科学生徒ゼクト!!   作:天魔雅犯土

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絡繰学園は架空の学園です。


第一話 後編

俺は今絶対夢を見てるんだ、そうだ、そうに違いない。

これが現実だとしたら、労働省、アンタらを一族末裔に至るまで呪ってやる!!

理由?んなもんは無い!!

だってそうだろう!?

 

今目の前で生徒の仕掛けたトラップに掛かってボロボロになってる子供が俺の担任!?

巫山戯んなアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

・・・・・・・・・もういいや、考えんのやめよ。この現実は変えられない。

俺は、無力だ。

 

 

さて、今どんな状況かと言うと先程俺が労働省に対する疑問点を叫んだ所から一転、俺の新クラスの前だ。

で、俺の目の前でネギ君が黒板消しトラップに引っ掛かり、恐らく仕掛けられていたひもに・・・・面倒くさいので以下略。

そんな感じだ。

 

・・・・・・・・・ネギ君や、君はほんとに教師かね?

 

さて、俺がそんな風にため息をついている間にもネギ先生の自己紹介は終わり、中の女子中学生に歓迎を受けている・・・・・・あ、神楽坂がネギ先生の胸ぐら掴んだ、っておい!!

 

「まてまて神楽坂!!どうしてそうなった!!」

突っ込みを入れつつ教室内に飛び込む。しかし、これは完全に判断ミスだった。

シーン・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・ん?」

大声を出してこの教室に乱入、はっきり言って注目を集めるのは当然で。

「え、誰々この子!?」

「まさか、副担任も子供!?」

「まじー!?でもこの子も生意気そうで可愛い!!」

「ぎゃああああああ!!」

もみくちゃにされました。・・・・・・・どうしよう?

とりあえず

「そいやっ!!」

「きゃっ」

ジャンプして脱走。教卓の近くに走って立つ。

「はあ、はあ、ネギ先生、俺の紹介を」

「あ、はい分かりました」

ネギ先生が教卓に戻って来た。(神楽坂は俺がもみくちゃにされた時呆然として手を離していた)

「えー、こちらは相場是玖賭さん。機械の扱いに掛けては全国的にも名高い、あの絡繰中学から転校してきました。後見た目からは想像もつきませんが皆さんと同じ中学二年生です」

「ご紹介にあずかった相場是玖賭だ。まあ、身長と顔のせいで小学生に間違われるが俺は中学二年だ。そこんとこよろしく。後好きなのは機械いじりだ、まあ下手の横好きだがな。よろしく」

・・・・・・・・・・・・・

「「「「「「「「まじ!!?中二!?」」」」」」」」

「え、え!?」

「う、嘘でしょこの世に合法ショタが居たなんて・・・・」

「・・・・・・・お肌のつや、負けてるかも」

「てゆーか絡繰中学ってあの!?機械の扱いに関しては全国の高校レベルを軽く凌ぐって言う!?」

反応は千差万別、なのだが・・・・・・

 

 

(・・・・・・何故誰も俺が男だと言う事に突っ込まない。おかしいだろ、これ)

(つーか問題点はそこだけじゃねーだろ!!何で女子中等部に男が転校してくんだよ!!)

((誰か早く突っ込んでくれ!!))

「「・・・・・・ん?」」

(今誰かと心の中で同調したような?)

(・・・このクラス、まだあたしと同じ考え方するマシな奴が残ってたのか?)

・・・・・まあいいか。気のせいとしておこう。

 

 

と、金髪のキレーな女の人・・・・じゃねえ!!俺とタメだ!!が立ち上がってみんなに声をかけた。

神楽坂も一緒に声をかけてくれるみたいだ

「皆さん、お静かに。先程と同じ事を繰り返すおつもりですか?」

「そーよ。ネ・ギ・セ・ン・セ・イはともかくそいつが困ってるでしょ」

二人が声をかけるとみんな騒ぐのをやめた。いや、別に困ってはいないが。

頼りがいがあるねー。お二人さん。

 

いいんちょ(うふふふ。ネギ先生も可愛らしくて素晴らしかったですけど、是玖賭さんもなかなかに・・・・・うふふ)

