科学生徒ゼクト!!   作:天魔雅犯土

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第三話です(bY桜咲刹那)

刹那SIDE

 

相場是玖賭。

初めて目にした時は、ただの一般生徒、と言う感想しか得られなかった。

しかし、初めてあった日にお嬢様と昼食とり、仲睦まじげに話す姿を見てある疑問がわいて来た。

この男、まさかお嬢様を狙う不当の輩か?と

お嬢様は、魔力を持つ者の中でも有数の魔力を有している。

それを利用しようと企む不届きな輩も多い。

しかし、そうでない場合もある。

なぜ初日にお嬢様にここまで近づくのか、その理由を考えた。

それを考えていた時、ちょうど階段を下りている宮崎さんを見かけた。

沢山本を持って危ないなと思っていたとき、宮崎さんが落ちた。

いけない—————!!そう思った時。

奴が、あの妙な機械で突っ込んでいった。

戦闘用の武装、強力な推進源。

それを見たとき、私は確信した。

理由など考えるまでもない、あのような危険な武装を所持しているのだ。

奴は、私の討つべき者だと。

 

SIDEOUT

 

 

・・・・・・・・一八で試してみるか!!

俺は、その作戦を思いついた時、そう覚悟を決めた。

「リフター!!発射は継続、このまま直進しろ!!」

《了解》

まずはガトリングの連射を維持しつつ直進。

一気に桜咲の元を離れる。

あくまで追いついて来れる速度でだ。

そうこれは、誘いだ。

「まて!!」

よしっ、乗って来た!!

桜咲が、凄い速さで迫ってくる。

こっちから見るとただの恐怖。

それに耐え限界まで、引きつけるっ!!

桜咲が、俺の半径5メートル位の所にくるのを逃げつつ待つ。

・・・・・・・・こええええええええええよおおおおおおおおおおおお!!

だって刀持った剣士がこっちに殺気丸出しで突っ込んでくるんだよ!?

いやマジこえーしちびりそうですよ!!

けど・・・・・・・

「話を聞いてもらえないまま、切り倒されるなんざまっぴらゴメンなんでね」

俺は俺の我を通す。

そんな訳で、遂に桜咲が俺の半径5mに入った。

「ようやっとだな・・・・・・反撃開始だ!!」

「何を!!」

おれはリフターを止める共に腰に巻き付けてあったポーチから、ある球体を取り出した。

このポーチ、こいつについて行く前に密かに腰に巻き付けておいた俺特製の万能ポーチなのだが、巻き付けておいて本当に良かった。

桜崎が、おれの不審な行動に一瞬立ち止まる。

だが、遅い!!

「オラ喰らえ」

その球体は、こう言う夜には最も使えるもの。

「閃光玉だ!!」

「何!?」

地面に叩き付けると同時に、とんでもない量の光が広場に満ちる。

「ぐっ!?」

桜咲がみじろぐ。

そこに。

「しゃっ!!」

ドンッ!!

かけ声と共にポーチから取り出したモデルガン(無論改良済み)を取り出し、後ろへ向けぶっ放す。

距離は4m弱。そしてこのモデルガンは威力もそうだが、どちらかと言えば威力よりも弾の速さを優先した改良がなされている。

さらに閃光弾による目くらましを仕掛けておいた。

当然。

「ぐっ!?」

躱せるはずも無い。

さらに連続で打ち抜く。

ドンドンドンドンドン!!!

「う、あっ、がっ!!」

この銃は威力自体はたいした上昇を見せないが、代わりに連射が利く。だからひるませる事はかなり出来る。

狙いは、そこだ。

「決めるぜ!!桜咲ぃ!!」

急ぎリフターから飛び降り、桜咲にタックルをかける。

「っ!?」

ドガッ!!ゴロゴロゴロ・・・・・・・・

そのまま転がり、腕と足を抑えマウントポジションに・・・・・・・変な事は一切思っておりません。本当ですよ?

「はあっ、はあっ。・・・・っふう、おれの勝ちだな」

「・・・・・・くそっ!!」

悔しそうな顔を見せる桜咲。・・・・・そんな顔が見たい訳ではないが、しょうがない。

「さて、答えてもらうぞ。桜咲、一体どう言う事だ、おれが近衛さんに近づいて何か企んでいると言うのは」

「知らない振りをするなっ!!貴様も、木之香お嬢様の膨大な魔力が目当てなのだろう!!」

「・・・・・・なにっ?」

近衛さんに膨大な魔力?そんな事、聞いた覚えないぞ?

「どういう事だ、あの子、まさか誰かに狙われてんのか!?」

「ふんっ、白々しい。貴様がその狙う者の一人だろう!!」

「!? 何でそう言う事になった!?おれが何で!?」

「だまれっ!!お嬢様の純粋なお心を利用するために友となろうとしたのだろうが!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ?

「その貴様の下衆な考えなど、すでに「黙れや」・・・・・・は?」

「その口閉じろっつってんだ!!おれはそこまで人間やめてるつもりは無い!!いいか、俺は、あの子の友達だ!!俺はその事に誇りすら感じてるよ!!出会ったばっかりだし、あの子の事情なんてあんまり知らない!!けどな、これだけは分かるよ!!あの子は、初めてであった俺に屈託ない態度で接してくれた!!あんないい子はそうはいない!!俺があの子を利用する!?おれがあの子を利用するために友達になろうとした!?巫山戯んのも対外にしやがれコラ!!俺はっ!!」

 

 

「友達をっ!!絶対に裏切らない!!」

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

はあっはあっはあっ・・・・・・・・・

言いたい事は言い切った。これでもう「申し訳ありません!!」・・・・は?

