2016年5月2日、改投しました
第一話 前編
・・・・・・・・・・・・俺は夢を見ているのだろうか?
先程のびっくり登校。それに匹敵する程の珍事が今俺の目の前で展開されていた。
某マンガ風に説明しようかな。
「あ、ありのままに今俺の目の前で起こった事を話すぜ!小学生くらいの男の子がくしゃみをした瞬間にその目の前に居た女の子の服がはじけ飛んだんだ・・・・・・な・・・何を言っているか分からねーと思うだろうが俺も何が起こったのか分からなかった・・・・・・頭がどうにかなりそうだった・・・・・!!マジックショーだとか幻覚だとか、そんなチャチなもんでは断じてねえ・・・・・もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ・・・・・・」
・・・・・・今言った通りだ。
「キャーッ!!なによこれー!!」
なんか服がはがれた女の子が叫んでる。おー、見事に裸だなー
・・・現実逃避している場合か!?、このまま放っとくのもまずいっしょ!!
何が起こったのか詮索するの後だ!!とりあえずなんか羽織る物をやらないと。
とととととっ
近づいてみると、その女の子と問題の男の子の様子がよく見える。
女の子の方は、オレンジ髪で活発そうな顔をしてる。・・・・スタイルもなかなか「何ジロジロ見てんのよ!!」ごめんなさい。
男の子の方は赤髪で優しい顔つきだ。っと、冷静に見てる場合ではないな。
「おい、あんた」
「なによっ!!」
睨まれたで御座る。いやまあ、じっくり見てしまったのは悪かったよ。
とりあえず脱いだブレザーを手渡す。
「これ」
「・・・・・え?」
「そんなカッコでいると風邪引くぞ、いいからこれ羽織れ」
「・・・・・・」
無言で羽織る女の子。
「あのー、君は?」
すると近くに居た・・・・多分先生が話しかけて来た。
「ああ、申し遅れましたね。俺、今度ここに転校して来た相場是玖賭です」
「ああ、朝言っていた転校生君か。僕は高畑・T・タカミチだ。ここで教師をしてる者だ。よろしく、瀬玖徒君」
「よろしくお願いします」
やっぱ先生だったか。・・・・すっげえ渋い。
「へー、転校生。こんな時期に珍しいなぁ」
と、後方から別の女の子の声。そんなに転校生が珍しいかね、と思いつつ振り向いて声の主を確かめる。
黒髪ロングストレート。おしとやかで綺麗な顔をしている。
「うち近衛木之香。よろしゅうな。是玖賭君はエライなぁ」
「どうも。相場是玖賭だ」
優しいはんなり京言葉。何か落ち着くなあ。ん?エラい?
「是玖賭君。親御はんは?」
「え、何で親?」
「え、だって是玖賭君、小学生やろ?」
・・・・・・・・あっ、あっあっ
「おれ、ちゅうがくにねんです」
「嘘言っちゃアカンよ?嘘吐きは鬼さんに連れてかれるえ?」
「これ、せいとてちょうです」
「はいはい・・・あれっ?ほ、ホンマに中学生!?」
う、ふふ、うふうふふふふ、小学生、小学生か。
「ほんまごめん!!許してぇな、だってまさか同い年とは思えへんかって!!」
「・・・・・・いいですよ。どうせオレっち小学生・・・・・・・・ふふふふふふふふふふふふふふ」
閑話休題。
「ほんとにごめんな」
「もう大丈夫ですよ、気にしてません。・・・・・・背、伸ばそう」
何とか立ち直りました。・・・牛乳もっと飲まないとなぁ。
「あ!!大変、もうこんな時間じゃない!!」
何かオレンジ髪の女の子が叫んでる、っともうこんな時間なんだ。遅刻は無いだろうけど。
余裕持って登校したかったが、しょうがないか。
「こらガキンチョ!!アンタのせいよ〜!!」
「ぼ、僕のせいですか!?」
あ、あれはいかん。止めないと。
「ちょいと待った」
「何よ!!」
「どんな事情があるにしても、子供に年上が手を出すのはNGだ」
「・・・・う、まあそうだけど」
「なら決定。まずは話を聞いてあげないと、な?」
そう言って赤毛の男の子に目配せをすると。安心した表情を見せながらぺこりと礼を返してくれた。
礼儀正しい子だなぁ・・・俺がこれくらいの時は相当なクソガキだったというのに・・・育ちがいいんだろうなぁ。
そんな少年の後ろで、高畑先生が頭を掻いていた。
「いやいや、本来ぼくが場を納めなければいけなかったんだが、済まないね」
「子供同士の喧嘩ですし、子供同士で解決しないと駄目かなって」
「ふふ、そう言える子は少ないよ。さて、何も出来なかった大人だけど、話す事の出来る環境くらいは提供しようかな」
「ありがとうございます」
そんな訳で、高橋先生の案内のもと、怒られる少年とオレンジの女の子、近衛さんのと俺。合計4人は校舎の門を潜った。
そんな訳で学園長室前。俺も元々は此処に来る途中だったしちょうどいいね。
中では結構な大声が響いている。多分さっきのオレンジの女の子。
「元気だよなー。ほんとに」
声がここまで響いておりますなーと。
「あら、そのブレザー。もしかしたら転校生君?」
「・・・そうですけど?」
後ろから声をかけられた。今日二回目。
振り向いてみれば、そこにいたのはキレーな女の人。
木之香さんとかとは違った大人の色気がある。
クリーム色の髪。おとなしそうな顔。NICEバディ!!