 

 

 

その後、ネギくんの授業があったのだが、何故だか神楽坂の妨害やら何やらが入り全く授業が出来ずに終了。

ネギくんの奴嘆いてたのう、はっはっは。

 

 

 

お昼。さて、ここにも学食はあるみたいだし、そこで食べようかね。

「いたいた、相場!!」

ぬ、この声は・・・・・

「神楽坂か。どうした」

「お昼、一緒に食べない?」

ふうむ。

「それは良いんだが、何でいきなり俺なんだ」

「一人で食べるのも寂しいでしょ。服貸してもらったし、そのお礼。あと、アンタいい人そうだから仲良くしたいの」

ふむふむ、なるほどね。ならせっかくのお誘い、受ける以外に選択肢は無し。

「了解だ」

「おっけ。なら学食まで案内するわ。木之香!!」

「あ、アスナ。相場君見つかったん。ならいこかー」

そんな訳で、今日は一人で食べずに住みそうだ。

 

 

放課後。

「ふいー。疲れた」

何か今日はとっても疲れたのですぐ帰って・・・・って。

「しまった、住む部屋決めてねえ・・・・・・」

そうだった、学園長先生にいい部屋紹介して貰うつもりだったんだが・・・・・・・

「いろいろありすぎて忘れてたなー」

しくじった、どうしたもんか・・・・・・・ん?

あれ、階段下ってんのって。

「確か同じクラスの・・・・・・・宮崎のどか、だったっけか?」

先程学食に行く途中にぶつかってしまい、助け起こすついでに自己紹介を済ませたんだけど。

あんなに本持ってたら危ねえな。

・・・・・・・・・・・いやな予感がする。

 

 

三人称視点

 

その時神楽坂アスナは、ネギと相場の歓迎会の買い物を済ませ帰り道を急いでいた。

その時彼女の目に入ったのは、その件の二人と階段を下りている宮崎のどか。

「あ、いたいた。早くあいつら捕まえて連れて行かないと。・・・っていうか本屋ちゃんあんなに本もって大丈夫かしら」

その時、突風が宮崎に吹き付けた。バラスを崩した彼女は落下してしまう。

「本屋ちゃん!!」

緊急事態、すぐに彼女の元へ急がなければ、と思った瞬間だった。

ネギが持っていた杖を構え、相場が空から飛んで来た何かに乗って突っ込んで来た

瞬間、宮崎の動きが止まりネギがそれを受け止めた。

それを確認したのか、相場が落ちて来ている本に狙いを変更。乗っている物のスピードを上げ本を全て受け止めた。

アスナは、ただそれを見ていた。

 

 

相場視点

 

どーも、相場です。

今神楽坂がネギ君を攫って行きました。

理由?んなもん知るか。俺だって突然の事で呆然としているんだ。

まあ、いいか。神楽坂だってめったな事はしないっしょ。

と、呑気に二人が・・・・・・はっ!?

つい現実逃避をしてしまった・・・・・さっきネギ君は何をやった!?

え、え?宮崎浮いてたよね、どういう事?

な、何でもいい、とりあえず彼に問いたださねば。急ぎ二人の元へ向かう。

「ネギ君!!今のは」

「消えろー!!」

パシュウ!!

・・・・・・・・・へ?何で神楽坂の服が?

と思ったら神楽坂と目が合った。

「・・・・・・・いやー!?」

ドゴオ!!

「ブベッ!?」

その瞬間顔面を殴り飛ばされ、俺の意識は遠のいて行った・・・・・・

 

 

 

起きた時には教室に寝かされていたでござるよ。

「いてて・・・・・顔面が痛い」

畜生神楽坂の奴、痛えじゃねえか、本気で・・・・・殴られるような事だったな、うん。

とりあえず周りを見回す、と。

「あ、相場くん起きたー?」

「・・・・近衛さん?」

近衛さんが俺の顔を覗き込んでいた。

「アスナにパンチ貰ったやって?大丈夫?」

「あ、ああ。何とかな」

「・・・・?どうしたん?顔、真っ赤やで?」

「い、いや、なんでもねえよ」

まあ、確かに顔は赤いさ。

何でかって?