「本当に申し訳ありません!!ここまで木之香お嬢様を思われている方の事を疑ったなど、一生の不覚!!お嬢様のご友人に手を挙げたなど不忠の極み!!」

何か一瞬で脱出されて土下座喰らってるんですけど。え、先程本当に同一人物?この子?

「かくなる上は、私を煮るなり焼くなり・・・・」

「いや、待て待て待て!!確かに先程の発言はムカついたけどそこまでするつもりは」

「いえ!!それでは私の気が収まりません!!」

「ああもうまともになってもこれかよ!!」

 

 

少年説得中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「えーっと・・・・・・落ち着いたか?」

「はい・・・・・・・・」

「そりゃよかった」

こいつ、本当に話聞かんからな。興奮すると。

「で、先程の質問の続きだ。近衛さんに大量の魔力があるって言うのはどういう事だ?」

「はい・・・・・・・本当は喋るのは御法度なのですが、私が勝手に喋ってしまったのでそれは仕方がありませんね。木之香お嬢様は、関西呪術協会の理事長の娘で、同時にこの学園の学園長にして関東魔法協会の理事長の近衛近右衛門、この学園の学園長の孫なのです。さらに木之香お嬢様のご実家は京都でも有数の名家なのですが・・・・・」

「・・・・・・・・本当にお嬢様だったんだな。近衛さん」

「はい。それで、木之香お嬢様のお父様も学園長も日本有数の魔術師でその血を引くお嬢様は、そのお二人を凌ぐ力をその体に秘めていらっしゃるのです」

「・・・・・・・・もうなんて言うか話がでかすぎてどうしようもないな。なるほど、だから近衛さんには膨大な魔力が備わっているのか」

「はい」

なるほど、それで先程の狙われる訳が大体分かって来たぞ。

「・・・近衛さんは、魔法使いじゃないからその魔力で自衛も出来ない。利用するには絶好の的と言う事か」

「はい、そう言う事になります」

やっぱりか。

近衛さんの魔力を利用しようとする奴らにとって、膨大な魔力の使い方を覚えた奴を狙うのは愚作だ。狙ってた魔力を用いて反撃されたら相当の被害を受ける可能性はある。

だから近衛さんのような子を狙うのだ。

使われない魔力は溜まる一方。魔力タンクのような物だ。

使い方を知らないなら、反撃もされないし。

「腐った奴らだ」

「本当にそう思います」

 

 

しかし、

「さっき、何で俺への疑いを無くした?無論さっきの言葉は本心だが、それが本当かどうかは分からんだろう?」

大事なおじょ・・・・・・・・・・お友達に関わる事なのだから。

「・・・・・人を見る目は、あるつもりです。先程のあなたの目を見て、あなたを疑うようならば私の目は節穴になってしまいます。それに、冷静に考えればあなたを疑うにしてもその要素が足りなかった。なぜあなたの事を無理矢理に敵だと思ってしまったのかが分からないですよ」

「・・・・・・そうかい、ならいいさ」

多分近衛さんの事が心配すぎて冷静になれなかったんだろう。よくある事では・・・・・・ないな。

「・・・だがよかった。誤解が解けて」

「本当に申し訳ありません」

「いやもういいって」

それよりも・・・・・

「早く帰った方がいいと思うぞ。寮の仲間が心配するぞ」

「・・・・・・ですが」

「今責任とろうっつったって、無理だからな?」

釘を刺しておく。今責任取ろうと頑張ってもらうとこの子、下手をすると体を捧げるとか巫山戯た事言う勢いだ。

それはやばい、こちらが加害者扱いされかねないぞ。

「・・・・・・はい」

よし、納得してくれたぞ。濡れ衣フラグはへし折った。

ああ、後・・・・

「そんなに責任取りたいなら、責任じゃなくてどっかで旨いもんでも食わしてくれや。それでいいからよ」

「・・・・・・・分かりました。それでは、また」

そういって、桜咲は戻って行った。

 

 

・・・・・・・・さて、と。

「おい、近くで見てるのは分かってるんだ!!これでも勘はいい方でな!!大体桜咲と俺がバトリ始めてから見始めるとか、そこが気に入らないね!!それとも何か!?観戦が目的じゃなくて俺に何か用か!?今日は疲れているんで勘弁してもらえないかね!!」

・・・・・・反応は無し、か。

二人だったな、見てたのは。

何の用か知らないが・・・・・・・結構やばげな視線だったな。

「・・・・・・にしても、ずいぶんと上から視線が来てたが、そんな所に登れる奴はいるのかね」

 

 

「行ってしまいましたね。マスター」

「そうだな。こんな夜中にドンパチやっているので何者かと思って来てみれば・・・・・転校生と桜咲刹那とは」

「しかし、転校生・・・相場是玖賭さんの方が勝ってしまうとは予想外ですか?マスター」

「ああ、本当に驚いた。あの男磨けば光るかもしれないな」

「左様で」

「・・・・・・しかし茶々丸、本当に奴は気づいていたと思うか」

「視線は百%此方に向いていました。間違いなく気づいていたと思われます」

「だとすれば恐ろしいまでの察知能力だな。視線だけで此方の位置まで探り出すとは」

「そうですね・・・・・・」

「・・・・・ははっ!!相場是玖賭か、計画の前に奴にちょっかいを出すのも面白いかもしれん」

 

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