「やっぱり。私は源しずな。ここで教師をしている者です。よろしく」
「相場是玖賭っす。よろしくお願いします」
しかし、これで教師二人にあった事になるのか。こんだけの時間があって二人って少なくねーか?
「じゃあ、これから此処に用があるから、また後で」
そうしてしずな先生が部屋に入って暫くして出て来てなんて様子を眺めつつ暇だなーなんて事を考えつつぼーっとしてたら、呼ばれました。
「是玖賭君。待たせてしまったね。さ、中に入ってくれ」
「はーい」
返事して部屋の中に入る。そしてそこにはひげを蓄え、貫禄たっぷりの校長先生。
「君が転校生かね」
「何故校長室にぬうりひょんが」
「誰がじゃ!!」
「すいません、あまりに似てたものでつい。はい、私が間違いなく転校生、相場是玖賭です」
とりあえずギャグを一発かまし緊張感を解く。
ちなみに中にいるのは、オレンジ髪の女の子、近衛木之香さん(後で聞いたのだが、学園長さんのお孫さんだったらしい)さっきの男の子、高畑先生、学園長先生、俺の6人。
中に入って、学園長に会えたのだが。とても人間とは思えない程に頭の形が・・・やばい。
「ふぅむ。まあよい、相場是玖賭君」
「はい」
「ようこそ麻帆良学園へ。我々は君を歓迎しよう」
「・・・・はい」
何か意外だ、とっても暖かいぞ。何かこういうのって事務的な感じしかしないと思ってたけど、こんな感じに優しく言ってくれるもんなんだな。
「さて、君が所属するクラスについてなのじゃが・・・・・・・君には2−Aに入って貰う事にしたのじゃ、が」
「「えー!!」」(女子二人)
「はぁ。それが何か」
「・・・・・・・クラスメイトは全員女の子じゃ」
「・・・・・・・・・・・What?」
ちょっと待て。何か、この人惚けてんの?それとも俺の耳がイカれた?
「いや、待ってくださいよ。男子だけじゃなくて?男子中等部じゃないんですか?え、つまり俺に女子中等部の方へ入れと」
「いやすまん。あそこくらいしか入れそうな所が無くてのう。男子中等部の方に入る事になるといろいろ面倒な事になるかもしれんのじゃよ」
「そ、そんな〜!!」
はっ!?もしやさっきまで優しくしてたのはそれのせいか!?
「じょ、冗談じゃないっすよ!!無理ですって!!いやそもそも面倒なって具体的には」
「本当にすまん。迷惑をかけるやも知れんが我慢してくれんかね」
うー、ここでごねても状況が改善する訳でもなし・・・結局は最後受け入れる事になんだよなぁ・・・
じゃあ素直にうんって言った方が良いかなぁ・・・
「・・・分かりましたよ」
「すまないのう」
「・・・・いいっすよ別に」
そんな訳で、オレっちは2−Aに入る事になりました。まる。
さて、この後は俺の新クラスで挨拶か。緊張するね。絶望もあるけど。
「ねえ」
「ん?」
そんな事を考えつつ学園長室を後にしかけた時、オレンジ髪の女の子が俺に声をかけて来た。何だろう、ブレザーは返してもらったし。
「碌な挨拶も出来なくてゴメン。羽織るものも貸してもらったのに。私、神楽坂明日菜。よろしくね」
「ああ、相場是玖賭だ。よろしく」
挨拶だったか。
「あんた、2−Aに入るんだ?」
「ああ、そうだな。っていうか、お前さんも彼処に居たっしょ」
「いやそうだけど。私と木之香も2−Aなのよ」
「ほう、そうなのか。なら、三年になっても長い間の付き合いになりそうだな」
「そうね。二度目だけど、これからよろしく」
「こちらこそ」
ガッシリと握手をする。
「近衛さんもよろしく」
「よろしゅうな〜」
そんな風に挨拶を交わしていると。
「あの〜・・・・・」
男の子も声をかけて来た。
「おう、なんだい?」
「2−Aに入るんですよね。なら、僕も挨拶しないと。僕はネギ・スプリングフィールドです」
「おう、相場是玖賭だ。でもなんで?」
「だって、僕2−Aの新担任ですから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・What?
「え、いや、え、いや、え、いや、え」
「相場、これ現実よ」
「これからよろしくお願いします、相場さん」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ろ、
「ろおおおおおおおどおおおおおおおおおしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」