だって・・・・・・

「近衛さん、何で膝枕なんかしてんの!?」

そう、俺は近衛さんからの膝枕を受けているのだっ!!

「んー、枕もなんも無いのつらいやろなー、って思って」

「うん、その優しさは嬉しい、嬉しいよ?けど出会って一日も立ってない俺にこれをやるのはおかしいんじゃないのかな!?」

「えー?そう?」

「うん!!とってもそう!!」

い、いかん。めっちゃ柔らかいぞ!!近衛さんの太もも!!

・・・・・はあ〜癒される〜・・・・・NOぉ!!

癒されてどうすんだよさっさと起き上がれ俺!!

ムクッ

「近衛さん有り難うそしてごめんなさい!!」

とりあえず近衛さんから離れる。

そうして落ち着いてから「「「「起きたようなので、改めて!!2−Aによーこそー!!」」」」!?

な、なんだ?

「ネギくんと相場くんの歓迎会やでー」

と、こっちに来た近衛さんが教えてくれた。

「ほー、そーなのか。何か悪いな、わざわざ」

「ええってええって。これからは、仲間やで?」

・・・・・・そうだな。

じゃあ楽しませてもらうとしようかね?

 

 

この後、様々なクラスメイトからの質問を捌き、会話をしていたのだが・・・・・・・・

「そう言えば、さっきの一件ネギ君に聞き損ねたな・・・」

そう、先程の宮崎の一件ネギ君に聞くのを忘れていたのだ。

「・・・・・今で良いから聞いてみるか、ええっとネギ君はっと」

見回すとちょうど神楽坂をおって出て行くネギ君の姿があった。

だが様子がおかしい。

「神楽坂の奴・・・・泣いてなかったか?」

何か頬にしずくが見えたような。

これはただ事じゃないね・・・・・・・・

そう思った俺は窓際に近づいた。そして奴を呼ぶ。

「カモン!!リフター!!」

 

 

ネギ視点

 

うう、どうしよう。

アスナさんが怒って出て行っちゃったよ・・・・旨く行かないなぁ。

でもこのまま放っておけないし。

とりあえず今追いついて話をしてみる。

「アスナさん!!」

「ちょっ・・・ついて来ないでよ!!」

「今、僕の本見たら惚れ薬って言うの載ってるんです!!四ヶ月位あれば研究で来ますから!!」

「ついて来ないでってば!!」

うう・・・とりつくしまも無いな・・・・・・

「もうっ!!アンタにはカンケー無いでしょ!!」

「だ、だって僕のせいだし・・・・それに僕は今日からあなたの担任ですから」

「・・・・・いいって言ってるでしょ。どうせ・・・ただの片思いだったし」

・・・・・・・・・・・・

「それに、その惚れ薬を使って旨く行くっていうの?」

・・・・そうだ。

思い出したよ、おじいちゃん

「ううん、ごめんなさん。こんなときは魔法に頼ってもダメです。おじいちゃん言ってました」

そう。

「わしらの魔法は万能じゃない。少しの勇気が本当の魔法だって」

アスナさんはプイって下をむいた。

「・・・・・・な、何真顔で言ってんのよ」

え!?僕何か間違った事言ったかな!?

するとアスナさんが振り返った。

「分かったよ、私も勇気出す」

「あ・・・」

よかった、少しは元気が出たみたいだ。

「はははははははははははははははははは!!!」

と、その瞬間に笑い声が響いた。

「え、だれ!?」

と窓の外に目を向けると、そこには

「相場さん!?」

2−A唯一の男子生徒相場さんが立っていた。

 

 

相場視点

 

 

「イィヤッホウ!!」バリイン!!

