん!?」
「ちょっと、大丈夫、なの!?」
「あ、れ……力が、入らへん、や……」
「アスカ、休んどけ!あとは、オレがやる」
「……わかった」
飛鳥は大人しく膝を着いて息を整える。そして、座った状態で、ユーリに本当に危ない時にのみ、防護壁で援護をした。そうしていると、やっとの所でエステルの剣をユーリが弾き飛ばした。
「お前は道具のまま死ぬつもりか!!帰ってこい、エステル!!!」
ユーリがここぞと言わんばかりに声を出す。すると、その声はエステルに届いたようで、段々と彼女の目に光が宿る。そして。
「わたしはまだ、人として生きていたい!!」
その声と共に辺りに力が溢れ、そして視界はホワイトアウトした。気が付くと、エステルが戻っていた。しかし、すぐにシステムが暴走し、エステルは再び球に囚われる。今度は赤色だ。
リタがすぐに何とかしようとするも、
そうして、エステルの周りに集まったユーリ達はリタが術式を操作し終えるのを待つ。操作が終わると皆の足元に白い魔法陣のようなモノが現れる。そして、ユーリの剣を使い、システムの暴走は収まった。が、すぐにまた暴走をしはじめてしまう。
「うそ……」
「大丈夫」
「アスカ?」
「エステル!気をしっかり持って!!絶対、大丈夫だって思え!!」
「で、でも!!」
戸惑うエステルに飛鳥は根気よく大丈夫だと告げる。
「大丈夫!!うちが何とかするから!!」
「え……!?」
「大丈夫。うちの力は、この時の為にもあるんだ……!!!」
飛鳥はそう言ってエステルに手をかざし、力を使う。だが、上手くいかず、1度は弾かれ吹き飛ぶ飛鳥。しかし、すぐに立ち上がり、エステルに再び手をかざし、もう一度、力の抑制を試みる。
「大丈夫。――“我が力は月の力なり!それ即ち、万力に対し絶対を誇る力である!我が身に宿る力よ、我が声に応えろ!!”クーペオブフォルス!!」
飛鳥が呪文を唱えると、青い光がエステルを包む赤い球体を破壊する。すると破壊したそばから、飛鳥へと力が流れ込んだ。それは、エステルには余剰な力で、きっとこのまま空中に散らしておくのも悪影響だろう。それが瞬時に理解出来たからこそ、飛鳥は自分で吸い取った。
しかし、かなりの量を吸ったが為にズンと重くなる身体に、よろめく飛鳥。更には、膝を着いてしまった。
「アスカ!!」
「っ、う……ごふっ!!」
「「「!」」」
「げほっごほっ……!!」
飛鳥は立ち上がろうとせず、そのまま吐血する。あまりの負荷に身体が耐えられなかったらしい。だが、それでも少しして落ち着いた飛鳥は、乱暴に口を拭く。肩で息をしているのに、無理やり息を整える。
「アスカ!大丈夫か!?」
「だい、じょーぶ。成功、してるから……」
飛鳥は落ち着いたのもあって立ち上がろうとしたが、そのまま倒れた。顔色も悪い。大技を使ったのだから、当たり前だ。すぐにリタが駆け寄る。どうやら気絶しているだけとの事が分かり、改めてエステルが帰ってきた事を喜ぶのだった。
お仕事やだよぅ……元気な時に有給で休みたいよぅ……
次回は決戦前夜〜になります。