リフターを後ろに下げ、窓を割って侵入する。

「相場さん!?何ガラス割っちゃってるんですか!?」

「いやネギ!!それよりも先に突っ込む所あるでしょ!?相場、何よそのごっつい乗り物!!」

「ん?こいつは俺が絡繰学園で開発した飛行戦闘ユニット、『リフター』だ。それがどうかしたか?」

「どうかしたかも何も!!なんでそんなSF全開なものが作れるのよー!?科学技術ってそこまで進歩してたっけ!?」

「してた。少なくとも絡繰学園においてはな。それよりもだ!!ネギ先生!!」

ネギ先生に声をかける。

「は、はい!!」

「イヤー良い事言うじゃねーか!!今まで先生って呼ぶのには抵抗があったんだがな!?もーさっきの台詞で覚悟決まったわ!!アンタを教師として認めるぜ!!これからよろしくな!!ネギ先生!!」

「は、はい!!」

それとぉ!!

「神楽坂!!」

「な、何?」

「甘酸っぱい恋心!!大いに結構、最っ高じゃねえか!!片思い?それがどうしたむしろ上等!!位の気持ちで行きな!!おいちゃん、お前さんの恋心を全力支援させてもらうぜ!!」

「え、な、アンタ今の話全部聞いてたの!?」

「おう」

「イ、イヤーーーーーーー!?」

神楽坂が拳を振り上げてこっち来た!?

「わ、忘れて!!忘れてー!?」

「やだ!!っていうか拳をおろせ神楽坂!!」

ひたすらに逃げ惑う。

「ああ、ネギ先生!?」

「はい、何でしょう!!」

「アンタ、まさか魔法使いだったなんてな!!いやびっくりした!!」

「へ!?」

へ、じゃなくてさ!!

「だってさっきの宮崎の助け方と、先程の会話!!照らし合わせりゃ一目瞭然だぜ?よく考えればその手に持ってるのも杖だしな!!」

「そ、そんなー!?一日で生徒さん二人にばれちゃったー!!」

うう、廊下に倒れ込むネギ先生。チクられるのが怖いんだろうか?

「安心しろい、誰にも言いやしねーよ!!」

「・・・・・・・・へ」

「どうしたその表情は?まさか俺が本当に密告でもするとでも思っているのか?しないしない!!俺、非常識は苦手なんだがファンタジーだけは違う!!いいじゃんファンタジー!!魔法最高!!」

「は、はあ・・・・・」

「それに『他人の秘密は知ったら死んでも漏らさず墓まで輸送』が俺の主義だ!!黙っとくに決まってるぜ!!」

「・・・・あ、ありがとうございます!!」

これ以上なきまでに喜んでる!?そこまで俺ってチクりそうですかー・・・

「まあいいや・・・・後神楽坂、忘れるからいい加減追い回すのは勘弁してくれ!!つーかリフターの最高速度について来れるってお前の足はどうなってるんだよ!?」

「どうでもいいから忘れなさーい!!」

だから忘れると言っておるのに!!最近の子は話を聞かないから困る。

 

 

「・・・結局殴られた」

「当然よ!!」

「あははは・・・・・」

帰り道です。殴られて顔腫れております。

ああ、そうだ。

「ネギ先生、俺アンタのサポート、っていうか相談役になりたいんだ」

「・・・・相談役、ですか?」

「うん。ネギ先生がいくら飛び級の天才だからっつったって、子供だし色々と至らない部分もあるかもしれないだろ。そういうのを、どんどん俺に相談してほしいんだ。同じ男の立場だし、年上だから何かアドバイスできるかもしれないしな」

「そ、それはそうですけど。でも是玖徒さんは生徒だし・・・・」

「相談しにくいってか?ま、そう言わないでよ。俺はさ、ネギ先生」

まあ、こんな事言うのは恥ずかしいけど。

「今まで出会った先生の中で一番凄い先生だと思ったネギ先生の役に立ちたいんだ」

「・・・・・!!あ、あの、」

これは、本心だ。

今までであった教師どもは、さっきのネギ先生の様に生徒の恋路に希望を持たせるような発言が出来る奴はいなかった。

あんまり長い間じゃないけど、初めてこの人の教師としての生き様を見ようと思った。

さっきの発言は偽り無き本心だ。

「あ、あの」

「ん?」

「生徒さんからそんな風に思われると、僕も嬉しいです。分かりましたもしも何か困った事があったら相談させていただきます」

「・・・・・!!ああ!!」

その返事が欲しかった。

そして俺はニカッと笑った。

「これからよろしくな、ネギ先生!!」

 

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